【web面接】クールビズの服装はあり？なし？スーツでのぞむ3つの理由

いよいよ暑い夏の季節がやってきました。例年クールビズの期間は5月～9月が一般的です。

少しずつ対面も増えていますが、一方で一次、二次、最終面接のすべてオンラインという企業があります。

クールビズ期間中、自宅でオンライン面接の際はどのような服装にすればよいのでしょうか？また、夏のインターンシップをweb参加する場合も同様に悩みますよね。

友達に聞くと、『クールビズだから上着やネクタイはいらんでしょ』、『いやいや面接なのでwebでも正装が常識だよ』と意見はバラバラです。

私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、クールビズの対応はどうすればよいかアドバイスします。

この記事を読めば、クールビズよりリクルートスーツでのぞんだ方が印象よく見せることがわかります。あくまでも面接を受ける側の立場のため、正装でのぞむのがベストだと知るでしょう。

クールビズとは

クールビズとは地球温暖化防止を目的とし、CO2削減するため室内の冷房温度が28度でも涼しく過ごせるようノージャケット、ノーネクタイで対処することです。

2005年から継続しているので、企業ではもうすっかり定着しています。近年、対面式の面接でもクールビズは浸透しております。

私の企業では「事前にクールビズで面接会場に来てください」とお願いしていました。うだるような暑い中、汗びっしょりで来てもらうのが申し訳ないからです。

ただ、現在はオンライン面接がメインになり、最初から最後まで自宅で完結します。よって、移動中に直射日光を浴びたり、満員電車に乗ることはありません。

自宅だと夏でも快適な環境で面接を受けることができるのです。

スーツでのぞむ3つの理由

結論からいうと、web面接でクールビズの服装はあり、なしでいえば「なし」となります。大前提として、面接を受ける立場なので正装でのぞむことは当然なのです。

え、クールビズ期間じゃないの？と思われますが…

スーツでのぞむべき理由が３つあります。

＜スーツでのぞむ３つの理由＞
・面接会場ではなく自宅で面接する
・スーツの方が印象よく見える
・最終面接は役員がスーツでのぞむ

面接会場ではなく自宅で面接する

企業へ出向き対面で面接するのと違い、web面接は実家や自宅で行います。面接会場まで電車、バスで移動することはありません。駅から会場までの道のりを汗水垂らして、歩くことがないのです。

ちょっと前なら、ハンカチと飲み物は手放せなかったです。

家から一歩も出ないのでエアコンをつけておけば、暑さは回避できます。web面接の時間は30分、長くても1時間程度です。

スーツを着て耐えられない時間ではありません。

スーツの方が印象よく見える

画面を通して相手から見ると、スーツを着て「きっちり」している方がイメージよくなります。

web面接はジャケットを着た方が印象がいいです。クールビズは首元が開くとさらにだらしなく見えます。それだけ、クールビズはラフな感じがでやすいのです。

特にwebは自宅で面接するためプライベート感が強くなります。ラフな格好より、若々しく見えるリクルートスーツでのぞんだ方がよいです。男性であればノーネクタイではなく、しっかりネクタイとジャケットを着てください。

よく芸能人がポロシャツやシャツのボタンを一番上まで留めている姿見ませんか？その理由は視聴者から印象よく見られるためです。開けると清潔感ではなく、ワイルドや派手さをアピールすることになるのです。

やってはいけないことは、面倒くさいので上はスーツ姿、下は映らないため短パンでのぞむことです。意地の悪い面接官だと｢立って挨拶をして下さい｣、という場合があります。

そうなれば、赤っ恥をかくことになります。

＞＞【web面接】服装と身だしなみマナーがダメな実例15【面接官体験】

最終面接は役員がスーツでのぞむ

クールビズでのぞんだ時に面接官がスーツだと困りませんか？その後の面接が気まずい雰囲気になります。

20～30代の若手面接官であれば、クールビズに抵抗はありません。クールビズが始まったのは2005年で、社会全体へ浸透したのは10年くらい前からです。

最終面接になれば、必ず役員が出席します。社長や取締役は50～60代の方々がほとんどです。年配の役員はスーツを着てのぞむ場合が多いのです。

ちなみに私の会社は役員が相手に失礼があってはダメとの理由で、スーツでのぞんでいます。

役員からのイメージが悪くならないようにスーツでのぞんだ方がよいでしょう。

暑くてもやってはいけない

夏になると部屋が暑くなり、上着を脱ぎたくなります。しかし、自分の家なので遠慮なくエアコンをつけることができます。

例え、部屋にエアコンがなくても我慢できる時間です。通常、オンライン面接の時間は30～60分以内です。長くても1時間はかかりません。

★ただ、web面接ならではの注意点があります。

①窓はしめきる

暑いとついついやってしまうのが、窓を開けて風を入れることです。web面接中だと注意が必要です。

スマホやパソコンのマイクが外の音をよくひろうのです。車の騒音、電車の音、子供の声など外の雑音を防ぐため、窓は締めましょう。

②扇風機は使わない

扇風機は涼しいですが、風の音をマイクがひろうので使わないでください。髪の毛も不自然に揺れるので止めましょう。

よって暑さ対策はエアコンが一番よいです。

＞＞【現役面接官が教える】web面接で使えるイヤホンマイク【おすすめ5選】

クールビズの許可があった場合

それではクールビズでよいと言われた場合はどうすればよいのでしょうか？

事前にメールや面接時に許可された場合はクールビズの服装で構いません。ただ、イメージよく見せるため、スーツでのぞんでもよいです。

クールビズでのぞむ

クールビズで望む場合はいくつかパターンがあります。

企業から指示があった場合は①で構いません。

その際はカラーシャツではなく、清潔感のある白のＹシャツにしてください。半袖はラフ感が強くなるので長袖を選びましょう。

女性の場合は胸元があまり開いていないものを選んでください。当然ですが、ノースリーブ、キャミソールは控えてください。

②、③を考えているなら、リクルートスタイルでのぞみましょう。

クールビズの許可あってもスーツでのぞむ

web面接の案内時に「服装はクールビズで構いません」と許可があっても、スーツでのぞんで大丈夫です。

人事部の指示を無視したとマイナス評価には絶対になりません。

むしろ、「しっかりしてるな」と好感を持たれます。面接はスーツが基本なので問題ありません。

面接官の私の立場から言うと、クールビズよりスーツの方が第一印象はよく見えます。クールビズはラフ感どうしてもでてしまうのです。よって、クールビズの指示があっても私はスーツをおすすめします。

＞＞【採用者回答】面接は見た目で決まるって本当?意識することは【2つだけ】

クールビズが好まれる企業とは

クールビズの指定があってもリクルートスーツでのぞむ方がメリット多いとわかったでしょう。

ただし、一部の業界を除いてです。

クールビズが好まれる業界

それは外資系の企業です。もともとがラフな格好で出社されており、ネクタイをしている人はほとんどいません。中にはポロシャツにジーンズという服装で出社されている方もいます。

外資系企業の場合はクールビズの方が逆によい印象となるでしょう。

リクルートスーツが好まれる業界

リクルートスーツの方が評価される企業はズバリ歴史のある企業です。そのほかはホテル業界などの接客を要する企業はリクルートスーツを好む傾向があります。

是非、参考にしてみてください。

まとめ

クールビズ期間中であっても、まず面接はスーツが基本と認識しましょう。web面接は企業訪問や面接会場に行く必要がないためです。汗をたくさんかくことはありません。

自宅でweb面接する際は窓はしっかり閉め、騒音対策をしてのぞみましょう。扇風機はマイクが音を拾うので、使用しないでください。

web面接はクールビズのラフな感じより、リクルートスーツでのぞむと第一印象がよくなります。特に最終面接は役員が出席するためスーツで第一印象をよく見せましょう。