新卒採用は、完全に対面面接へとは戻らず、最後までweb面接という企業も多くあります。そのためweb面接対策は必須です。オンラインの画面越しでは得られる情報量が少ないため、第一印象が採用基準に大きく影響します。なので誰もが面接官に良い印象を与え、面接を優位に進めたいですよね。
特に「最初の一言」の挨拶は面接官が第一印象を決定づける大事なフレーズになります。対面式と違いオンライン面接は上半身しか映らないので表情に注目が集まります。ちょっとした意識づけや環境を整えるだけで見られ方がガラッと変わるのです。
私は大手企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、印象の良くなる挨拶について解説します。(X版はこちら)
・オンライン面接では最初の挨拶が肝心
・話すときはカメラを見る
・Webカメラの位置は目線付近に上げる
・部屋を明るくする
この記事を読めば、最初の挨拶で失敗せず、面接官に『おっ』と思わせる好印象を与える具体的な方法が分かり、自信を持って面接にのぞめるようになります。Web面接では3つのことをやるだけで、誰でも印象がよくなるでしょう。
えっ、こんな簡単なことかと思われますが、私は面接官として何千人とweb面接をしていますが、全てできている人は少ないです。
第一印象を植え付けるには最初の5分が特に大事!
~文系就活生が登録すべきおすすめ就活サイト3選~
・最短2週間で内定ゲットできる
・対面だけでなく、TELやWEBで対応可能
・Googleの口コミが4.7の高評価
・就活に出遅れたと思ってるなら必須
・逆求人サイトなら絶対登録すべき神サイト
・登録企業19,807社からのオファーは内定への近道
最初の挨拶で印象が決まる

オンライン面接では始めから最後まで座って行います。通常の面接は立った状態から始めますが、webで立つと画面から顔が見切れるので座ってするのが一般的です。
自宅のイスに座って行うので深く座らず、姿勢よく待機しておきましょう。面接官とオンラインでつながるとお互いの自己紹介で始まります。
面接官はあなたがZoomの待機室にいるのを確認して、入室許可ボタンを押します。
双方がつながった、ここからがスタートです!

リアルな挨拶の流れを特別に教えましょう
まずは面接官から「○○さん、声聞こえますか?」と音声のチェックが行われます。
就活生:「はい、聞こえます」
面接官:「では、今からWEB面接を始めます。わたくしは人事部の△△です。○○さん、よろしくお願いします。」と簡単な挨拶があります。
面接官:「では、○○さん簡単な自己紹介をお願いします」と言われます。
就活生:「こんにちは、□□大学◇◇学部●●学科の○○と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。」
※こんにちわの挨拶は言っても言わなくてもどちらでも大丈夫です。
実はこの『最初の挨拶で面接官の印象が決められる』のです。
何気ない簡単な自己紹介と思ってはいけません。私は面接官として、今までに何千人と見ているので、こういう人はこのパターンと無意識に振りわけています。
顔の表情、姿勢、目線、声のハリ、声のトーンを総合的に評価して、自信を持っているのか、冷静沈着なのか、業務遂行能力が高いか、推察しています。そう、あくまでも推察です。でもこの推察は面接官の第一印象なので、かなり残像として残ります。
仮に声が小さい、目線が下向きだと、消極的で自信がないタイプとダメな分類に入れられるのです。一旦悪い印象に入ると、そこからよい印象に変えていくのはハードルが高くなります。よって、最初の挨拶はただの挨拶と思わないでください。
ほとんどの人が、最初の挨拶を無意識にすませているのです。もったいないです。



でも印象は話す内容で決まるのでは?



そうでもないよ、実は見た目で印象が決まるんだよ
特に第一印象は「見た目」で判断されることがもっとも多く、次に「話し方」、そして最後に「話の内容」の順で決まります。
<備考>
よく第一印象は『見た目が大事』と言われる理由として、メラビアンの法則を理解するとわかります。
情報の種類 | 影響度 | 面接で見られるポイント |
視覚情報 | 55% | 見た目、姿勢、表情、服装、髪型 |
聴覚情報 | 38% | 話し方、声の大きさやテンポ |
言語情報 | 7% | 志望動機、自己PR、ガクチカ |
誰でも印象が良くなる3つの方法


ここでは誰でも印象が良くなる方法を教えます。それは特徴的な挨拶で印象付けることではなく、大きな声でハキハキ言うことでもありません。
あなたの声より、まず先に表情をよく見せることが大事です。印象は耳で聞くより目に映る情報の方がはるかに早いからです(※メラビアンの法則)。
ここを意識できると、印象は劇的に変わります。
《印象を良くする方法》
①話すときはカメラを見る
②スマホやwebカメラ位置を高くする
③部屋を明るくする
この3つを詳しく解説していきます。



第一印象は見た目で決まりますから
話すときはカメラを見る
ほとんどの人が話すときに面接官が映っている画面を見て挨拶します。本当に画面を見ながら話す人が多いです。
画面を見ると面接官と目線は合いません。対面では目と目を合わして、挨拶することが当たり前ですが、webではなかなかできないのです。
これは画面の面接官と目を合わせても相手側からは見ると目が合っていません。面接官側から見ると、やや下向きに目線を落として話しているように映ります。
目を合わせるには画面ではなく、カメラレンズを見る必要があります。
ほとんどの人ができていないので、”カメラに目を合わせるだけ”で面接官からは自信があるように映るのです。
目線 | どこを見る | 注意すべき点 |
話すとき | Webカメラ | カメラ位置を高く |
聞くとき | 画面 | 目線を下に向けない |
さらに深掘りしたい方はこちらからどうぞ。


スマホやwebカメラの位置を高くする


スマホやwebカメラの位置を高くした方が印象が良く見えます。ほとんどの人がスマホを利用していると思います。その場合、机の上に置いて角度だけを調整していませんか?
面接官側から見るとあなたの表情は下から見上げたように映ります。あごが少々はれぼったく映るのです。尚かつ、話すとき目線は絶えず下向きになります。
目線が下向きだと自信がない印象を与えるのです。
例えば、ニュースキャスターのアングルが理想なのです。カメラの位置を高くしないと同様のアングルにならないのです。
カメラの位置は座ったときに目線よりやや下になる程度がよいです。スマホを使用するなら机から20センチ以上は高く設定しましょう。ノートPC使うなら、下に本などを入れて高さを調整してください。
スマホスタンドを使うと高さ、角度が簡単に変更できます。
確認方法としてスマホで自撮りするとわかりやすいです。映った自分が相手から見られてる表情となります。高さと角度を調整するだけで印象が変わりましたよね。
ポイントは角度だけでなく『高さ』が大事なのです。
スマホスタンド | メリット | 注意点 |
高さ調整 | Webカメラと目線が合わせやすい | 机に置くと目線が下向きに |
角度調整 | 角度で表情が見え方が変わる | ズレ落ちないようにしっかり固定 |


部屋を明るくする


自分の目とwebを通した明るさは違うことを認識してください。見た目は変わりませんが、webを通した方が暗く映ります。
オンライン面接は自宅や実家でするので、カーテンを開け外の光を入れると、昼間は明るいと感じます。しかし、面接する場所(位置)によって影になれば表情は見えません。
太陽光は明るいですが、逆光になると真っ暗な顔になるのです。声だけが聞こえる怖い感じになるので、背に太陽があるときはカーテンを閉めライトをつけて対応しましょう。
そのため昼間でも電気をつけ明るさを確保してください。さらに、スタンドライトやリングライトがあれは、なおよいでしょう。
顔の表情を印象良くみせるには明るさが大切なのです。
例えば芸能人が顔にスポットライトあてているのは表情を明るく見せるためです。顔色が悪いとイメージや好感度は間違いなく落ちますよね。照度が低いと顔が青白くかつ暗く映ります。
それと同様に顔色を面接官にしっかり見せると明るい、健康的な印象を与えるのです。
表情の豊かさを面接官にしっかり見せれば、アピールにつながります。ライトは有効に活用してみましょう。
種類 | メリット | 注意点 |
スタンドライト | 健康的な表情に映る | 顔を中心に照射させる |
リングライト | 表情が健康的かつ立体的に映る | やや値段が高い |


最初の挨拶で好印象を植え付けろ!


Web面接ではメインの志望動機、自己PR、ガクチカを伝える前に、好印象からスタートしたいですよね。そのためには部屋を明るくし、さらにWebカメラの位置を高く設定し、Webカメラを見ることが大切だとわかりましたよね。
Webにつながった瞬間、さらに詳しく言うと面接官は画面越しに見えるとき、どのように挨拶するのか、ここが好印象を植え付ける最初のポイントになります。
挨拶のタイミングは2つあります。
- webが面接官とつながった瞬間
- 自己紹介を求められた時
webが面接官とつながった瞬間
ZoomやTeams、インタビューメーカーでアクセスし、面接官が許可をしたら待機室から入室となります。入室した瞬間に正式な自己紹介は不要です。
午前中であれば、「おはようございます、○○です。よろしくお願いします。」
午後であれば、「こんにちは、○○です。よろしくお願いします。」と簡単な挨拶をしましょう。
いきなりつながるので、驚くかもしれません。ハッとして、会釈だけにならないようにしてください。
ここがポイント!
最初の言葉をはっきり聞こえるように伝えてください。
例えば、最初の挨拶として
『こんにちは、○○です。よろしくお願いします。』最初の言葉のこんにちはがもごもごして、本当に聞こえづらい場合が多いのです。
こんにちはと最初の『こん』がよく聞こえないのです。
特に始めの言葉は強めにハッキリ言うように心がけてください。
挨拶は面接官とかわす最初のことばになりますからね。



ファーストコンタクトが大事なのですね
自己紹介を求められた時
正式に面接が開始されれば、まず自己紹介を求められます。その時も同様に、最初の言葉を意識して伝えてください。
ここでは自己PRではないので簡潔な挨拶で構いません。
こんにちは、○○大学〇〇学部○○学科の○○と申します。本日は大変緊張していますが、どうぞよろしくお願いします。
緊張しているのでゆっくり話してかまいません。
自己紹介のポイント
・最初の言葉を意識して強く言う
・ハキハキと話す
・ゆっくり話す
このポイントを押さえれば、「自信を持っている」、「しっかりしている」、「落ち着いている」、「仕事ができそうだ」という印象を面接官が勝手に持ってくれます。
逆に目から入る印象が良いのに、声が聞こえづらい、声が小さい、早口で話すとガッカリしてしまいます。
これが、『最初の挨拶で印象が決定づけられる』理由なのです。このポイントは大事なので必ず覚えておいてください。
自分の声を面接官にハッキリ伝えるなら、イヤホンマイクを使用するとよいです。マイクの位置が口元に近いのでクリアに伝えることができます。
少々声が小さくなってもひろってくれるので安心ですよね。


よくある失敗談
私が面接官している時、Zoomに繋がった際によくある失敗事例を教えます。
①Webに繋がった瞬間、ぼーっとしていたため、画面に面接官が映ってびっくりしていた。
➡Zoomの入室タイミングは面接官側にあるので、すっかり油断していたのでしょう。いつ繋がってもいいように待機しておきましょう。
②繋がったときにマイクがオフになっており、挨拶の声が全く聞こえない。
➡音声がオフ状態のままスタートしていた。繋がったときにマイクがオンになっていることを確認しましょう。
③逆光で表情がまったく見えない。
➡背中側から太陽光を浴びると顔が真っ黒の状態になります。表情は大事な部分なので、カーテンを閉め電気をつけてのぞみましょう。
④画面越しにフィギュア、プラモデル、マンガ本が映り込む。
➡Webカメラが思った以上にワイドへ広く映るため、背景に十分注意が必要です。変な印象がつくため、事前にどこまで映り込むか確認しておきましょう。また、部屋はきれいな状態にしておく。
⑤緊張から最初の挨拶が活舌悪く、さらに早口で聞きとりにくい。挨拶が終わったら能面のような無表情に。
➡緊張しているので、ゆっくり話すぐらいで、ちょうどよいと思います。最後に口角を上げてもらえると印象よくなります。
読めば印象がアップするおすすめの本


相手に良い印象を与える話し方はそんなに難しくありません。ちょっとした気配りで大きく変わります。
就活本のように気難しいものではなく、簡単に読めて就活以外にも人とコミュニケーションを取るときに役立つ本を紹介します。
人は話し方が9割
ベストセラーになっているので一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?話すことが苦手、人と会話が続かない、ネガティブに考えているなら一読したい本です。
読んだ後は考え方が180度変わり、もう苦手意識は無くなっているでしょう。
話すチカラ
気軽に読んで面白く、なおかつ勉強にもなります。本もありますが、マンガ版の方が圧倒的に読みやすいです。
安住アナウンサーと明治大学教授の齋藤先生が難しいことを分かりやすく教えてくれます。特に話は15秒単位で組み立てると自己PRに役立つはヒントとなるでしょう。
まとめ
面接官は最初の挨拶であなたの第一印象を決めています。明るい、暗い、自信がある、自信がない、積極的、消極的、意欲的、無気力、熱意ある、熱意ないなどを瞬時に判断しています。
特に目から入る情報は耳より早いので、見た目の印象は大事です。
話すときにカメラ目線で、カメラの位置を高く、部屋を明るくするだけで誰でも印象をよくすることができます。特に挨拶の時に好感を持たれると印象が良くなり、その後のやりとりが非常にスムーズになります。
オンライン面接する前は次の3点は必ず実行すれば好印象となります。
①カメラレンズを見る
②カメラの角度と高さ調整する
③部屋を明るくする
たった3つのことを守るだけで、格段に面接官の印象が良くなるでしょう。是非、web面接の時に実行してみましょう。