逆質問とは就活生が最後にする質問ですが、どんなことを言ったら評価が上がるのか気になりますよね。
実は評価がグッと上がることは少なく、逆に大きく評価を下げる方が多いのです。え、そんなことあるの…と思いでしょうが、実証されています。
なぜかって?
私は新卒採用の採用活動を15年以上している現役面接官だから、逆質問の内容で評価を下げ、不合格にしたことが何十回とあるからです。
面接官は必ず面接の最後に『何か質問はありますか?』と必ず声をかけます。この回答の仕方で、評価を上げるより下げる方が圧倒的に多かったのです。
- 逆質問はあなたの理解度と関心度がわかる
- 一次面接では給与、残業、休日の質問は避ける
- 二次面接ではノルマ、大変さ、つらさの質問は避ける
- 最終面接では他社批判や奇をてらう質問は避ける
- NGは質問しない、抽象的、ホームページに書いてあることを聞く
この記事を読むと、逆質問は面接の最終局面なので合格か不合格は決まっており、大きく評価を上げる必要はありません。逆に下げないことが重要だとわかります。
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実証済み!ダメな逆質問は落とされる
逆質問とはあなたから面接官へする質問のことですが、一体何を見られているのでしょうか?
それはズバリ!【あなたの質問力】です。
もっと詳しく言うと『あなたが企業に対する理解や関心がどのくらいあるのか』がわかるのです。
見られているのは理解度と関心度
質問は会社説明会やホームページの内容だけではわからない、あるいはもっと詳しく知りたいことをしますよね。
例えば、「今までで一番苦労したことを教えてください。」と質問したとします。
この質問はかなり多くされます
問題はこの質問内容で面接官がどう思うかなのです。
私は内容がざっくり過ぎて、ちょっと答えに困るのです。
<答えに困る理由>
・新入社員時代に苦労した話がよいのか
・入社して、20数年間で一番苦労したことなのか
・どんな苦労の種類なのか(業務面、人間関係、お客様関係なのか)
もっと具体的にしてもらわないと、あなたが得たい答えと違ってくるのです。
逆に「あなたは今までで一番苦労したことはなんですか」と聞かれると困りませんか?
・大学時代の話なのか
・中高時代なのか
・こども時代なのか
当然、回答が大きく変わりすよね。
面接官は必ず質問の意図を考えます。
新入社員時代に一番苦労する点はなんですか?と聞かれれば、
➡面接官は『事前にどんな壁にぶち当たるのか知りたいのだな』と思うのです(関心が高い)
私は今まで質問力が『高いな~』と思うより『低いな~』と感じる方が圧倒的に多かったです。
当然、質問力があまりにも低い人(会社への理解や関心が低い人)は不合格にしてきました。
ここは大事なポイントとなります。
イメージがしやすいように、もっとかみぐだいた例をもうひとつ挙げます。
例)あなたが大好きな歌手本人に直接質問できるとしたら何を聞きますか?
・好きな自分の曲ベスト3教えてください。
・○○曲の歌詞はどうやって思いついたのですか?
・最近よく聞いてる曲を教えてください。
次から次へと興味があれば、思い浮かびますよね。
でも興味や関心がない演歌歌手だと、
・特に質問することはないです。
・歌上手いですね。
・いつから歌手やっているんですか?
質問するのもめんどくさいし、歌手に対して当たり前の質問したり、検索すればわかることを聞いちゃいますよね。
逆質問もこれと同様なのです。
関心があれば的を得た質問になるし、全く興味がなければトンチンカンな質問になるのです。
私はこれに似た逆質問を数多く受けています…はい。
つまり、言いたいことは
面接官は逆質問の内容の良し悪しで理解度や関心度をはかっているのです。
評価を下げる逆質問とは
内容の悪い逆質問は評価を下げてしまいます。では、一体どんな内容を指すのでしょうか?
<評価を下げる逆質問>
・言ってはいけないワードを含む質問
・質問をしない
・質問の内容が抽象的すぎる
・ホームページに書いたある質問
一次、二次、最終面接のそれぞれで必ず最後に逆質問する機会があたえられます。
面接官とのやり取りで、面接の段階を追うごとに会社内容を詳しく知ります。よって、質問も浅いものではなく、深さもだんだん要求されるのです。
ただし、それぞれの局面(一次、二次、最終面接)で言ってはいけないワードがあります。一次などの初対面で避けるべきワードや最終面接では言わない方がよい逆質問があるのです。
一体、何を言ったらマイナス評価となるのでしょうか?
一次、二次、最終面接の逆質問で落とされるワード
ここでは落とされるワードとありますが、面接官が嫌がるワードと理解してください。
一次、二次、最終面接で落とされるワードに違いはあるのでしょうか?
はい、違いはあります。
それは面接官と就活生の距離感(親近感)が影響しています。
双方に一次より二次面接、二次より最終面接の方が顔や特徴を覚え、親近感がでるためです。
質問内容も一次ではダメだが二次ではOKなことがあるし、その逆もあります。また、質問の質も一次より二次、最終面接の方が求められます。逆質問の質は一次面接<二次面接<最終面接と上げていかないといけません。
最終面接では入社後を見据えた質の高い質問が好まれます。
一次面接で落とされるワード
一次面接での逆質問は『業務の中身』に関することが中心となります。
それはまだ表面上の説明しか聞いていないので、もっと詳しい業務内容を知りたくなるからです。
でも、いきなり【休日】、【残業】、【給与】、【有給】、【福利厚生】の話をすると面接官に嫌がられます。
聞かれても答えることはできるのですが、それより先に聞くことがあるのでは?と思われます。
働き方改革でワークライフバランスを気にする人も多いでしょう。しかし、一番最初に聞く質問ではないですよね。
<ダメな例>
・休日出勤は月にどのくらいですか?
・1年目の平均残業はどの程度ですか?
・初年度の賞与は何か月分ですか?
・有給は取りやすい環境ですか?
・福利厚生は具体的にどんな種類がありますか?
一次面接では面接官とあなたはほぼ初対面なので距離感がまだあります。
一次面接では『業務の中身』について質問するのが無難です。
距離感が近くなって、業務内容を把握できていれば、二次、最終面接でこのワードを出しても落とされることはないでしょう。
要は入社後をイメージしている質問と判断されれば、大丈夫なのです。
一次面接では業務内容中心に質問しましょう
二次面接で落とされるワード
二次は一次面接と違い距離感は少し縮まっています。
面接官からの質問は深くなり、一次より詳しい説明が求められます。企業のビジョンやブランド力に共感しつつ、一歩踏み込んだ前向きな質問をするとよいです。
逆に『ノルマ』、『失敗』、『辞めたい』、『つらい』、『きつい』のように後ろ向きを連想するワードはマイナス評価につながるので注意しましょう。
<ダメな例>
・ノルマは達成できなければどうなるのでしょうか?
・お客様の対応で一番の失敗例を教えてください?
・今までに正直辞めたいと思ったことはありますか?
・つらいときはどうやって気分転換しているのですか?
・経験した中でどの業務がきついと感じましたか?
一次面接では面接する人数が多いので、私は『誰を落とすか』の視点で合否を決めてますが、二次面接では『誰に入社してもらいたいか』という考えで合格を出しています。
よって企業のビジョンや品質方針に共感しつつ、一歩踏み込んだ前向きな質問をする方が印象に残るのです。
一次面接で何を質問したかは記録に残っています
最終面接で落とされるワード
最終面接は一次と二次と異なる点は役員が面接に加わることです。
一次、二次面接の合否の最終的な裁量は人事部にありますが、最終面接は社長や取締役が持っているのです。
よって社長や取締役が嫌うワードは避けなければなりません。
ベンチャー企業の社長のように若ければ別ですが、大手企業は50歳以上の役員がほとんどです。インパクトをつけたり、奇をてらうと失敗につながります。
特に『社長』、『休み』、『他社』、『NO.1』のワードは注意です。
・休日出勤はしたくないのですが、代休はとれるのでしょうか?
・社長や取締役になるにはどんな経験が必要になるのですか?
・新入社員の中でNO.1になりたいのですが、どうしたらなれますか?
・御社で一番強化すべき点は何ですか?
・同業他社の○○サービスは好きではありませんが、どう思われていますか?
一番、NO.1、トップを含めた言葉で印象付けようとすると好き嫌いが分かれるので、危険です。
社長や取締役に質問を投げかけるのは失礼になるので止めましょう。役員は他社批判を嫌うので、他社のことを質問しない方が無難です。
役員に対しては、能力の高さを自慢するより、入社意欲をアピールしましょう。
「入社意欲が高いね」と思わせる質問が好まれます。入社後を想定した質問をするとよいでしょう。
>>最終面接で落ちる理由は何?一次、二次面接と違う【合否基準にあり】
逆質問で落とされるNG集
これを言ってしまうと面接官から大きく評価を下げる質問があります。ワードについては上記で言いましたが、伝え方にも注意が必要なのです。
面接官の判断は下記のように捉えています。
<評価を下げる逆質問>
①質問をしない
➡あきらかに関心がない
②抽象的で当たり前のことを聞く
➡理解力がない
③ホームページに書いてあることを聞く
➡企業研究をしていない
逆の立場で考えてもらうとわかりやすいですよね。
志望動機では『御社に是非入社したい』と言われて、でも『聞きたいことはありません』と伝えられるとなんだか寂しくなりませんか?
また、志望動機や自己PRがすごくよかったのに、最後の質問でダメな例を言われると『ガッカリ』しちゃいます。
その他、アピールするために質問はたくさんすればよいわけではありません。一次、二次、最終面接ではいくつまで質問ができるのでしょうか?
それでは解説していきますね。
質問をしない
面接官から最後に何か質問ありますか?
と聞かれて、一番やってはいけないことは『質問をしないこと』です。
例えば
- 特にありません
- 今のところ、ありません
- えぇ、大丈夫です
このような回答は絶対にしてはいけません。
あきらかに関心がないと判断されます。一度の会社説明会や面接のやりとりですべてを把握するのは無理ですからね。
逆質問はあなたが唯一主導権を握れるチャンスなのです。それをみすみす逃すのはアピールしないのと同じです。
私の感覚だと10人に1人は『特にありません』と言われます。
詳しくはこちらを参照ください。
抽象的で当たり前のことを聞く
こちらの抽象的で当たり前のことを聞く質問も多いです。
例えば
- 仕事で一番大変だったことは何ですか?
- ノルマはきついのでしょうか?
- 知識の習得はどのようにやっているのでしょうか?
仕事で一番大変だった、苦労したことは何ですか?という質問はかなり多いです。
先ほどの例でも伝えましたが、私は20年以上仕事をしているので、20年で一番と言われても『幅広すぎるわっ』と思っちゃいます。
もっと具体的な質問をしないと理解度が低く、質問力がない人だと判断されます。
新人時代に~とか、管理職として~とか、人事部になってから~と聞いてほしいですね。あなたも人生で一番苦労したことは何ですか?と聞かれて、最近?、大学時代?、子供の頃?と思いますよね。
ほんとそれと一緒です。
面接官は質問をされると必ずその意図を探ります(←それが癖になってるかもしれませんが…)。
仮に、『新人時代に苦労したことは何ですか?』と逆質問されれば、
面接官は『一番最初に壁にぶち当たることを事前に知ろうとしてるのかな?』と、勝手にくみ取るのです。
逆質問をするときは面接官に意図を探られていることを理解しましょう。
なぜ、当たり前のことを聞くの?と思われちゃダメってことです。質問力を試されているので意図をもって質問しないといけません。
一次より二次、二次より最終面接の方がより具体的な質問を求められますから。
ホームページに書いてあることを聞く
ホームページに書いてあることを質問されると『企業研究していない』と判断されます。
例えば
- 創業して何年になりますか?
- 主要な取引先はどちらになるのでしょうか?
- 従業員は何人ぐらいいますか?
- 店舗数はいくつあるのでしょうか?
ホームページは企業研究で一番得られる情報が書いてあるのです。ここに書いてあることを安易に質問するのは致命的なミスになります。
企業研究をあまりしておらず、ホームページを見ていないと判断され落とされます。
ホームページに書いてあることを質問するのであれば、さらに深掘りして、その背景や知識が得られるようにしなければなりません。
逆質問は得られた回答であなたの知識が広がらなければ愚問になります。
逆質問はいくつもできない
聞きたいことがあれば、逆質問いくつでも聞けるかと言えばそうではありません。それは、ひとりひとりにかける面接時間が限られているからです。
ではどのくらいが妥当なのでしょうか?
<目安>
・一次面接は1つ
・二次面接は2つまで
・最終面接は3つまで
このように覚えておくとよいでしょう。回数は時間配分と面接官との距離感が影響しています。
一次面接では面接官からの質問を多数されます。
志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったこと、苦労したことなどに時間が割かれるので残された時間が少ないのです。よって、1つにしましょう。
二次面接ではさらに質問が深掘りされていきます。一次より自由な時間は多くあるので質問は2つまで。
最終面接では時間は十分にあり、距離感も近く踏み込んだ質問ができるので3つまでしても大丈夫です。
面接時間が短いからといって、質問ゼロはダメです。
目安以上に質問をしたいのであれば、後日採用担当者へメールしましょう。ただし、かなり多い質問だと敬遠されるので注意してくださいね。
>>面接で逆質問はいくつまでできる?【一次、二次、最終面接の場合】
コロナに関する逆質問は大丈夫
一番話題になっているコロナの影響について質問してもよいのでしょうか?
実は意外とみんな聞いてこないので正直びっくりしています。やはり言ってはいけないワードと思っているのでしょう。
答えは質問しても全然大丈夫です。むしろ、世間で一番話題になっているのに、聞かない方が不自然ですよね。
<質問してもよい理由>
・社会全体の関心が高い
・就職を決める判断材料になる
・本当に影響しているなら、そもそも新卒募集をしていない
まず、社会全体で関心度の高い話題について聞いたらダメというのはおかしいですよね。
就職する上で長期的、短期的、一時的に影響を受けているのか、確認しておきたいですよね。
逆に売上げを伸ばしている企業もあるでしょう。良くも悪くもどの業種でも何らかの影響は受けているはずです。また、業務自体に変化が生じているのであれば、事前に確認しておくことは大事です。
先日、面接していてこんなことを就活生から聞きました。
会社のひとつの事業で音楽教室をしていたそうです。ただ、コロナの影響で集客できなくなり、事業を閉じたのです。音楽をやりたくて入社しようとしら閉鎖になっていたのです。ホームページにはまだ閉鎖になったことが記入されてなくて困ったそうです。
聞かなきゃわからないですからね。
その他、飲食で接客がしたいのに、入社したらデリバリー業務オンリーになっていたら困りますもんね。
新卒募集をするのは2~3年先を見越して採用しています。よって、新卒募集している場合は、大きな影響を受けていないと言えます。
私が逆の立場なら是が非でも確認しておきたいところです。
詳細はことらから>>
逆質問が合否に与える影響について
逆質問は合否にどのくらい影響しているか教えます。
まず、合否の判断材料をするのに、志望動機や自己PR、学生時代にがんばったこと、長所や短所、他社との違い、逆質問の内容があります。
これらの内容を踏まえて、
志望動機の明確さ、入社意欲の高さ、コミュニケーション能力が高さで合否を判断しています。
この中で逆質問が合否に与える影響度は正直高くありません。逆質問は必ず最後の項目になりますよね。実はここに至るまでに合格にするか、不合格にするかほとんど決まっているのです。
ただ、どちらにするか迷う場合もあります。その時に逆質問の内容が悪ければ不合格とし、よければ合格とするのです。
だからと言って不合格になりそうな人が逆質問ですごい質問で合格とはなりません。それは判断基準として逆質問は優先順位が低いからです。
よって逆質問で大きく評価を上げようと思わず、NG発言で下げないようにすることが重要なのです。
まとめ
逆質問は一次、二次、最終面接と質を高める必要があります。その上で各局面で言ってはいけないワードに注意しなければなりません。
一次面接では休日、残業、給与などより【業務内容についての質問】が無難です。
二次面接ではノルマ、失敗、つらいなどより、【企業のビジョンや品質方針に共感しつつ、前向きな質問】が好まれます。
最終面接では1番、トップや他社批判より、【役員に対しては入社後を想定した、やる気に満ちた感情的な質問】が好まれます。
★絶対にやってはいけないNGとして、
・質問をしない
・抽象的な質問
・ホームページに書いてある質問
これらは理解度や関心度がないと判断されるので必ず避けましょう。
逆面接では評価を大きく上げようと思わず、下げないようNG発言に気を付けることが重要です。
いきなり質問を思いつくのは大変なので、事前に何を質問するかは想定して望みましょう。