こんなご時世だからなのか、面接を何十社も受けてるのに、内定が全く取れない。お祈りメールが何度も続くと就活はやっぱり簡単じゃないなと思いますよね。
ではこのような厳しい状況を乗り切るにはどうしたらよいのでしょうか?
実は就活サイトを上手く活用することが内定の近道となるのです。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、内定の手助けとなるアドバイスをいたします。
- 就活が厳しくなっている要因
- 採用を増やしている業界を狙う
- 就活サイトを上手く活用する方法
- これからはweb面接対策が必須
この記事を読めば、採用を増やす業界、減らす業界がわかり、就職先を軌道修正することができます。自力ではなく、特色のある就活サイトを上手く活用すれば今の現状から早く脱出ができるでしょう。
就活サイトは総合より専門サイトに登録すべし
~文系就活生が登録すべきおすすめ就活サイト3選~
・文系比率8割以上で特に女性登録者が多い
・紹介案件は3,4件のみで不要なメールがこない
・Googleの口コミが4.7の高評価
・就活に出遅れたと思ってるなら必須
・逆求人サイトなら絶対登録すべき神サイト
・登録企業18,533社からのオファーは内定への近道
就活が厳しい要因
2022年の就活前線は内定率が例年に比べ高いですが、波に少しでも乗り遅れるとかなり厳しくなります。
ここ2年ぐらい新規採用を抑えていた企業が採用を増やしています。しかし、年々就活の内定を出すタイミングが早まっているため、少しでも出遅れると内定にありつけないのが現状です。
私の会社では4月、5月にほとんどの学生へ内定を出しています。10月以降に内定辞退者を補充留守ため数名二次募集をかけます。ただし、一次採用とことなり、二次採用は狭き門となるため、競争率は高めになるのです。
二極化している
大手航空会社のANAやJAL、旅行会社のJTBが採用を少しずつ採用し始めましたが、まだまだ、基に戻るのは時間がかかりそうです。
さらに深刻化されているのが、ホテル、観光、飲食、百貨店、化粧品業界は依然逆風です。通常であれば、オリンピック後に外人が定着し、今頃インバウンドでかなり潤っていた業界です。
一方、リモートワークや巣ごもりで働く環境や生活環境が大きく変わりました。web会議やウーバイーツが定着してます。このようなITを中心とする情報通信、物流業界は絶好調の業界といえます。
つまり、景気がよい、悪いで二極化しているのです。
景気の悪い業界に就職しようとすると、そもそも採用枠が少ないので大変です。
>>【就活前に把握】コロナ影響が大きい業界は?【倒産企業からわかること】
景気よい業界に人気が集中
では景気がよいITや物流業界は採用枠が多くなっていますが、求人も殺到しています。結果的に競争率が激しくなり、入社するには狭き門となるのです。
特にリクナビ、マイナビの求人サイトは競争率が激化しております。なにしろ全員が必ずチェックするサイトですからね。
不景気な業界は採用を絞り、景気がよい業界は人気で競争率が激しくなり、いずれにせよ就職することが難しくなっています。
2022年の求人は例年より採用枠を減らす企業があれば、増やす企業もあります。
マイナビ、リクナビ以外でも
企業を探すことが大事
採用時期が早まる
景気が不透明になると企業はより早く人材を確保しようと動きます。
グラフを見てわかるように、2022年卒の内定率は例年と比べ悪くありません。企業は内定を出すタイミングが年々早くなっているのです。
早い段階から友達が「内定取れた」と耳にするのはこの影響が大きい。私の企業でも夏のインターンに参加した人の中から、早期面接を実施しています。
そのため早い人は3年生のうちに内定をゲットできるのです。
逆に夏のインターンに参加できず、会社説明会に出遅れると就活が厳しくなるのです。
株式会社ディスコ
就活サイトとは
景気がよいときは就活サイトに頼らなくても求人企業、採用者数が多いので自力で就職に何とかたどり着けます。
通常1つ、2つ企業の面接を受けたからといって内定には到底たどり着けません。
では40、50社受ければ、必ず内定をもらえるのでしょうか?
やり方が間違っていれば、いくら受けても合格はできません。逆に下手が上手くなるだけです。
そこで役立つのが就活サイトです。
就活サイトは「情報収集」と「企業紹介」の2つメリットを享受できます。
情報収集
就活は情報収集が大事になります。誰もが初めて経験することなので、知らないことだらけです。就活サイトは困った問題を丁寧に説明してくれます。
コラムを読むだけで就活対策ができるのです。
・自己分析の仕方
・企業研究(業界、業種、職種)やり方
・履歴書の書き方
・エントリーシートの書き方
・自己PRの作成
・web面接対策
・面接対策
就活サイトには最新情報のコラムが必ずあります。一通り見ておけば、つまづいたときに振り返ることができます。
就活で必ず押さえるべきポイントを習得できるのです。
情報収集は登録せずとも見れます
企業紹介
就活サイトはそれぞれ得意分野が違います。
リクナビやマイナビのようにメジャーな求人サイトや、エージェント型のように就職先を斡旋してくれる就活サイトがあります。
また、ベンチャー企業に強い、首都圏に強い、IT業界に強いとそれぞれ特色があるのです。
あなたの考え方次第で、選択肢がかなり広がります。
ひとつのサイトで企業を選ぶのではなく、複数のサイトを選んだ方が自分にあった企業が見つかります。
例えば、美味しいパスタの店を探すために食べログ、ぐるなびだけでなく、ヒトサラや一休でも探したらどうでしょう。
食べログやぐるなびは同じような店になるかもしれませんが、ヒトサラや一休では全く異なるはずです。つまりエージェントが違えば、企業の選択肢は広がるのです。
エージェントがいる、
いないかは大きな違いです
今すぐ活用すべき就活サイト5つ
内定を早く取るためには就活サイトの登録が欠かせません。
その上で、登録すべきおすすめの就活サイトが5つあります。
- 就活サイトを選ぶポイント
- ・エージェントがいる
・コンセプトがはっきりしている
・情報量が豊富
・紹介企業が豊富
・内定までが早い
【登録すべき就活サイト5つ】
・ JobSpring(ジョブスプリング)
・レバテックルーキー
・エンジニア就活
・理系ナビ
・ハローナビ就活
JobSpring(ジョブスプリング)
webでエージェントと手軽に相談ができるのがいい。他社では絶対にありえないが、3~4社と厳選した企業を紹介してくれ、大量にメールが送られる心配はありません。ほんとに厳選しているといえます。
不合格になっても改善策を一緒に考えてくれるのが心強い。
《特徴》
・web面談により数ある中から、あなたに合う厳選した3~4社を選定してくれる。
・web面接のアドバイス、履歴書の添削してもらえる。
・就活サイトにありがちな大量のメールなどが送られてこない。
・関東圏の企業を希望している人は案件が多いです。
《web面談の手順》
①スケジュールから面接日の予約をする。
②予約完了通知が届く。
③2~3営業日以内に適性診断URLとZoomのメールが届く。
④面談日にURLからオンライン面談を実施する。
入社後にもフォローがあり、紹介してもらった企業の離職率は驚異の0.1%です。長く勤めたい、絶対ホワイト企業を選びたいなら登録は必須です。
公式HP: JobSpring(ジョブスプリング)
文系の女性の登録が多いようですね
レバテックルーキー
IT関連に特化している新卒専門の就活サイトです。従来は転職向けはあったのですが、新卒用はまだ珍しいです。
新卒でエンジニアリング、クリエイターを目指したい人向けです。
<特徴>
・人手が不足しているIT業界に特化
・メガベンチャーから急成長ベンチャーまで紹介
・15年間の実績からIT企業と太いパイプ
エージェントと1対1で相談できます。自宅でオンラインカウンセリングを実施してくれます。
3000社のIT関連とネットワークがあり、あなたに合うマッチングが可能。プログラミングを少しかじっている、興味あるなら、理系だけでなく文系も登録できます。
需要の強いIT関連は内定が取れやすいです。
公式HP: レバテックルーキー
エンジニア就活
エンジニア系企業はどこも採用枠を増やしているので、チャンスがあります。レバテックルーキーはプログラミングを少しかじっている程度ですが、エンジニア就活は全くの未経験で大丈夫です。
今後さらに伸びる市場なので、思い切って新しい世界へ飛び込む価値はあります。
登録すれば未経験でも、無料で一からプログラミング研修を受けることができます。
<特徴>
・人手が不足しているIT業界に特化
・登録すれば無料でプログラミング研修を受けられる
・ソフトウエア、webアプリ、システム開発の企業多数
これから伸びる市場なので、受け入れ企業が多いのが特徴です。求人企業はベンチャーから大手企業までそろっています。
こちらも文系や理系、未経験問わず登録できるのがありがたいです。
公式HP: エンジニア就活
理系ナビ
理系ナビは名前の通り、理系就活生に特化した就活サイトです。理、理工、工、農、機械、電気、電子、建築、生物、医薬系の学部が対象です。
研究職、コンサルタント、ITエンジニア、金融職の求人が多いです。理系の方が活躍している企業を豊富にそろえています。
<特徴>
・理系の方のみに特化
・研究、コンサル、エンジニア、金融職の企業が多数
・インターンシップ情報が満載
ここでもエンジニア職の採用が目立ちますね。エンジニア職が人気なのは需要に対して、供給が追い付いていないからです。
今後伸びる業界はやはりチャンスが多く転がっていますね。
公式HP: 理系ナビ
ハローナビ就活
ハローナビ就活はこれまでの就活と違い、わずらわしい書類選考(エントリーシート)は不要です。面接形式ではなく、座談会形式なのでこれまでの概念とは大きく異なります。
なるべく企業と学生の壁を低くし、本音が語れる場となっています。
<特徴>
・内定率が驚異の95%と高い
・少人数参加型の座談会で合否判断
・内定までがとにかく早い
書類選考で落ちることはもうなくなります。一次、二次、最終面接と順を踏まないので、座談会で話がまとまれば、即内定となります。
もう就活に自信はないけど、最後のチャンスとして狙うならおすすめです。
合格までのフローが短いので、とにかく早く内定をもらえるチャンスがある。
公式HP: ハローナビ就活
就活サイトの活用の具体例
就活サイトに登録すれば具体的に何ができるのでしょうか?『企業の紹介をもらうためでしょ』と考えてませんか。
もちろん、企業を斡旋してもらうのはありがたいことです。ただ、それだけではもったいない。あなたのスキルアップに役立つ情報がたくさんあります。
あなたのスキルをアップさせる4項目
- 自己分析
- 企業研究
- 面接対策
- 就活動向
自己分析
・客観的に長所と短所がわかる
・あなたはどんなタイプの人間
・どんな仕事があなたに向いている
就活は「自己分析から始めよ」というぐらい、まず最初に取り組む課題です。それぐらい客観的に自分を知ることが大切なのです。
例えば、自分では好奇心旺盛で積極的な性格だと思っても、他人からは好き嫌い激しく、気分屋と思われているかもしれません。
適性検査や性格診断を受けることで、客観的に自分を見つめ直すことができます。自分が見えていなかった長所、短所がわかります。
面接時に長所、短所はよく聞かれる質問のひとつです。自分という人間性を相手に伝えることは重要です。自分の向いている職業がわかれば、企業を絞り込むことができます。
ほとんどの就活サイトは自己分析ができるようになっています。
企業研究
・どんな業界、職種で働きたいのか
・自分の求めている会社は見つかるのか
・どうやって調べたらよいのか
企業研究は一番時間を要します。
企業を詳しく調べるにはホームページや会社説明会、教授の評判、OBOGからの情報と様々です。
例えば、同業他社との違いを企業研究する場合、どんなやり方で調べたらよいのかわかりませんよね。そのヒントがたくさん就活サイトに書いてあります。
その一例として、業界地図は同業他社が一目でわかります。
<業界地図でわかること>
・市場規模
・グループ会社や系列会社
・企業の売上
・業界の課題や未来像
・ライバル会社との比較
・業界予想天気図
業界地図は同業他社だけでなく、企業研究するのに役立ちます。興味ある業界を市場規模、ジャンルで分かれているので比較がしやすいです。
売上と純利益が記載され、増加しているのか減少しているのか一目でわかります。その他、ホームページで企業の強みや仕事内容、採用情報をチェックするとよいです。
どのポイントで企業探しをすればよいか、就活サイトのコラムで教えてくれます。
面接対策
みんながみんな希望の企業へ就職することは困難です。面接でライバルに勝たないと内定はもらえません。
・面接官の質問を想定し、どのように答えるか
・自己PRはどうしたら、よい印象を与えれるか
・web面接対策はどうしらよいか
面接では志望動機、自己PR、ガクチカは必ず聞かれます。
どのようにアピールすれば、面接官を納得させることができるか、一から考えると大変ですよね。就活本や就活サイトから情報収集していくことが近道になります。
面接方法ですが、一次、二次面接はオンラインで行う企業が多いです。最終面接もwebという会社も珍しくありません。
では、web面接をするにはどんな準備が必要になるのでしょうか?
<web面接:事前準備>
・電波チェック
・服装
・場所の選択
・明るさ
・スマホ
・イヤホンマイク
就活サイトのコラムで注意点が詳しく書かれています。もしくは下記のサイトを参考にするとよいでしょう。
>>【WEB面接の流れ】初心者でも簡単にわかるやり方とコツ【まとめ】
就活動向
景気、不景気の波が押し寄せるように、刻一刻と就活状況は変わります。例年と内定率を比較し、悪化している場合は要因を教えてくれます。
昨年の情報は参考にならないかもしれませんが、傾向はつかめます。様々なデータを入手することができるのです。
例えばweb面接を実施している企業の割合や採用担当者がどういった能力の高い人材が欲しがっているのかわかります。
ちなみにweb面接は8割以上、欲しい人材の1位はコミュニケーション能力の高い人です。
よって、面接対策は対面ではなく、web対策をしないと内定に近づけません。コミュニケーション能力を高く見せるには、目を見る、相づちを打つことでアピールができます。
その他、インターンシップの重要性が増しているのも近年の傾向です。インターンに参加するのでれば、是非早くエントリーしましょう。
ライバルより、企業研究ができると面接では優位に進めることができます。
どんなに変化があっても新しい情報や対策を教えてくれる就活サイトは便利です。
まとめ
コロナにより景気、不景気の業界がくっきり別れております。今までとは違い、厳しい就活が数年続くでしょう。
景気の悪い業界へチャレンジするのではなく、競争率が高くてもこれから伸びる業界を狙っていきましょう。採用の枠が多いので、今からでも十分内定を取ることができます。
特にエンジニア職は供給が追いついていません。専門の就活サイトを上手く活用すれば、容易に内定を取ることができるでしょう。
自力だけでなく、就活サイトを上手く活用しないと内定は取れません。特にエージェント型の就活サイトに今すぐ登録し、就活の準備に取りかかる必要があります。
悩んでもこの厳しさから脱却はできません。景気が悪くなれば、早く情報収集して、早く動くことが鉄則です。
安心してください。就活サイトが募集している限り、受け入れる企業が十分にあるという証拠ですから、上手く活用していきましょう。