インターンシップはいつから始まった?【今とは違う本来の目的とは】

2020年5月24日

インターンシップはもはや「就活の一部」として、すっかり定着しています。

今では当たり前のように耳にしていますが、いつから始まったのでしょうか?

日本独自の制度と勘違いされやすいですが、実はアメリカが発祥なのです。

アメリカでは何と100年以上も前からある制度なんです。

逆に日本はここ20年位の歴史しかありません。

歴史をひも解くことで、本来の目的が分かり、インターンへの理解度がより一層深まります。

私は大手企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」と申します。

採用する側の立場として、合否のポイントをぶっちゃけてあなたの悩みを解決する配信をしています。(Twitter版はこちら

ちなみに私の会社では2010年からインターン制度を本格的に開始しました。

この記事でわかること

  • 1906年アメリカでインターンが誕生
  • 由来は人手不足の解消と専門技術者の育成のため
  • 日本では1997年に作られる
  • 参加率の上昇に伴い、漏れる人が続出
  • 最近は職場体験から就活の早期選考の場に変化している

日本の歴史は浅いですが、9割近くが参加するメジャーな制度となっています。

本質がわかれば、インターンへの理解度がより一層深まるでしょう。

はれきちの合格レシピ

インターンはただの職場体験ではなく、早期選考の場と考えましょう。




インターンシップの由来

インターンシップの歴史は古く、今から100年以上も前に始まっているのです。

ヨーロッパではなくアメリカが最初に始めたとされています。

1906年アメリカの公立大学シンシナティ大学の工学部長をしていたヘルマン・シュナイダー博士が創案したと言われています。

地元の工作機械メーカーで最初のインターンが行われました。

今となってはアメリカだけでなく、日本、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、韓国でも当たり前のようにインターンが行われています。

はれきち

すっかり全世界で浸透していますね

今とは違う本来の目的とは

本来の目的

インターンが始まったころのアメリカの実情(1900年初頭)は工業の発展が目覚ましく、労働力が慢性的に不足していました。

会社がどんどん成長するので、技術作業員が常に足りない状況だったのです。

一方、その当時の大学では高度な専門知識を教えておりました。

100年以上前なので大学は少なく、進学率もかなり低く、本当のエリートしか通えない状況でした。

日本だと東京大学、京都大学の前身の大学が誕生した頃ですから。

学生は専門知識が豊富なのですが、試す場所がありませんでした。

<問題点>

産業界は慢性的な人不足で悩む

知識あるエリート学生だが実務に乏しい

これらを解消するのにインターンの原形が生まれたのです。

この成果として、

産業界は人手不足の解消と専門技術者の育成により生産効率が飛躍的に伸びたのです。

学生は企業の現場を学ぶ場(実学)として重要な経験ができたのです。

このように学生にも企業にもメリットが大きかったため、インターンシップ制度は急速に広まりました。

アルバイトであれば、単に人で不足の解消しかなりませんが、専門技術者を育成することで、手作業から機械化に大きく舵が切れたのです。

つまり、学生が工場でアドバイスをする立場だったということです。

今で考えるとすごいことですよね。

あなたがインターンに参加して、「このやり方だと生産性が悪いので、新しいやり方に変えましょう」と言うようなもんなんです。

そんなこと絶対に言えませんよね(笑)。

例え、少し思っても決して口には出せません。

それぐらいエリート大学生の知識(能力)がすごかったのでしょう。

ちなみに余談ですが、

アメリカの自動車で有名なフォードは1903年の設立です。

大量生産する仕組みを作り、自動車を急速に普及させた有名な会社ですよね。

それまでは産業革命以降、イギリスが重工業をリードしてきましたが、大量生産する仕組みを確立したことでアメリカが主導権を握るようになりました。

このフォード躍進にインターンシップ制度が役にたったかは不明ですが、十分あり得る話ですよね。

日本は1997年に閣議決定で開始

1997年に経済構造の変革と創造のための行動計画が閣議決定しました。

しかし、日本の企業ですぐにインターン制度を導入とはならず、外資系企業のマッキンゼーやP&Gなどの一部に留まりました。

それもそのはず、バブルがはじけた後で就職氷河期の真っただ中でしたから。

私もその中にいたのですが、インターンシップという言葉は全くと言っていいほど聞かなかったです。

当時は就職協定廃止や就職氷河期という報道ばかりでしたからね。

就職氷河期の再来と言われてますが、当時と比べれば、問題になりません。

旅行、観光、航空、ホテル、アパレル業界は採用を減らしていますが、あの頃は企業全体が採用しない雰囲気でしたから。

インターンが完全に定着したのはここ5年位ではないでしょうか。

早期選考をする企業が増え始めたので、一気に浸透しました。

学生の参加率だけでなく、企業の実施率も上がりましたからね。

はれきち

参加しないと特権が
もらえないですからね

参加率の上昇で漏れる人が続出

最近の学生のインターンシップの参加率と企業の実施率は右肩上がりです。

インターンシップに関する調査

株式会社ディスコ
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ここ数年は売り手市場の追い風もあって、企業の実施率が上がってます。

特に企業が早期内定を出すようになり、学生の参加率も一気に上昇しました。

最近は学生の参加率が90%近くに達し、インターンシップ制度はすっかり定着したと言えます。

大学も教育課程として位置付け、現場実習などの授業科目として単位を与えるところもあるぐらいです。

今後の課題は参加率が上昇したことにより、参加したくてもできない人が多くなっている点です。

参加方法には申込順と書類選考の2パターンあります。

申込順は早い者勝ちなので、採用情報を細かくをチェックすれば大丈夫です。

私の会社では人事部の人員や予算に限りがあるのでオンラインを使って、少しでも参加枠を増やしそうとしているのが現状です。

しかし、超大手企業は参加数が多いので書類選考をパスしないとエントリーすらできません。

企業のエントリー数を増やして対応しても抽選ではないので漏れるでしょう。

書類選考はインターン参加の目的を具体的に示し、入社へつながるアプローチが必要となります。

はれきち

申込順のパターンも狙いましょう

高い競争率になる背景

高い競争率になっている背景としては学生にインターンが浸透しただけではありません。

参加すれば、早期内定につながる有利な特典があるのです。

・早期選考が受けれる

・一次面接が免除になる

・特別面接への招待

もちろん全ての企業で特典があるわけではありません。

企業によって異なりますが、早期選考を与えてる会社は増えています。

私の会社でも早期選考を行い1月には内定を出しています。

5年前には、3年生の1月時点で内定を出すことは想像できませんでした。

早期選考がわかっている企業のインターンはとんでもない競争率になるのです。

<早期選考を狙いたい方はこちらから>

職場体験から早期選考へ目的が変化

残念ながら、近年のインターンシップは、職業体験というより採用活動の一環の方が強くなっています。

悪い言い方をすれば、企業側は職場体験を利用して、学生の適応能力を判断しているのです。

当然、適応能力の高い人に入社してもらいたいのです。

インターンにも関わらず、適性検査やSPIなどが実施されるのです。

事前に聞かされず、いきなり試験に突入ということもあります。

狙っている企業であれば、事前に対策をしておくとよいでしょう。

(ご存知ですか、インターシップでもSPIを実施される企業があります。インターシップの試験対策にもご利用可能です。)

もはやインターンは就活のスタートと言ってよいでしょう。

職場体験だけでなく、早期内定をもらうために必要な手段となっていることを理解しなければなりません。

企業は売り手市場なので、優秀な人材を確保することが困難になっています。

そのため企業は優秀な人材を早く確保する手段となっているのです。

私の企業でもそうですが、インターンに参加した人を優先的に早期選考しているのです。

インターンのメリットは早期選考だけじゃない

インターンは早期選考の場になりつつありますが、本来の目的は全く違うのです。

決して採用の一環就活の一部だけではありません。

この部分をしっかり理解しておけば、早期選考の場所であっても見方は変わります。

学生得られるメリット

・業務内容の理解度が深まる
・専門知識だけでなく、仕事を通じて実体験できる
・実体験により専門知識の習得が深まる
・研究課題が明確になる
・就活の予行演習ができる
・業界のイメージがわきやすい
・社会人と交流できる
・就職後の適応能力が上がる
・自分の課題を見つける
・就活の選択肢が広がる

研究テーマにしたい、業務内容に興味がある、就職したいので下見とインターンに参加する目的は様々です。

アルバイト経験とは全く異なり、仕事の本質を知ることができます。

本社、工場に出向くことができれば、他の社員の雰囲気も見ておきましょう。

はれきち

まさに百聞は一見にしかずです

企業が得られるメリット

・業務内容を理解してもらう
・採用活動につなげる
・入社意欲を高める
・入社後のギャップを埋める
・実社会で役に立つよう経験させる
(社会貢献)
・大学との関係性を強化
・ブランドイメージを上げる

何といっても企業はひとりでも多くの人に業務内容に興味をもってもらい、採用活動につなげたいのです。

ホームページに書いてあることと現実のギャップを肌で感じることは大切です。

インターンは志望動機につながるヒントとなればよいのです。




まとめ

インターンシップは建前として、企業で実体験を通して、専門知識を深めるとなっています。

企業も実社会に適応した実践的な人材の育成するとなっています。

しかし、インターンの現実は内定を早くもらうための手段になっています。

企業は優秀な人材を早く確保する手段のひとつとなっています。

本来の目的を忘れずに望めば見方も変わります。

そのためインターンとは実社会に適応する準備、志望動機につながるヒントがあるかの観点で望みましょう。

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Posted by はれきち