【面接担当者だから言える】自己PR作りのエピソードネタ【ベスト5】

自己PRは日常生活で使うことがないので、いざ作ろうとネタを考えてもなかなか思いつきませんよね。
ただ、新卒採用面接の場においては必ず聞かれる質問のひとつです。
例えば、ストレートに『あなたの自己PRをしてください』や『あなたが学生時代に頑張ったこと、苦労したことは何ですか?』などがあります。
答える際どのようなエピソードを交えて、自分をアピールすればよいか悩みますよね。
私は企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役の面接官なので、他の人がどのようなエピソードで話しているか数多く聞いています。
今まで何百何千人を面接していますが、なんと9割以上がこの5つのエピソードネタに集約されていました。
この記事ではどんなエピソードでどのような話を盛り込むと書きやすいかランキング形式にしてまとめています。
そこで私の経験をもとに自己PRで多いネタベスト5を発表いたします。
1位 サークル(部活)
2位 アルバイト
3位 ゼミ(ゼミナール)
4位 趣味・特技
5位 家族
1位、2位、3位のサークル(部活)、アルバイト、ゼミの話は8割以上の人が話すネタとなっています。
このサイトを見てエピソード作りのヒントになればうれしいです。
自己PR作りのエピソードとは
面接ではあなたがどんな人なのか、あるいはどのような特徴があるのか面接官へアピールしなければなりません。
誰でもいいなら面接は不要ですからね。
企業は少しでも優秀な人材を獲得しようと面接という名のフィルターをかけているのです。
自己PRに求められるもの
自己PRに求められるものはズバリ『具体性』です。
あなたはリーダーシップがある、積極性がある、協調性があると言っても面接官はイメージできません。
よくある自己PRの失敗例として
私はみんなからリーダーシップがあると言われています。
また、どんな時も常に積極的な行動を心がけています…。
これを聞いていどう思いますか?
・なぜみんなからリーダーシップがあると言われてるの?
・どんな時ってどんな時(笑)??
そうです、もうお分かりですよね。
具体的なエピソードがないのです。
全て抽象的な表現になると面接官としてはあなたがどんな人なのかイメージできなのです。
ただし、勝手に作り上げたエピソードにすると面接官から突っ込んだ質問をされると答えることができなくなるので、必ず実体験にもとづくものにしましょう。
どんなエピソードが面接官に好まれるのか
では面接官の好まれるエピソードはあるのでしょうか?
結論、エピソードのジャンルは関係ないです。
え、関係なの?と思われるかもしれませんが、ポイントはそこではありません。
重要なのはやはり実体験にもとづいた具体的な話なのです。
実体験と大げさな言い方になってますが、どんな些細なことでも構いません。
そこからあなたの人柄や性格、考え方が伺えるのです。
でも急に言われてもそう簡単に頭に浮かびませんよね。
だから事前にエピソードネタを用意しておくのです。
どのジャンルのエピソードがよいかは迷う人は多いはずです。
でも安心してください。
あなたが具体的な話をしやすいジャンルを選べばよいだけなのです。
ジャンルによって、合否の影響はありませんから。

自己PRは具体的な話を
盛り込みましょう
具体的なエピソードネタ【ベスト5】

ではどんなジャンルだと具体的なエピソードが書きやすいかをお答えします。
これは過去の就活生が答えを出してくれています。
この5つのジャンルがほぼ全てを網羅していると言っていいでしょう。

それではランキング形式で
発表します
1位 サークル(部活)
大学で一番楽しいのがサークル活動ですよね。
ほとんどの人がサークルに入っているので、エピソードが豊富にあります。
アルバイトをしていない人はサークルかゼミの話をしている人が多い。
サークルで最も多いネタはみんなをひとつにまとめる話です。
または、中学、高校とサッカー、野球、バレーボールなどのスポーツ根性系のネタも多いですね。
キャプテンをしていた、調整役になった、盛り上げ役に徹した、リーダーとして引っ張ったという話もあります。
その他、部員を増やす苦労、部費の捻出、大会への出場、勝つ大変さ、負けたくやしさのエピソードも多いです。
これらのネタをもとに実体験を書けばよいのです。面接官の頭の中に映像として浮かべば、成功です。
2位 アルバイト

学費や生活費のお金を稼ぐため大学生からアルバイトを始める人もいます。
サークルに入っていない人はアルバイトかゼミの話ができます。
アルバイトで最も多いのは気難しい社員やお客様とのやりとりする困った話です。
仕事の楽しさ、コミュニケーションの重要性、粘り強い対応、丁寧な仕事を心がけたというもの。
その他、お金を稼ぐ大変さ、お金を貯めてやりたいこと、サービスを継続する難しさ、お客様からの感謝やクレームからの対応もエピソードとして多いです。
実体験を交えながら、考えたことや思ったこと、行動したことを入れる書きやすいです。
3位 ゼミ(ゼミナール)
理系だと3年の後半から4年にゼミへ所属します。
サークルやアルバイトをしていなくてもゼミや論文の話はほとんどの人ができます。
主に理系の人は研究のネタが多いですね。
ゼミで最も多いのは成果を出すまでの大変さやどんな工夫をしてきたかという話です。
プロセスの大事さ、基本に忠実、効率を求める、すぐ行動にうつすなど苦労から成功体験に結びつけるエピソードなど。
その他、チームで取り組む重要さ、忍耐やあきらめない、先輩や教授とのやりとりを盛り込むのもよいです。
どのくらいの時間や日数を費やしたか、具体的に入れるとよいでしょう。
4位 趣味・特技

ここからのネタは少数派と考えてよいです。
バイクで日本一周、フルマラソンに参加、水彩画を描く、陶芸、けん玉などの趣味・特技の話です。
過去に人との出会い、人に励まされた、集中力が鍛えられたという話もありました。
その他、英会話やTOEIC、資格取得にチャレンジする自己研鑽の話もあります。
5位 家族
こちらものネタも少数派と言えるでしょう。
祖父母の介護のお手伝い、年の離れた兄弟のお世話、自営業のお手伝いなどの家族の話です。
見た目以上に大変さを痛感した、最初はうまくいかなかった、経験を積むとコツがわかったという話です。
その他、大きな病気や大怪我をした、身内の不幸から立ち直った話もありました。
自己PRの作成と伝え方のコツ

どのようにしたら具体的な言葉で自己PRを作成できるのでしょうか?
また、面接官への伝え方にコツはあるのでしょうか?
自己PR作成について
<ネタ選び>
どれにしようか迷っているならば、自己PRのエピソードネタはサークル(部活)、アルバイト、ゼミの中から選ぶとよいでしょう。
人と違ったエピソードで印象付けなくても大丈夫です。
今まで面接した8割以上の人が選んでいるので、ネタ作りしやすいはずです。
<キーワード>
安易にリーダーシップがある、ムードメーカーやチャレンジ精神があるとは言わない方よいでしょう。
本当にリーダーシップがある人は自分でリーダーシップがあるとは絶対に言いませんよね。
その代わりに『いつも私は試合で周りを鼓舞する役目なので』とか、『ゼミでは対立する意見をいつも調整する係だった』などの言い回しで伝わります。
リーダーシップやムードメーカーはよく使われる言葉ですが、具体的なエピソードが必要になります。
面接官への伝え方について
<伝え方>
面接官から学生時代に一番頑張ったこと、苦労したことを質問された場合は結論から言いようにしてください。
例えば
~ゼミの例~
一番頑張ったことは継続することです(結論を先言う)。
ゼミの研究で〇〇の基礎研究をしています。
日々思うような結果がなかなかでませんでした。
そこで先輩や先生のアドバイスを参考にしましたが、すぐに成果はでませんでした。
しかし、もう一度基本に立ち返って、粘り強く継続していくことで自然と傾向を分析する力が身につくようになりました。
その結果、□□の成果が得られました。
試行錯誤や失敗を重ねても粘り強く継続すれば、結果は必ずついてくることを体感いたしました。
結論はじめに伝え、その理由を述べると話がまとまりやすいです。
面接官に自分の実体験をイメージさせることが重要なのです。
成果を出す大変さを入れたり、工夫して改善したことなどをいれると話の流れがよくなります。
このようなエピソードを話すと面接官の印象は
・粘り強い人
・忍耐力がある
・失敗を分析できる
とイメージしてくれます。
自分で作ったネタ(文章)がしっくりこない
自分で作成した自己PRがしっくりこない、全く思い浮かばないことがあれば作成ツールを使うとよいでしょう。
質問に答えるだけで、あなたの特徴が分かります。
文章作成もしてくれるので苦手な人は参考になりますね。
自己PR自動作成はこちらから

奇をてらうと失敗する

他の人には絶対真似できない経験談や面白おかしいエピソードはあまりおすすめしません。
面接官の意見が分かれやすいからです。
奇抜なことを言ってウケる面接官もいれば、引いてしまう面接官もいます。
内容の差別化をしても合否に影響はありません。
ポイントは具体性なので、奇をてらうと失敗する可能性が高くなります。
面接官はあなたの自己PRで何を見ている?

面接官はあなたの自己PRでどのポイントを見ているのでしょうか?
あなたの性格?、話の信ぴょう性?、面白いエピソードかどうか?
いずれも違います。
さすがに一度や二度面接で会っただけで本当の性格は見抜けません。
また、話の信ぴょう性の裏付けなんて取れませんし、自己PRで面白さは求めてもないです。
どこを見てるかというと自己PRの伝え方なのです。
ここがポイント!
あなたの考えや思っていることがちゃんと面接官へ伝えることができる。
このことは簡単なようで実は難しいのです。
あなたは友達であれば、性格や趣味、経験を共有しているので一いったら十伝わるかもしれませんが、ほぼ初対面だとなかなか上手くいきません。
私は面接官として聞いていて、自己PRで伝えたかったことが結局最後まで分からなかった、声が小さく聞こえづらいということはよくありました。
そのぐらい相手に伝えることは大事なのです。
【伝える力】=【コミュニケーション力】と言っていいでしょう。
要はコミュニケーション能力が高いか、低いかで相手への伝わり方が決まるのです。
コミュニケーションは営業職だけに必要になるわけではありません。
工場勤務や事務仕事でも必ず上司や取引先、納入業者と関係してきますからね。
企業が新卒に求める能力のアンケート調査で20年近く1位なのがコミュニケーション能力なのです。
そのぐらい重要視されています。
日本経済団体連合会


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まとめ:面接官の頭の中に映像化させる
自己PRでは様々なエピソードがありますが、就活で話すネタはこの5つにほとんどが集約されます。
エピソードがなかなか浮かばない、自己PRのネタをどのように組み立てるか分からない。このような悩みはかなり解消したのではないでしょうか。
一旦考え込んでしまうと、どんなエピソードだったら合格しやすいか、悩んでしまいます。
しかし、エピソードのジャンルで合否の判定はしていません。
あなたらしさが面接官に伝わる具体的なエピソードが一番なのです。
オーソドックスな話やマニアックな話もあまり関係ありません。
あなたの言いたいこと、気持ちや思いや熱意が採用担当者に伝わるかどうかなのです。
面接官に頭の中にエピソードの光景が浮かぶとさらに良くなるでしょう。
伝え方は重要で声のメリハリや表情、積極的な姿勢などを含め判定されます。
よって自己PRのエピソードは話のしやすいサークル(部活)、アルバイト、ゼミのオーソドックスな内容で全然かまいません。
自信をもって望みましょう!
その他、自己PR以外の質問が気になる方はこちらからどうぞ。

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