【就活前に把握】コロナ影響が大きい業界は?【倒産企業からわかること】

コロナウィルスの影響により、2020年は内定取り消し騒動が起こりました。2021年も勢い収まらず、採用ゼロを決断した会社が多くありました。一方で、売上が好調のため採用数を大幅に増やした会社もあります。
好調な業界、低迷している業界の差が大きく浮き彫りになっています。今後はどのような動きになるか、あらかじめ予測して就活しないと入社したはいいが、仕事があまりなく、昇給なし、ボーナスなしと行き詰ることになります。
では、コロナの影響を大きく受け、低迷している業界はどこなのか?しっかり把握していきましょう。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用する側の立場で、あなたの悩みを少しでも解決できるよう合否のポイントをぶっちゃけて配信しています(Twitter版はこちら)。
- 倒産企業から低迷している業界を把握
- コロナ後に大きく伸びてる業界
- やりたいことが低迷している業界の場合
この記事を読めば、低迷な業界を避け、今後伸びそうな業界に目を向けることができます。結果、就活の軸が定まり、迷いがない状態で就職がきるようになります。
コロナの影響を受け、早く立ち直った会社は変化に強いのでおすすめ
就活におけるコロナの影響

コロナの影響で就活は一変しました。これまでインバウンド、オリンピック特需により好調だった企業が一気に低迷し、逆に注目されなかった業界が一気に日の目を見たりとエレベーターの上げ下げのように変わりました。
就活の影響
就活はかなりの影響を受けております。従来は対面の面接が当たり前でしたが、もはやweb面接が主流となっています。企業によっては最終面接でさえ対面ではなく、webなのです。そのため、一度も対面しない面接は珍しくありません。
採用側は従来の対面と違うので、最初は雰囲気がつかめなく苦労しましたが、2年目はやっと慣れた感じです。

今や対面の方が
違和感となっています
働き方の影響
働き方は従来と大きく変わりました。リモートワーク、テレワークという言葉がすっかり浸透し、自宅で仕事することを「善しとする」雰囲気になりました。ノートPCや通信環境の整備で、どこでも仕事ができるように環境が整備されました。
ただ、リモートワークできる業界や職種は限定されており、できない業界も存在しております。

同じ会社でも職種によって、
リモートワークの有無がある
コロナの影響が大きい業界

コロナの影響を大きく受けた業界はかなりあります。大なり小なりはどこの企業も影響はでました。何をもって大きく影響を受けた指標にするかは「新型コロナウィルス関連の倒産件数」がわかりやすいです。
1位 飲食店(298件)
2位 建設・工事業(178件)
3位 ホテル・旅館(100件)
4位 食品卸(92件)
5位 アパレル小売(83件)
6位 食品小売(60件)
7位 アパレル卸(52件)
8位 不動産(45件)
9位 食品製造(41件)
10位 アパレル製造(31件)

新型コロナウィルス関連倒産
https://www.tdb.co.jp/tosan/covid19/index.html
引用:帝国データバンク
このデータからひも解くと意外に倒産した企業は少ないと感じるかもしれません。それは自主廃業を含んでいないためです。一般的に倒産は会社に支払うお金が全くない状態となり、運営できなくなることいいます。
会社に財産はまだあるが、先行きが不安なため自主廃業を選択した企業はかなり多いのです。
倒産から読み取れること
飲食業界、ホテル・旅館業界はマスコミでも多く取り上げられていたので想像はつきますよね。これまでは外国人観光客の恩恵をかなり受け、絶好調が続いていました。
飲食店では、外出しなくなり、営業時間と一番利幅の大きいアルコールを制限されたので、息の根が止まってしまいました。ホテルでは観光や出張目的がいなくなったため、稼働率は大幅に低下し、運営できなくなっています。
アパレル業界は外出しなくなれば、新しい服を買いたい気持ちがなくなりますよね。休日は家に居る時間が長いので、友達と洋服を買いに行ったり、気分転換にショッピングという選択肢にはなりません。
食品卸、食品小売、食品製造業界は飲食店に卸している、あるいは土産屋さんに卸している業界が影響を受けています。飲食店は川下にあたり、その川上である小売や製造、卸も同じように影響を受けているのです。
建設・工事業界も同様に飲食店、アパレル店の改装、新装開店を専門に扱う工務店が影響を受けました。飲食、アパレル業界の低迷の波及をもろに受けているのです。
アパレルの店が低迷すれば、当然その川上のアパレル卸、製造業界も大きく影響するのです。
緊急事態宣言、まん延防止による影響で人は外出できなくなり、「外食、旅行、おしゃれ」をしなくなったと言えます。
倒産件数は少ないですが、航空業界、旅行業界、観光業界、レジャー業界は大きなダメージを受けています。
今後の影響について
これが短期的なことなのか、長期的なことなのか見極めないといけません。仮にワクチンが行き届き、コロナが治まったとしてもアルコール消毒、マスクという習慣はしばらく続くことが予想されますよね。
同様に外食、旅行、おしゃれは必ず戻りますが、以前のような戻り方になるかは不透明です。
例えば、外食が減り体調がよくなった、アルコールの量が減った、家飲みも悪くないと気づいたとなれば、従来とは違う習慣ができ上がりますよね。
旅行で言えば、海外志向が強い人が国内旅行のよさに気づくこともあるでしょう。
マスクをするので、おしゃれで口紅をすることは減るが、目を強調するアイメイクが流行るかもしれません。
私たちのニーズはコロナ前と後では大きく変化しているので、その変化を上手くキャッチできる企業に就職しないといけません。
コロナ後に大きく伸びている業界

リモートワークやネット販売、電子決済、オンライン教育と『ネットとIT技術』を組み合したサービスが急速に発展しています。これまで伸びていた業界がさらに加速してます。
市場が拡大している業界
ネットビジネス、ITビジネスは市場が拡大中なのです。
これらの業界を狙えば新卒の採用数が多く、入社できれば会社の成長に上手く乗ることができます。
例えば、リモートワーク、web面接で有名になった『Zoom』ですが、2021年度の日本法人の従業員数は昨年比の3.6倍の160人に増員することを決めています。
また、ウーバーイーツや出前館はコロナ前まではほとんど注目されていませんでした。しかし、巣ごもりによって、一気に拡大しました。
家に居ながら、食べたいものを店から注文して、届けてくれる仕組みは蕎麦屋の出前、中華料理の出前、ピザの宅配はありました。しかし、届けてくれる人を特定せず、マッチングするシステム開発で一気に広がりましたよね。
そのため、どのお店でも注文できるようになりました。利便性がかなり向上しました。
大きな時代の流れ、変わり目をつかめる企業は大きく成長し、莫大な利益を上げることができます。
逆にかつて花形だった銀行業界、証券業界は実店舗を持たない運営に舵を切っています。最寄りの支店は軒並み閉鎖し、ネット店舗へ移行しております。採用数は削減傾向の一途をたどっています。
伸びている業界を見極める方法
市場が拡大している方法を知るにはどうしたらよいのでしょうか?
ネットで検索すると情報が多すぎて、わかりにくいですよね。見てる視点で伸びてる、伸びていないがコロコロ変わりますから。
就活生が一番わかりやすいのは、『業界地図』です。もはや有名すぎるので、珍しくはありませんが、就活生の必須アイテムといえるでしょう。
業界地図は各業界の特徴をわかりやすくまとめています。業界の全体像をイメージでき、業界規模も一目でわかるようになっています。
- 業界規模の金額と伸びがわかる
- 業界の体系図がわかる
- 業界の系列企業がわかる
- 業界の平均給与がわかる
- 今後の市場予測がわかる
例えば、eスポーツの業界規模は国内61.1億円↑、世界1030億円↑で拡大中なので、国内及び世界でも伸びているのがわかります。
業界によっては縮小傾向な所もあるので、10年、20年後はかなり厳しくなることが予想できます。
やりたいことが低迷している業界の場合
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伸びている業界で就活するのは追い風になりますが、低迷している業界は逆風となります。
ただ、自分でやりたいことが低迷業界なら、逆風でも突き通すか、方向転換するか迷いますよね。低迷業界でやりたいことがあるなら3つの選択肢があります。
①あきらめて、違う業界に挑戦する
②狭き門であっても挑戦する
③景気がよくなって転職する
あきらめて、違う業界に挑戦する
1,2年では元のような生活に戻ることは難しいため、思い切って違う業界に挑戦する方法があります。
低迷している業界はそもそも新卒募集をしていないことが多いのです。例え募集があったとしても数が少ないので、狭き門となります。
入社できたとしても絶えず不安の中で仕事進めることとなるのです。仕事は需要と供給で成り立っています。
需要の高い業界に就職すれば、食いっぱぐれはありません。
狭き門であっても挑戦する
低迷している業界であっても全ての企業が低迷しているわけではありません。例えば、飲食業界だと居酒屋は厳しいですが、テイクアウトやデリバリーが定着しているピザ、ハンバーガー、フライドチキンを扱う会社は過去最高の売上を更新しています。
低迷している業界の中から、好調の企業を探して就職する方法です。私はこの方法が一番よいと考えています。
業界が低迷していてもいち早く回復させてた企業は変化に強い会社といえます。例え、極端な円安や円高が来ようと跳ね返す力を持っているでしょう。
私はコロナの影響を受けなかった企業より、影響を受けたがいち早く回復させた企業の方が魅力的だと感じています。
やりたいことはそう簡単にはあきらめることができませんからね。
景気がよくなって転職する
やりたいことは一旦あきらめ、コロナが落ち着き、景気がよくなってから転職する方法です。例えば、航空業界でキャビンアテンダントになりたいと思ってもどの企業も募集していません。
そのため、一旦違う企業に就職して、景気がよくなって航空業界の転職を考えるのです。夢はそう簡単にあきらめることができませんからね。数年経っても情熱が消えてなければ、いくらでも挑戦はできます。
志望企業がまだ定まっていない

業界を絞ることができたなら、後は志望する企業を選ぶことです。ただ、「自分ではどの企業が好調なのかわからない」、「企業選択に誰かのアドバイスがもらいたい」なら就活エージェントのいる就活サイトがおすすめです。
自分ひとりより、複数の就活エージェントのアドバイスをもらえれば、志望企業の考え方を参考にでき、尚且つ企業の紹介を受けることができます。
ここでは相談すべきおすすめの就活サイト3つを紹介いたします。
JobSpring

<特徴>
・内定率91.7%の就活エージェント会社
・紹介案件は厳選した3~4件のみ、だからDM少ない
・就職後の離職率は驚異の0.1%(3年以内)
・文系女子のマッチング率が特に高い
・紹介案件は関東圏が多い
公式サイト:JobSpring
理系ナビ

<特徴>
・理系に特化している就活サイト
・有名企業のインターンシップ情報が満載
・紹介案件とスカウトサービス機能の両方がある
・個別アドバイスを無料で受けられる
公式サイト:理系ナビ
キャリセン就活エージェント

<特徴>
・就活エージェントは10年以上のベテランぞろい
・過去内定者のESを解説付きで説明
・選考情報を学歴別、業界別に見れる
・新卒就活サイトの老舗企業なので安心!
公式サイト:キャリセン就活エージェント
まとめ
コロナの影響によって、生活スタイルが一変しました。従来のビジネスモデルが通用しない企業は大変苦戦しています。しかし、いち早く変化に対応した企業はV字回復を成し遂げています。
業界によって、まだまだ完全回復には時間がかかること予想されます。
大きな影響を受けた業界に就職を考えているなら、次の3つの選択肢があります。
①伸びている業界に方向転換する。
②低迷している業界で好調な企業を探す。
③一旦あきらめ、景気がよくなってから転職を考える。
自分だけで判断できなければ、就活エージェントを利用して、相談するとよいでしょう。自分が判断するための材料を提供してくれるはずです。
やりたい仕事を叶える方法はひとつだけではないため、頭の中を整理して決めましょう。
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