【web面接と対面面接】選べるならどっちが有利?知れば得する裏技3つ

web面接がすっかり浸透したため、企業によっては『web面接』と『対面の面接』を選択できるようになっています。どちらを選択すれば有利に進めることができるか、悩んでしまいますよね。
どちらを選択しても有利不利はないように思いますが、実は選択できるならweb面接の方が印象をよく見せることができるのです。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用する側の立場で、あなたの悩みを少しでも解決できるよう合否のポイントをぶっちゃけて配信しています(Twitter版はこちら)。
- 合格基準はどちらも一緒
- ほとんどがweb面接を選択している
- web面接は対面に比べメリットが多い
- web面接はカンペが使える
- 最終面接は対面になる覚悟が必要
この記事を読めば、どちらを選んでも有利不利があるが、オンライン面接を選ぶとメリットが多いことがわかります。ただ、対面の方が性格的にあっているなら迷わず選択しましょう。
最終面接が対面になってもいいように、他の会社で対面の経験はしておく
web面接と対面面接を選べる

この2年で面接スタイルは対面からwebへガラッと移行されました。今では『web面接』と『対面の面接』を事前に選べる企業が増えています。
選べる企業が増えている理由
選択できる企業は徐々に増えています。どの企業もwebをメインに面接をしており、ノウハウが蓄積されました。状況によってweb面接をメインにしたり、両方選択できたり、あるいは対面をメインにと企業は面接スタイルを変えてきています。
ちなみに私の会社はとちらでも選択できるようなってます。
企業は選択肢を増やすことで、就活生のエントリー数を増やし、優秀な人材をできるだけ多く獲得したい狙いがあるのです。
8割はweb面接を選んでいる
選べるならほとんどがwebを選択するのではないでしょうか。私の会社では、なんと8割以上がweb面接を選択しています。
コロナの影響はありますが、理由はそれだけではありません。対面に対して抵抗感を持っているのです。会社説明会やインターンシップがオンラインで行っているので、むしろwebの方が違和感がないのです。
有利不利について
webだから甘く評価されることはありません。逆に対面だからと言って、厳しく評価されることもありません。同じ合格基準で評価されます。
よって、極端に合格率に差がでることはありません。
web面接の方がメリット多い

webや対面面接で合格基準が一緒なので、有利不利はないのでしょうか?
面接官の評価が甘くなることはありませんが、合格率を上げやすいのはweb面接の方なのです。つまり、web面接は選択すればメリットが多いのです。
・緊張が早く緩和される
・印象よく見せることができる
・カンペが使える
緊張が緩和される
面接は緊張するものですが、問題はどちらの方が緊張するかです。対面は採用者と同じ空間(面接会場)にいるのでどうしても肌で圧を感じてしまいます。面接官との距離が近く、直接対峙することで、緊張感が一気に高まるのです。
その点、webは画面越しなので、圧を直接強く感じることはありません。また、緊張の度合いが低いので、早く緩和されます。冷静に周りを見渡せば自分の部屋なので、アウエー感はありません。

対面で数人面接官がいると圧を感じますからね
印象よく見せることができる
webだと実物以上によく見せることができます。要するに印象をよく見せることができるのです。例えば、ライト(光量)、カメラ位置や高さ調整で、印象を操作することができるのです。
印象がよくなれば、明るい、爽やか、雰囲気がいい、コミュニケーション能力高そうと勝手に面接官が思ってくれます。第一印象がよいと、志望動機、ガクチカ、自己PRの説得力が増します。そうなれば、面接をかなり優位に進めることができますから。
実際、webだと背が高い、低い、体格ががっちりしている、細身など容姿を的確に捉えることはできません。対面して初めて、「○○くんは背が高かったんだね」と驚くことがあります。
逆にwebだと明るい雰囲気に見えたのに、会うと暗そうな性格だなと違和感を持つことがあるのです。
対面すると実物以上によく見せるのはムリです。ありのままを見られますからね。
>>【web面接】最初の挨拶で決まる!誰でも印象が良くなる3つの方法
カンペが使える
対面では絶対にムリですが、webだとカンペを使用することができます。私はweb面接最大の武器と捉えています(面接官のお前が言うな…と)。
ただし、カンペは一字一句を丸写しするのではなく、注意喚起やフレーズ、逆質問を忘れないために書くなど、要点を押さえるポイントのみです。
例えば、緊張するとどうしても早口になったり、顔がこわばったりするので、カンペに『落ち着いて話す』、『笑顔を忘れないこと』と自分を取り戻す言葉を書いておけば、見ると冷静になれます。
バレるのは机に置いて、ずっと下を見たり、一字一句を目で追っかけると目線が大きく動き、棒読みなるからです。
合格率を上げる以外のメリット
合格率を上げるメリット以外に、一番は交通費の削減です。特に地方から東京で面接を受けるとなると往復で数万円はかかってしまいます。面接時間によっては前泊が必要となるでしょう。web面接であれば、交通費と移動する時間を削減できます。
たくさん企業を受けるなら、交通費はバカになりません。web面接を絡めていかないととんでもない金額になってしまいます。
また、時間に余裕ができれば、1日に数件web面接を受けることが可能です。もしくはweb面接をして、その他の会社説明会を聞くことができるのです。スケジュール調整が容易になります。
対面だと移動時間に制約があるので、1日に回れる企業数は限られます。
知れば得する裏技3つ

web面接で合格率を上げる3つの裏技を紹介します。誰でも簡単にできるので安心してください。web面接で実物より印象をアップさせ、面接を優位に進めることができます。
・部屋を明るくする
・カメラ位置を高く調整する
・カンペを使用する
部屋を明るくする

部屋を明るくすれば、表情が明るく見えるのです。逆に部屋が暗いと表情が曇ったように見えます。そのぐらい部屋の明るさが表情に影響を与えるのです。
よって、部屋を明るくするにはライトをつけなければなりません。例え太陽光が入っている日中でもライトをつけてください。webを介すと見た目より、画面が暗く映るためです。
web面接で一番見られるのは顔の表情なのです。顔をあまり見られないように引きのアングルで撮ったり、表情を見えにくくするとマイナスの印象になるので注意してください。
芸能人は表情をよく見せるためにレフ板やスポットライトを必ず使います。使用すると顔色がよくなり、健康的な表情になるからです。使用しないと顔色が青くなり、悪く映ってしまうのです。
>>【web面接で簡単に印象アップ】照明器具(スタンドライト)おすすめ5選
カメラ位置を高く調整する

web面接で面接官と目線を合わせようとすると、画面を見て話すのではなく、カメラを見なければなりません。
ほとんどの人は画面を見て話すので、相手からは目線が下向きに映っています。カメラは下からのアングルなので、ひどいとアゴが強調された映像になっています。また、下ばかり見ると顔が常に下向きになり、自信がないように映りますから。
カメラ位置を高く調整するだけで、必然と姿勢がよくなり、まっすぐ前を向いて話ができるのです。しかも目線が合うようになります。対面と同様に映るので面接官は違和感がなくなります。
特にスマホを使用してweb面接するなら、スマホスタンドを必ず活用してください。映り方が格段に変わります。ほとんどは角度調整だけになっていますが、大事なのは『高さ』なのです。目線よりやや低い位置になるまで、高さを調整するとよいです。
>>【Web面接で印象アップ!】スマホスタンド(卓上&三脚)おすすめ5選
カンペを使用する
カンニングペーパーと言えば、『そりゃダメだよ』、『反則技でしょ』と聞こえてきそうですが、ここでは、自分への注意喚起、忘れそうなフレーズ、逆質問をメモしておくことを指しています。志望動機の丸写しではありません。
面接が終わると、『あ~失敗した』、『あのフレーズ言い忘れた』、『緊張して早口になったわ』、と必ず後悔の念でいっぱいになります。少しでも軽減できるのが、カンペなのです。
カンペがあると言い忘れそうな○○技術、○○工法、○○サービスと会社独自で使っている言葉をしっかり志望動機に入れることができます。あんなに練習したのに緊張から言葉が出てこないことはよくあるのです。
また、よくやってしまう自分の癖をいましめることができます。例えば、早口注意や表情が硬い、口角を上げる、ハキハキ話すなど書いておくと途中で目に入り、冷静になれるのです。
>>大きな声では言えないがweb面接でカンペがありな理由【面接官回答】
対面の面接を選ぶメリット

今までweb面接の方はメリットが多いと書いてきましたが、対面を選ぶメリットはあります。では、どんな利点があるのか見ていきましょう。
・貴重な存在なため印象に残る
・会社の雰囲気を体感できる
・最終面接に活かせる
全体的に少ないので貴重な存在
私の会社では8割がwebを選択するので、対面は貴重な存在となります。面接官の心理としてはwebで見るより、目の前で確認した方がより正確に判断できると思っているからです。
よって、面接官の印象に残りやすいです。良い方向だとかなり優位になります。逆に悪い方向だと、そちらにも強く印象が残ります。webより対面の方がよくも悪くもインパクトが強いのです。
会社の雰囲気を体感できる
ホームページを見るのと実際の自分の目で見るのでは大きな違いがあります。面接会場が本社であれば、雰囲気を体感できます。きれいな事務所なのか、明るい感じなのか、壁にどんな標語や経営理念があるのか、社員同士の会話は楽しそうなのか、挨拶をしてくれるのか、見るべきポイントがたくさんあります。
web面接では絶対できない「体験」ができるのです。このポイントが企業を第一志望に格上げすること要因にもなり得るのです。または逆もしかりですが。
最終面接に活かせる
一次、二次面接はwebが可能ですが、最終面接だけは対面のみになっている場合が多いです。やはり採用するにあたって、採用者は一度、必ず肉眼で見ておきたいのです。
web(一次)➡web(二次)➡対面(最終)このパターンは最終面接でかなり緊張してしまうので一度は対面を挟んでおくと最終面接の時、気が楽になります。
web・対面に向いているタイプ

自分はweb面接に向いているのか、それとも対面に向いているのか迷っているなら、次のタイプ別を参考にしてもらいたい。
web面接に向いている
- あがり症、緊張しやすい
- 一次面接は無難にいきたい
- たくさんの企業を受けたい
- 地方なので交通費を極力浮かしたい
- 自宅にweb面接に適している場所がある
慎重なタイプはwebがよいです。面接の初期、一次面接ならメリットが大きいのでwebを選ぶ方が無難です。
まだどの企業にするか迷っているならwebでたくさん受けて、決めるのもありです。
対面面接に向いている
- 会社の雰囲気を自分の目で見たい
- 積極的な性格を活かしたい
- よい印象を植え付けたい
- 笑顔に自信がある
- 他社で対面を複数回経験している
好奇心旺盛なタイプは対面向きです。いきなり本命を対面面接にするのはリスクが大きいので他の会社で慣れて、望むとよいです。
私はwebの雰囲気より、対面の方が距離感がグッと縮まって、ざっくばらんに聞けるのがいいです。
少数派なので、よくも悪くも印象に残ります。自分に自信を持っているなら迷わず対面を選択しましょう。
まとめ
web面接が主流になっていますが、コロナが落ち着けばどちらを選択してもよい企業がもっと増えてきます。面接スタイルの多様化が進む第一歩となるでしょう。
わかってほしいのは、webだから合格基準が甘くなるとか、対面は厳しくなることはありません。どちらを選んでも合格基準は同じです。
ただ、web面接は画面越しな分だけ、テクニックが使えます。その最たるものが『カンペ』ではないかと思います。対面では絶対に使えませんからね。
よって、慎重なタイプであればweb面接を選択し、好奇心旺盛なタイプなら対面を選べばよいでしょう。どちらを選んでも今後は最終面接が対面になることを覚悟しておきましょう。
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