会社説明会だけでなく、オンラインで面接をおこなう企業は増えています。
対面の面接であればリクルートスーツにネクタイ、ベルト、靴をそろえる必要があります。web面接だと服装はどのようにして、のぞめばよいのでしょうか?
web説明会は対面ではないので、少しラフな服装でよいかと思っちゃいますよね。上半身しか映らないので、上はスーツ、下はパジャマスタイルもありかと考えますよね。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場として、過去にあった事例を交えて説明していきます(Twitter版はこちら)。
- web面接はリクルートスーツが基本
- 自由な服は会社説明会の録画配信の時だけ
- ダメな服装【実例6】
- ダメな身だしなみ【実例9】
- クールビズ時期でもくスーツの方が印象よい
この記事を読めば、web面接で正しい服装と身だしなみができるようになります。また、わかりやすくするため、私が面接官として体験したダメな実例を紹介します。
服装や身だしなみは社会人としては、できてあたり前のマナーとなります。今のうちにしっかり身につけておきましょう。
web面接は対面と同様のリクルートスーツでのぞみましょう
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web面接はスーツが基本
ズバリお答えしますが、web面接の服装はリクルートスーツが基本です。対面と同様になります。
上はスーツ、下はパジャマってことがないようにしましょう。いじわるな面接官だと、「せっかくなので立ってあいさつしましょうか」と声をかけられたらどうしますか?
想像しただけでゾッとしますよね。もしバレたら一発アウトになりますよね。
では、web面接の正しい服装を教えます。
男性の服装
<服装の色>
スーツ:濃紺、グレー色
シャツ:白
ネクタイ:青、赤色のストライプ
ワイシャツにネクタイをするスーツスタイルが基本です。いわゆるリクルートスーツです。スーツなら何でもいいわけではありません。派手な色や目立つ柄はひかえましょう。
かといって、冠婚葬祭で使用する真っ黒は当然ダメです。
ネクタイは印象をよくするための重要なアイテムです。濃紺のスーツと相性のよいネクタイの色は青もしくは赤になります。
青は清潔感、赤は情熱をイメージさせます。単色だと単調になるので、ストライプ柄がおすすめです。
ペイズリー柄は若さがなくなるので、やめましょう。
web面接では唯一服装で個性をだせるのがネクタイなのです。
女性の服装
<服装の色>
スーツ:濃紺、グレー、ベージュ色
シャツ:白
ワイシャツもしくはブラウスにスーツとなります。スカート、パンツスタイルのどちらでも構いません。
スーツのストライプ柄が目立つものは派手に見られるため、ひかえた方がよいです。
シャツの襟は中に入れても出しても問題ありません。シャツの襟が大きいタイプで外側に出すと派手に見られるので、注意してください。
カットソータイプはリクルートでは使用しません。
web面接の服装でダメ実例
web面接を受けるほとんどの人は服装に問題はありません。しかし、今まで面接官として、首をかしげることが少しありました。
それは下記のような例です。
<ダメな実例6つ>
- スーツではなくジャケット
- スーツの色が青で鮮やかすぎる
- スーツが礼服に見える
- シャツが濃いカラーシャツ
- ネクタイがピンク、紫
- ネクタイがペイズリー柄
スーツ
実例①リクルートスーツではなく、ラフなジャケットでのぞんでいた。
ジャケットはラフな印象を与えてしまいます。服装が自由なら問題ありませんが、指示がない限り、リクルートスーツでのぞみましょう。
あくまでも面接を受ける側の立場であることを認識してください。
また、ジャケットを忘れて、ワイシャツのみでのぞむのは浮いてしまいます。面接官がスーツで、受ける側がワイシャツだとつりあいません。
実例②鮮やかな青色のスーツを着ていた。
青色のスーツであれば何でもよいわけではありません。明るい青色だと派手な印象を与えます。面接の雰囲気に合った濃紺を選択しましょう。
色はおしゃれではありますが、就活には向いていません。
実例③リクルートスーツが礼服に見えた。
スーツの色が黒すぎると礼服のように見えます。おそらく、ネクタイが暗い色だったので、葬式の服装に見えたのです。部屋のライトが暗かったことも要因のひとつでした。
やはり、礼服は真っ黒で柄がないため、バレてしまいます。
そのため、冠婚葬祭用のスーツはリクルートスーツの代用になりません。
シャツ
実例④シャツの色が白ではなく、濃いブルーだった。
男性に多いのですが、青、水色、ストライプ柄のシャツはリクルートの若々しさがなくなるので控えましょう。就職してから着るようにしてください。
清潔感、若々しさをアピールするなら、シャツの色は白一択です。
ネクタイ
実例⑤ネクタイの色がかわいらしいピンク色だった。
ネクタイは唯一主張できる部分です。色がピンク、パープルでは派手になります。リクルートスーツが地味なので、ついネクタイを派手にしたくなるのです。しかし、シンプルなデザインでオーソドックスな青、赤を選びましょう。
実例⑥ペイズリー柄のネクタイをしていた。
柄はペイズリー柄だと若々しさがなくなり、リクルートスーツにもあいません。おそらく、お父さんのネクタイを借りたのではないでしょうか。
写真のようなネクタイではセンスがないですよね。
ネクタイなしはクールビズと認識されます。それ以外のシーズンだと一般常識がない人と思われるため注意してください。面接官や役員がネクタイをしていると気まずくなります。
ネクタイの色についてですが、webでは色が暗く映るので、やや明るい青、赤色のストライプ柄がよいでしょう。
web面接は自宅なので気が緩みがちです。また、20~30分の面接のためにスーツへ着替えるのは面倒くさいと感じるでしょう。
下のズボン、スカートをはかずラフな格好はしないようにしてください。面接官が挨拶の時に「立ってください」と声をかける人がいるので注意しましょう。
恥ずかしい思いをするだけでなく、不合格となってしまいます。
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web面接でも身だしなみは重要
直接対面するわけではないので、あまり細かなところは見られてないと思ってませんか?
そんなことはありません。身だしなみはしっかり見られてます。最近はカメラ性能が向上し、画質がよいため、画面越しにも関わらず表情がよく見えます。
対面の面接では非常に気をつかう身だしなみですが、自宅だとつい緩んでしまいがちです。
私は経験上、服装より身だしなみの方がダメな場合が多かったです。
特に下記のような実例がありました。
<ダメな実例9つ>
- 無精ひげが生えている
- 寝ぐせがある
- ネクタイがズレてる
- スーツの襟がたっている
- カラーコンタクト
- 髪が茶色
- 化粧が濃い
- ピアスをしている
- 数珠のブレスレット
<男性に多いダメな身だしなみ>
無精ひげ
実例⑦清潔感のない無精ひげが目立っていた。
無精ひげは相手からはほとんど見えないと思ってるかもしれません。このぐらいは大丈夫と油断すると痛い目にあいます。何しろカメラの性能がよいですから。
また、マスク生活が長いとひげをそる習慣が薄れます。
ひげが濃いのはしょうがないですが、しっかりそってのぞみましょう。夕方になるとひげが濃くなる人は不快を与えないか鏡でチェックしてください。
寝ぐせがある
実例⑧寝起きのように後ろ髪が大きく跳ねていた。
身だしなみでダメな例で一番よく目にするのが寝ぐせです。正面だけしか映っていないと思いますよね。
でも髪の乱れはよく見えます。ワックスやピン止めでしっかり固定しましょう。耳をしっかりだすと清潔感がでます。
前髪が目にかかっていると清潔感がでません
ネクタイのズレ
実例⑨ネクタイが斜めになっている。
サラリーマンならネクタイをきれいに結ぶことができますが、学生だと経験値が少ないので上手く結べません。斜めになったり、結び目が大きくなったり、小さくなったりと丁度よいあんばいにならないのです。
鏡を見ながら結びましょう。
スーツのえりがたつ
実例⑩上着をあわてて着たのでえりがたっていた。
面接の始まる直前にあわてて上着を着ると、えりがたつことがあります。
スーツの上着を着たら必ず鏡を見る余裕を持ちましょう。えりがたっているとおちょこちょいなイメージに見られます。
<女性に多いダメな身だしなみ>
カラーコンタクト
実例⑪目の黒目部分が異常に大きかった。
黒目を大きく見せようとカラーコンタクトを使うと不自然な目に見えることがあります。履歴写真と比べてあきらかに印象が変わっていました。
web面接は顔が思った以上にアップで映るからバレます。エクステやつけまつげは問題外です。
髪が茶色
実例⑫髪色が茶色で目立った。
プライベートでは何色にしても構いませんが、就活は黒に戻しましょう。明るい茶色のカラーリングにするとベテラン面接官は嫌悪感を持ちます。
茶髪であれば、黒色にしっかり染めてください。黒色にすれば清潔感がでます。ただし、黒に近い茶色であれば、大きな問題になることはありません。
化粧が濃い
実例⑬口紅が濃くて、鮮やかな朱色をしていた。
化粧というか口紅です。韓国で流行っている真っ赤な口紅はやめましょう。当然、ラメもダメです。チークも控えめに。
若さを主張するには、ナチュラルメイクが一番映えます。
ピアスをしている
実例⑭小さめのピアスをしていた。
web面接は自宅や実家で行うため、取り外すのを忘れていたのでしょう。就活ではアクセサリーを外してください。ネックレスなどのアクセサリーは小さくてもダメです。おしゃれはプライベートですればよいですからね。
問題ないとする面接官はおりますが、嫌悪感を持つ面接官も同様にいるので気をつけてください。
特に衛生管理を重視する食品、医薬系は絶対にダメです。
数珠のブレスレット
実例⑮左手首に数珠ブレスレットをしていた。
数珠のブレスレットは男性にも見られます。手は映らないと思いがちですが、スマホだと最後画面を消すときに見えることがあります。
変なイメージがつくのでやめましょう。
web面接に望むときは必ず鏡で自分の姿をチェックしましょう。
退出ボタンを押すときも、しっかり見られていますよ
服装は自由と指示があった場合
人事部からあらかじめ服装は自由でよいと言われた場合の対応について教えます。
まず言いたいのは、『自由』=『なんでもありではありません。』、Tシャツやジーンズ、ジャージでは当然失礼にあたります。
服装自由と言うのは『常識の範囲』で自由に決めてよいということなのです。パターンは二つあります。
・リクルートスーツでのぞむ
・白シャツに落ち着いたジャケットでのぞむ
当然、ズボンは上着に合わせてください。
採用側の意図は「リクルートスーツ程、堅苦しくなくていいよ」、なのです。よって面接してもらう立場なので、清潔感のある落ち着いた服装が求められます。
その際、ネクタイはしなくてよいでしょう。ただし、えり付きのシャツを着てください。
迷ってどうしたらいいか、わからなければ、リクルートスーツでのぞめば大丈夫です。
クールビズの対応について
夏になるとクールビズをどうするか気になりますよね。一般的に5~9月がクールビズ期間中になります。この期間、スーツはいらないのでしょうか?
クールビズ期間中でもスーツが基本です。
人事部から服装の指定がない限り、スーツでのぞんでください。自宅なのでエアコンをつければ、暑くて耐えられないことはありません。
リクルートスーツにする一番のメリットは相手からの見栄えがよいことです。
シャツだけだと胸元が開いており、全体的にフワッとしているので締まりません。また、クールビズを決めつけ、いざweb面接して面接官が上着を着ていると焦ることになります。
特に最終面接は役員が立ち会います。役員はほとんどスーツでのぞむためです。
面接官の印象を良くする方法
まずはweb面接の前にしっかり鏡でチェックしてください。面接に望む30分前にはチェックしましょう。5分前では修正ができず、あわてることになります。
ここからは面接官からの印象が良くなる方法を教えます。
自宅の部屋で面接を行いますが、明るさが足りず表情が暗く映るのです。これは蛍光灯、太陽光の位置、カメラの向きにより影響を大きく受けるのです。
見た目では明るいのですが、画面を通すとやや暗く映ります。せっかく、身なりをしっかりしても暗いとアピールできません。昼間でもライトをつけるようにしてください。
表情をよく見せるため昼でもカーテンを閉め、ライトをつけるときれいに映ります。
さらによくするにはスタンドライトをカメラに見えない位置に設置し、ライトを自分の顔に照らすようにすれば健康的な表情に見られます。
テレビに出ている芸能人は必ず印象をよくするためライトをうまく活用しています。
>>【web面接で簡単に印象アップ】照明器具(スタンドライト)おすすめ5選
まとめ
web面接はスーツが基本です。面接官からはしっかり見られていることを認識してください。
スマホのカメラ、パソコンのwebカメラの性能がよくなっています。『ここまで見えるの?』って言うぐらいはっきり見えています。
ダメな服装や身なりの実例を15個を伝えしましたが、すべて私が面接官として見てきた実例なのです。
服装や身なりは余裕を持って、鏡でチェックしましょう。
また、面接官の印象ををよくするには部屋の明るさを上げましょう。
面接官へアピールするには表情をしっかり見せることが重要です。スタンドライトを活用すると表情が明るくなり、好感度が上がります。
是非、女性だけでなく男性も試してみましょう。