新卒並びに中途採用は、web面接に移行している企業が増えています。web面接では得られる情報量が少ないため、第一印象が採用基準に大きく影響します。誰もが面接官に良い印象を与え、面接を優位に進めたいですよね。
特に「最初の一言」の挨拶は面接官が第一印象を決定づけます。対面式と違いオンライン面接は上半身しか映らないので表情に注目が集まります。ちょっとした意識づけや環境を整えるだけで見られ方がガラッと変わるのです。
私は大手企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、印象の良くなる挨拶について解説します。(Twitter版はこちら)
- 話すときはカメラを見る
- スマホやwebカメラ位置を高くする
- 部屋を明るくする
この記事を読むとweb面接では面接官からどのように見られているかで印象が大きく変わります。たった3つのことを守るだけで誰でも印象がよくなるのです。
えっ、こんな簡単なことかと思われますが、私は面接官として何百人とweb面接をしていますが、全てできている人は少ないです。
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最初の挨拶で印象が決まる
オンライン面接では始めから最後まで座って行います。通常の面接は立った状態から始めますが、webで立つと画面から顔が見切れるので座ってするのが一般的です。
自宅のイスに座って行うので深く座らず、姿勢よく待機しておきましょう。面接官とオンラインでつながるとお互いの自己紹介で始まります。
面接官はあなたがZoomに入室しているのを確認して、許可ボタンを押します。
双方がつながった、ここからがスタートです!
リアルな挨拶の流れを特別に教えましょう
まずは面接官から「○○さん、声聞こえますか?」と音声のチェックが行われます。
就活生:「はい、聞こえます」
面接官:「では、今からWEB面接を始めます。わたくしは人事部の△△です。○○さん、よろしくお願いします。」と簡単な挨拶があります。
面接官:「では、○○さん簡単な自己紹介をお願いします」と言われます。
就活生:「こんにちわ、□□大学◇◇学部●●学科の○○と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。」
※こんにちわの挨拶は言っても言わなくてもどちらでも大丈夫です。
実はこの『最初の挨拶で面接官の印象が決められる』のです。
何気ない簡単な自己紹介と思ってはいけません。私は面接官として、今までに何百、何千人と見ているので、こういう人はこのパターンと無意識に振りわけています。
顔の表情、姿勢、目線、声のハリ、声のトーンを総合的に評価して、能力が高いか低いのか判断がつくのです。
一旦、ダメなパターンに入るとそこから良い印象に変えていくのは至難です。一番はとにかく第一印象をよくすることなのです。
だから、最初の挨拶を無意識にすませるのはもったいない。
要は第一印象は「見た目」で判断されることがもっとも多く、次に「話し方」、そして最後に「話の内容」の順で決まります。
<備考>
よく第一印象は『見た目が大事』と言われる理由として、メラビアンの法則を理解するとわかります。
情報の種類 | 影響度 | 面接で見られるポイント |
視覚情報 | 55% | 見た目、姿勢、表情、服装、髪型 |
聴覚情報 | 38% | 話し方、声の大きさやテンポ |
言語情報 | 7% | 志望動機、自己PR、ガクチカ |
思いのほか見た目で判断されるんですね
誰でも印象が良くなる3つの方法
ここでは誰でも印象が良くなる方法を教えます。それは特徴的な挨拶で印象付けることではなく、大きな声でハキハキ言うことでもありません。
あなたの声より、まず先に表情をよく見せることが大事です。印象は耳で聞くより目に映る情報の方がはるかに早いからです(※メラビアンの法則)。
ここを意識できると、印象は劇的に変わります。
《印象を良くする方法》
①話すときはカメラを見る
②スマホやwebカメラ位置を高くする
③部屋を明るくする
この3つを詳しく解説していきます。
見た目が相手に与える影響度は55%ですからね
話すときはカメラを見る
ほとんどの人が話すときに面接官が映っている画面を見て挨拶します。本当に画面を見ながら話す人が多いです。
画面を見ると面接官と目線は合いません。対面では目と目を合わして、挨拶することが当たり前ですが、webではなかなかできないのです。
これは画面の面接官と目を合わせても相手側からは見ると目が合っていません。面接官側から見ると、やや下向きに目線を落として話しているように映ります。
目を合わせるには画面ではなく、カメラレンズを見る必要があります。
ほとんどの人ができていないので、”カメラに目を合わせるだけ”で面接官からは自信があるように映るのです。
さらに深掘りしたい方はこちらからどうぞ。
スマホやwebカメラの位置を高くする
スマホやwebカメラの位置を高くした方が印象が良く見えます。ほとんどの人がスマホを利用していると思います。その場合、机の上に置いて角度だけを調整していませんか?
面接官側から見るとあなたの表情は下から見上げたように映ります。あごが少々はれぼったく映るのです。尚かつ、話すとき目線は絶えず下向きになります。
目線が下向きだと自信がない印象を与えるのです。
例えば、ニュースキャスターのアングルが理想なのです。カメラの位置を高くしないと同様のアングルにならないのです。
カメラの位置は座ったときに目線よりやや下になる程度がよいです。スマホを使用するなら机から20センチ以上は高く設定しましょう。ノートPC使うなら、下に本などを入れて高さを調整してください。
スマホスタンドを使うと高さ、角度が簡単に変更できます。
確認方法としてスマホで自撮りするとわかりやすいです。映った自分が相手から見られてる表情となります。高さと角度を調整するだけで印象が変わりましたよね。
ポイントは角度だけでなく『高さ』が大事なのです。
部屋を明るくする
自分の目とwebを通した明るさは違うことを認識してください。見た目は変わりませんが、webを通した方が暗く映ります。
オンライン面接は自宅や実家でするので、カーテンを開け外の光を入れると、昼間は明るいと感じます。しかし、面接する場所(位置)によって影になれば表情は見えません。
太陽光は明るいですが、逆光になると真っ暗な顔になるのです。声だけが聞こえる怖い感じになるので、背に太陽があるときはカーテンを閉めライトをつけて対応しましょう。
そのため昼間でも電気をつけ明るさを確保してください。さらに、スタンドライトやリングライトがあれは、なおよいでしょう。
顔の表情を印象良くみせるには明るさが大切なのです。
例えば芸能人が顔にスポットライトあてているのは表情を明るく見せるためです。顔色が悪いとイメージや好感度は間違いなく落ちますよね。照度が低いと顔が青白くかつ暗く映ります。
それと同様に顔色を面接官にしっかり見せると明るい、健康的な印象を与えるのです。
表情の豊かさを面接官にしっかり見せれば、アピールにつながります。ライトは有効に活用してみましょう。
さらに印象を良くするために
面接官はまず目から入る印象で良し悪しの方向性を決めます。しかし、良い印象を確定させるためにもう一押しが必要なのです。
それは面接官の耳から入る情報で印象を決定づけるのです。自己紹介する時の話し方が重要になります。
挨拶のタイミングは2つあります。
- webが面接官とつながった瞬間
- 自己紹介を求められた時
webが面接官とつながった瞬間
ZoomやTeams、インタビューメーカーでアクセスし、面接官が許可をしたら入室となります。入室した瞬間に正式な自己紹介は不要です。
午前中であれば、「おはようございます、○○です。よろしくお願いします。」
午後であれば、「こんにちわ、○○です。よろしくお願いします。」と簡単な挨拶をしましょう。
いきなりつながるので、驚くかもしれません。ハッとして、えしゃくだけにならないようにしてください。
ここがポイント!
最初の言葉をはっきり聞こえるように伝えてください。
例えば、最初の挨拶として
『こんにちわ、○○です。よろしくお願いします。』最初の言葉のこんにちわがもごもごして、本当に聞こえづらい場合が多いのです。
こんにちわと最初の『こん』がよく聞こえないのです。
特に始めの言葉は強めにハッキリ言うように心がけてください。
挨拶は面接官とかわす最初のことばになりますからね。
自己紹介を求められた時
正式に面接が開始されれば、まず自己紹介を求められます。その時も同様に、最初の言葉を意識して伝えてください。
ここでは自己PRではないので簡潔な挨拶で構いません。
こんにちわ、○○大学〇〇学部○○学科の○○と申します。本日は大変緊張していますが、どうぞよろしくお願いします。
緊張しているのでゆっくり話してかまいません。
自己紹介のポイント
・最初の言葉を意識して強く言う
・ハキハキと話す
・ゆっくり話す
このポイントを押さえれば、「自信を持っている」、「しっかりしている」、「落ち着いている」、「仕事ができそうだ」という印象を面接官が勝手に持ってくれます。
逆に目から入る印象が良いのに、声が聞こえづらい、声が小さい、早口で話すとガッカリしてしまいます。
これが、『最初の挨拶で印象が決定づけられる』理由なのです。このポイントは大事なので必ず覚えておいてください。
自分の声を面接官にハッキリ伝えるなら、イヤホンマイクを使用するとよいです。マイクの位置が口元に近いのでクリアに伝えることができます。
少々声が小さくなってもひろってくれるので安心ですよね。
弱点を把握する
頭ではどうやったら面接官の印象がよくなるか、わかったと思います。潜在的にある弱点を克服すれば、さらに自信を持ってのぞめます。
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- ストレス耐性
- 業界研究
- 自己分析
- 主体性
- 問題解決
- 論理的思考
現状が把握できれば、対策が打てます。弱点を克服できれば、少しずつ自信がついてきます。本番に備えてスマホで自撮りし、何度も練習しましょう。この積み重ねが必ず本番に活かされます。
読めば印象がアップするおすすめの本
相手に良い印象を与える話し方はそんなに難しくありません。ちょっとした気配りで大きく変わります。
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まとめ
面接官は最初の挨拶であなたの第一印象を決めています。明るい、暗い、自信がある、自信がない、積極的、消極的、意欲的、無気力、熱意ある、熱意ないなどを瞬時に判断しています。
特に目から入る情報は耳より早いので、見た目の印象は大事です。
話すときにカメラ目線で、カメラの位置を高く、部屋を明るくするだけで誰でも印象をよくすることができます。特に挨拶の時に好感を持たれると印象が良くなり、その後のやりとりが非常にスムーズになります。
オンライン面接する前は次の3点は必ず実行すれば好印象となります。
①カメラレンズを見る
②カメラの角度と高さ調整する
③部屋を明るくする
たった3つのことを守るだけで、格段に面接官の印象が良くなるでしょう。是非、web面接の時に実行してみましょう。