インターンはメリットだけじゃない、知らないと損する【デメリット5つ】

インターンシップに参加すれば、業務内容を詳しく把握できたり、志望動機がより鮮明になったりとメリットが多いです。
一見インターンはメリットだらけなのですが、知らないと損するデメリットはあるのでしょうか?
参加する前にデメリットを理解した上で望むと後悔したり、選択に悩まないで済みます。
私は大手企業の新卒・中途採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」と申します。
採用する側の立場として、合否のポイントをぶっちゃけてあなたの悩みを解決する配信をしています。(Twitter版はこちら)
ここでは知らないと損する5つのデメリットあげてみます。
- 大手企業にエントリーしても落ちる
- 参加しても早期選考がない
- 業務内容は一部しか把握できない
- 希望職種のインターンがない
- 長期インターンはただの作業員扱い
インターンのエントリーや早期選考に漏れたり、期待が大きいと落胆することになります。
デメリットを理解し、事前に対策が打てれば、インターンをよりスムーズに進めることができるでしょう。
書類選考に落ちても同じ業界のインターンに参加し、雰囲気をつかもう
インターンシップとは

インターンシップとは学生が在学中に自分の関心ある企業に職業体験する制度のことです。
インターンとも呼ばれます。
体験日数は半日だけのところもあれば、6か月以上の場合もあります。
日本では1997年に経済構造の変革と創造のための行動計画が作られたことをきっかけに、インターンシップ制度が始まりました。
現在は学生の参加率が9割近くになり、すっかり浸透しました。
コンセプトは学生が専門知識を学ぶだけでなく、企業に一定期間働き、実体験することで新たな発見をすることなのです。
ただ、1DAYインターンがほとんどなので、実体験の一部しか味わえません。
1DAYは無給ですが、逆に中長期になれば対価として、バイト代と同様にお金をもらうことができます。
インターンは日本独自の制度ではなく、100年以上前のアメリカで生まれた考えに由来します。
インターンシップの発祥やその当時の目的を知って、理解度を深めたい方はこちらからどうぞ。
最近の傾向
インターンの参加率は学生だけではなく、企業の実施率の両方が右肩上がりです。
引用:ディスコ

2021年卒では学生の参加者が90%近くに達しています。
私の感覚では100%に近いと感じています。
増加した背景として、参加者に早期選考の権利を与えたことで、インターンへの注目度が一気に上がりました。
私の会社でもインターン参加者に早期選考して、1月に内定を出すようになりました。

参加率が上昇したことで
漏れる人が続出しています
知らないと損するデメリット5つ

インターンはメリットが多いので9割近くの学生が活用しています。
メリットが多いからと言ってデメリットがないわけではありません。
ここではあえて、5つデメリットに注目してみます。
大手企業にエントリーしても落ちる
インターンの参加率が上昇すれば、漏れる人は必ずでます。
インターンのエントリー方法は【申込順】と【書類選考】の2つ。
有名な大手企業はほとんどが【書類選考】です。
人気企業だと競争率は100倍以上なるので、漏れる人が続出するのです。
超大手企業ばかり狙うとどこにもエントリーできないので注意しましょう。
申込順は出遅れるとすぐに満員になってしまいます。
細かくチェックし、掲示されたらすぐにエントリーしましょう。
・書類選考だけでなく、申込順タイプにもエントリーする。
・漏れることを想定し、同じ業界へもエントリーする。
参加しても早期選考がない
インターンに参加する目的のひとつとして、早期選考の特典があげられます。
しかし、全企業が早期選考を実施しているわけではありません。
実施している企業はありますが、決して全員ではなく一部の人だけへ通知するのです。
私の会社でも参加者の一部に限定しています。
グループワークやディスカッションで積極的な発言をする、あるいはアンケート結果で入社意欲の高い人に声掛けをしています。
・早期選考を勝ち取るなら、積極的な発言を心掛ける。
・アンケート記入は入社意欲を必ずアピールする。
業務内容が一部しか把握できない
インターンに参加する目的は業務内容を詳しく知るためですよね。
1DAYだと時間が限られるので、最初に浅く広く説明されます。
しかし、あなたの興味ある業務について詳しく説明されることはありません。
なぜならば、グループワークや工場見学に時間を割くためです。
【ホームページのあの部分が詳しく知りたい】、あるいは【実際に現物を目にしたい】こともあるでしょう。
しかし、時間の都合上、一部の業務説明に留まるのです。
全体像をつかみたい、工場全体を見たかったと思っても叶いません。
・ホームページを熟読し、イメージを膨らませて望む。
・社員と交流できれば、質問して確認する。
自分の希望職種のインターンがない
研究職を希望しているのに、志望している会社のインターンで研究職に関わる内容をやっていない。
ということはよくあります。
あらかじめインターンで行う内容は決められているのです。
<例として>
・営業マンの1日を知る
・品質管理業務の講義
・商品開発の1日体験
・生産管理の問題を解決
社員が業務内容を詳しく教えるものから、グループワークで課題を与えてみんなで解決するものまで、題材が様々なのです。
よって、あなたが志望する企業の研究職に興味があったとしても内容は営業についてかもしれません。
そうなると営業については詳しく知ることができますが、「研究開発については全く分からない」ということが起こるのです。
ただエントリーするのではなく、どんな内容をなのか事前にチェックが必要です。
・事前にインターンの内容を確認する。
・社員と交流できるなら、詳しく聞いてみる。
長期インターンは作業員扱い

長期インターンになると3か月~6か月に及ぶものまであります。
当然、1DAYに比べ業務内容を詳しく知ることができます。
インターン期間が長いので、他に志望している企業と比べることは難しくなります。
慣れてくると作業員扱いされるので、アルバイトや契約社員的な感覚に陥りやすいです。
自分の研究テーマと合致していればよいですが、そうならないと苦痛になります。
企業からは職業訓練というより、一人工扱いされるのです。
途中で辞めると心証が悪くなるので、志望するなら気をつけましょう。
・長期インターンは選択肢が狭まるので避ける。
・長期の場合は参加頻度を事前に確認する。
メリットの方が圧倒的に大きい
事前に知らないと損するデメリットはありますが、インターンに参加した方が圧倒的はメリットがあります。
<得られるメリット>
・早期選考の特典がある
・実体験を通じて専門知識の習得ができる
・研究課題が明確になる
・就職のイメージがわく
・社員と交流できる
・社風がわかる
・就活の選択肢が広がる
・自分の課題が見つかる
参加してみて、自分の肌で感じ取ることは大切です。
ホームページやOB,OGからの情報よりインパクトが強いのです。
よってインターンは積極的に参加しましょう。

早期選考目指して
がんばりましょう
インターンの課題
インターンは学生全体に浸透したのですが、参加率の上昇に伴い、エントリーしたくても参加できない人が多数増えました。
特に超大手企業、人気企業、早期選考してくれる企業の競争率はかなり高いです。
書類選考や申込順に漏れた場合は通常の会社説明会に参加するしかありません。
インターンの攻略法
インターンはエントリーのタイミングや方法が一番難しくなっています。
①申込順タイプ
先着順なので早いもの勝ちとなります。
早さが勝負なので、特殊な能力は不要です。
ただ、マメにマイナビ、リクナビのインターン情報をチェックする、あるいはホームページの採用欄を随時確認する方法しかありません。
企業によって掲載するタイミングが異なるので、細かくチェックするしかないのです。
②書類選考タイプ
企業から選ばれないと参加できません。
競争率が高いものは100倍を超えます。
エントリーシートにはなぜインターンに参加したいと思ったのか、具体的に書かないとまず落ちてしまいます。
興味がある、チャレンジしたいだけではダメです。なぜ、そう感じるのか?この部分を具体的に書きましょう。
入社意欲の高さをアピールすることも忘れず入れましょう。
★攻略本はこちらを参照
<就職四季報 企業研究・インターンシップ版 2022年版>
四季報とインターンシップ情報が合体している一石二鳥の本です。
<この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている!【最新版】有名企業1300社でこの採用テストが出る!>
本採用だけでなく、インターンのテスト内容を把握できる貴重な本です。
落ちることも想定しておく
選考なので受かることもあれば、落ちることもあります。
落ちてもいいように、同じ業界にエントリーしておきましょう。
通常の採用面接時に少しでもイメージしやすくするためです。
業界で抱えている問題点や課題は共有できるからです。
全て書類選考にならないように、申込順タイプにもエントリーしておきましょう。
もし全滅してどこにも参加できないと大変なことになりますから。

全滅するとテンション
ガタ落ちになりますよ
まとめ
インターンはメリットだけが独り歩きしていますが、デメリットもあります。
特に参加率の上昇に伴い、インターンに漏れる人が続出しています。
漏れても同じ業界に参加すれば、雰囲気をつかむことでき本採用時に役立ちます。
また、書類選考タイプだけではなく、申込順タイプにもエントリーして、全滅を防ぎましょう。
インターンはデメリットよりメリットの方が圧倒的に大きいので積極的に参加しましょう。

インターンシップについて
✅オファー型(逆求人)サイトおすすめ5選
✅就活本おすすめ5選
✅web面接アクセサリー