【就活生必見】希望勤務地を叶える5つのアドバイス

せっかく志望する会社へ入社しも希望した勤務地でなければ、モチベーションは下がってしまいます。
逆に希望勤務地が通れば、当然やる気はでますよね。
では、面接時にどのようなことを伝えれば、希望は叶うのでしょうか?
よくあるやってはいけないことは、希望勤務地があるにもかかわらず、内定を欲しがって『勤務地は全国どこも大丈夫です』と伝えることです。
私は何度も経験していますが、1~2年後に『やっぱり地元に帰りたい』という社員を何人も見てきました。
最悪、地元に戻れない場合『転職』という選択をすることになるのです。
企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役面接官の私が採用側の立場でアドバイスいたします。
私は就活に悩む人に少しでも役立つ情報(レシピ)を提供しています。
この記事では面接官に希望勤務地を叶えるアピールのやり方や必ず事前確認しておくべき点がわかります。
内定を取ることだけではなく、希望勤務地を叶えて入社することが重要だと認識できます。
希望勤務地は叶うのか?

まず、そもそも希望勤務地は叶うのかと疑問に思っていませんか?
20年以上前の氷河期時代は希望勤務地はほとんど通りませんでした。
『全国どこでもOKです』と言わないと、土俵に上げてもらえない時代がありました。
しかし、昨今の働き方改革でどこの企業も長く働いてもらうにはどのような労働環境にすべきか真剣に考えるようになりました。
会社は残業問題、有給消化、離職率の低下、生産性向上などを取り組まなければなりません。
労働環境や職場環境を改善すれば、社員は辞めにくくなります。
長く務めると営業力や技術力、効率が上がり生産性向上につながるのです。
よって、人事部は離職率を低下させる策として、面接時になるべく希望勤務地を聞いてミスマッチにならないようにしています。
希望勤務地は必ず面接官に伝えた方が双方にとってよいのです。

今は昔に比べはるかに
希望が通りやすいです
勤務地を叶える5つのアドバイス

入社するからには誰もが希望勤務地で働きたいと考えます。
実家から通いたい、実家の近くで働きたい、都市部で働きたい、一人暮らしがしたいと希望は様々です。
これらを叶えるために5つのアドバイスをします。
①勤務地が選択できるか聞く
②面接時に必ず希望勤務地を伝える
③譲歩できる範囲を広げる
④希望勤務地のアピール
⑤転勤制度の確認
①勤務地が選択できるか聞く
企業よってまれに勤務地が選べない場合があります。
そもそも『勤務地を選択できるか』確認しておく必要があります。
企業説明会など早い段階で確認しておくとよいでしょう。
早い段階で分かっていれば、企業選択から除外することも可能です。
面接官があいまいに答える会社は勤務地が選択ができないかもしれません。
例えば勤務する工場が2か所しかない、営業所が2か所など数が少なければ選択できないかもしれません。
勤務地を聞くことは失礼ではないので必ず採用担当者へ確認しましょう。
②面接時に必ず希望勤務地を伝える
エントリーシートに希望勤務地を書けば必ず通るわけではありません。
面接時に何も言われなかったので、面接官が気を利かして希望通りにしてくれると思ってはいけません。
聞かれない場合は必ず希望勤務地はどうなっているのか確認してください。
ほとんどの場合、一次面接や二次面接のどこかで必ず面接官が聞いてきます。
『あなたの希望勤務地について聞かせてください』と言われたら、
支店、営業所、工場のある場所を伝えてください。
例えば、東京、大阪、仙台、松山、鹿児島などはっきり言いましょう。
ここで曖昧に答えないようにしてください。
ざっくり、西日本や東日本または関東、関西、九州、東北、四国とはじめから言わないようにしてください。
関東でも東京と山梨ではだいぶ環境が異なります。
<注意!>
営業所や工場、研究所が全くない地域を選択するとこの人分かってないと判断されるので事前に場所は確認しておきましょう。

絞っても問題ありません
必ず第一希望、第二希望は?
と聞かれるので
③譲歩できる範囲を広げる
必ずしもピンポイントで希望勤務地が叶うとは限りません。
希望した地域の支店、営業所、工場で新卒募集の受け入れをしていなければ、配属されることはありません。
その場合、次のような質問が面接官から言われます。
『勤務地の範囲を広げるとしたらどこまで?』
この時の答え方に注意が必要です。
『全くできません』と回答すると面接に落ちてしまいます。
答え方の例として
・自宅から通える範囲であれば、大丈夫です
・関東であれば東京、埼玉、千葉、神奈川です
・関西であれば大阪、兵庫、滋賀、京都です
・九州であれば、福岡、熊本、鹿児島です
・東海であれば、愛知、静岡、岐阜です
このように回答すればよいでしょう。
面接官は配属の選択肢を増やしたいので、対象範囲を広くする質問をしてきます。

都市部は人気があるので、
地方を選択すると通りやすい
④希望勤務地のアピール

希望勤務地を伝えると次のような質問をされます。
・なぜ実家から通いたいのですか?
・実家や大学に関係ない場所なのはなぜですか?
ここのアピールによって競争率の高い勤務地をゲットできるのです。
アピールにならない多い理由は
・親の介護をするため
・親に何かあったときにすぐ帰りたい
・長男なので家の近くにいたい
・都会に憧れがあるので
・田舎がダメなので
・人多いところが苦手なので
・静かなところが好き
これらの回答は前向きではありません。
また、抽象的な理由が多いで面接官の心に響きません。
ではアピールできる理由とは
・実家は時間が作れるので資格の勉強ができるため
・実家だとお金が貯まりやすく、家計の足しにできる
・実家なのでお金を貯めて、早く車を買いたい
・人口の多い都市部の東京で勝負してみたい
・人情味ある地方の鹿児島で顧客と深い付き合いがしたい
アピールするには前向きで、具体的な理由が必要です。
このように伝えると面接官にインパクトがあります。

親の介護や心配な理由は
山ほど聞いているので
あまり心には響きません
⑤転勤制度の確認

せっかく希望勤務地に決まっても、3年後に転勤ということはあります。
後悔しないように転勤制度を確認しておくとよいでしょう。
一般的には全国規模の会社でも転勤はすぐに発生しません。
早い人で3~5年、業種によりますが5~10年が一般的だと思います。
しかし、全国規模の企業だと転勤はあるかないかで聞くと面接官は必ず『あり』と答えます。
どんな場合に転勤があるのか、条件を知っておくとよいです。
そこであまりにも転勤に不快感を出すと落とされるので注意してください。
企業によってエリア限定社員制度があるので、心配はいりません。
最近は転勤を好まず、出世も好まず細々と暮らしていければよい考えが増えています。
このような考えが面接官に伝わると落とされるので、誘導質問に引っかからないようにしましょう。
よくあるやりがちなミス

よくあるやりがちなミスを伝えておきます。
本当は希望勤務地があるにもかかわらず、『全国対応可能です』と言ってしまうことです。
配属範囲を広げる方が内定が取りやすいと思っていませんか?
答えは『NO』です
勤務希望地の範囲を広くすることで合格に近づくことはありません。
それより入社意欲や人間性、コミュニケーション能力の高い人を面接では優先するからです。
本当に勤務地にこだわりがない場合は除いて、全国どこへでも大丈夫とは言わない方がよいです。
よくある私の会社の事例ですが、全国どこでもOKだったので配属が札幌なりましたと伝えたら、そこはちょっと困りますと...。
え、全国大丈夫って言ってましたよね?
そこで穴が開くと人員配置の調整が大変になるのです。
よって内定を欲しがって、安易に全国対応できると言わないようにしましょう。
まとめ
希望勤務地を伝えることは非常に重要です。
第一志望の会社に入社できたとしても希望した勤務地で働けなければ、必ず後悔します。
企業は働き方改革や人手不足の実状から入社後すぐに辞められることを一番避けたいと考えています。
企業の傾向として、就活生の希望勤務地をなるべく叶える流れとなっています。
希望勤務地は働くモチベーションに直結していますので、面接時には必ず確認しましょう!