Fラン大学だと学歴フィルターによって書類選考で落ちるって、聞いたことないでしょうか?数年前に大手就活サイトの「マイナビ」が学歴フィルターを使っていると疑惑をもたれましたよね。
やっぱりFランク大学だと大手企業には就職できないのか、エントリーシートを出しても学歴フィルターで落ちるのか、これらの疑問に新卒採用15年以上経験している「はれきち」が本音で回答いたします。
私の会社は従業員1500人以上かつ全国に支店、海外に4つの支店もつ大手企業に属しています。
- Fランク大学でも大手企業に就職できる理由
- 大手企業に就職する方法
- 学歴フィルターない大手企業の探し方
- 研究職や技術職は捨て、営業職を狙う
- 営業職が向いていない人へのおすすめ
この記事を読めば、Fランで大手企業に就職するなら研究職や専門職は捨て、営業職を狙うとよいことがわかります。また、面接まで持っていければ、学歴よりコミュニケーション力の高い方が優位だとわかるでしょう。
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Fランク大学とは


そもそも私の大学はFランク大学なのでしょうか?
Fランク大学とは明確な規定はありませんが、一般的に偏差値が低く、知名度が低い大学を指しています。最近は人気がないため定員割れし、経営状況がかんばしくない大学が増えています。
一方、Fランとは対照的に早慶上智、GMARCH、関関同立、日東駒専はランク分けのグループとしてよく使われます。○○企業はGMARCHレベルとか、日東駒専クラスだなとか聞いたことがあるのではないでしょうか。
今や大学進学率は50%を超え60%にせまる勢いです。ふたりにひとり以上は大学へ進学しています。難関大学がある一方で、容易に受かる大学が存在します。「容易に受かる大学」=「Fランク大学」といってよいでしょう。
- Fランク大学の特徴
- ・偏差値が35以下
・歴史が浅い(平成になってから作られた大学)
・ほとんどの人に認知されていない
・有名な教授がいない
・田舎に誘致している
Fランク大学でも大手企業に就職できる理由





Fランだと就職はきびしいのでしょうか?
Fランク大学でも名の知れた有名企業や上場企業、大手企業へ就職することは可能です。
答えとしては難しいが、できるチャンスはあります。『企業ごとの採用方法によりけり』です。有名企業でも学歴フィルターがなければ、チャンスはあります。
確かにGoogleやMicrosoft、三菱商事、トヨタなど名の知れた超有名企業は厳しい。というかムリです。ただでさえ競争率が尋常じゃないですからね。ほんと東大、京大レベルでも受かるのは至難です。
- Fランク大学でも大手企業へ就職できる理由
- ・学歴フィルターない大手企業は多い
・面接では学歴よりコミュ力が重視される
学歴フィルターない大手企業は多い
上場企業や大手企業は必ず学歴フィルターを通して採用しているわけではありません。私の会社では学歴フィルターが存在しません。難関大学だろうとFラン大学でもエントリーシートで志望動機や自己PRがあいまいだとバッサリ落とします。
はい、私が言っているので間違いありません…。
採用側の立場からすると、これからどんどん少子化になるのに学歴フィルターをかけ、採用の入り口を狭めることはしたくありません。本音は時間があれば、書類選考の内容で選別するのではなく、全員と面接して評価したいのです。採用の入り口を広げるためインターンシップを積極的に取り組んでいるわけですから。
100人から10人を選ぶより、1000人から10人を選んだ方が優秀な人材を確保できると思いませんか?それぐらい入り口を増やすことが大事なのです。
企業はモノやサービスを売るために、消費者にだけブランドイメージをよくしようと思っていません。優秀な学生に入社してもらうためにも必死でブランドイメージを向上させています。最近ではSDGsの取り組みもその一環といえます。
大手企業や上場企業は学歴フィルターが存在する場合があります。しかし、全く学歴フィルターをもうけていない大手企業もあります。
学歴フィルターあり | 学歴フィルターなし |
---|---|
・超大手企業 ・超人気企業 ・歴史ある大手企業 ・財閥系の大手企業 ・金融、コンサル企業 | ・大手企業 ・中堅企業 ・ベンチャー企業 ・スタートアップ企業 ・外資系企業(金融、コンサル除く) |
学歴フィルターがある代表的なのが歴史ある超有名企業や財閥系の大手企業はあからさまに存在しています。要は人気企業は学生が集中するので、人事部の仕事量を減らすためにフィルターをかけているのです。全員と面接は不可能ですからね。
名前がよく知られていても、人気がない企業だと学歴フィルターは存在しないといっていいでしょう。自ら採用の入口を狭めることは絶対にしないからです。
<備考>
以前マイナビで問題になったのが『大東亜以下』というキーワードです。学歴フィルターがあったという証拠となりました。まさに学歴フィルターは『0次面接』といえますよね。
学歴フィルターを大東亜(大東文化、東海、亜細亜大学)とするならば、書類選考の内容ではなく、学歴だけで選別することを指しています。企業が就活生の能力をふるいにかけるのに使われます。企業は採用の効率を上げる手法として学歴フィルターをかけるのです。
面接では学歴よりコミュニケーション力
書類選考だと学歴が優先されますが、面接では学歴が重要視されることはありません。採用担当者は就活生が難関大学を出ているから、「一次面接は合格」、「二次面接は合格」など下駄をはかすことはありません。
これだけは言わせてください。
学歴よりコミュニケーション能力の高い方が断然評価されます。
学歴で売上が上がって儲かるなら、企業は全員を東大や早慶の学生にします。でも会社には営業、製造、研究開発、事務といろんな部署が存在しています。営業に向いてる人材、研究開発に向いている人材は決して全員東大である必要はありません。いわゆる適材適所が存在します。
私の会社でも東大、京大出身者はいます。ほんと地頭がいいなと感心します。ただし、学歴があっても仕事ができるかは別問題なのです。
学歴はないより、あった方がよいに決まっていますが、それより面接で重視されるのは『コミュニケーション能力の高さ』なのです。コミュ力が高いと要点を的確にとらえることができるため『要領がいい人=仕事ができる人』になれるのです。営業や技術や研究開発だろうとどの部署でも必須の能力といえます。
よって、Fランだとしても『コミュ力』あれば大手企業の採用担当者から絶対に評価されます。
>>面接はコミュニケーション能力の高さが一番評価されるって本当?



大学の名札をつけて仕事をするわけじゃないからね
Fランク大学が大手企業に就職する方法


Fランク大学で大手企業に就職するにはどうしたらよいのでしょか?
やみくもに上場企業や大手企業にエントリーしても返り討ちにあってしまいます。
学歴フィルターない大手企業を選ぶ
まずは学歴フィルターのない大手企業を選ばないといけません。
あなたの大学が大手企業に就職できるか、簡単にチェックする方法があります。マイナビ、リクナビの採用実績を調べれば、チャンスがあるのか、ないのかがわかります。
下記の大学名はある企業の採用実績です。
<例>


- 自分の大学があれば就職は可能
- 同レベルの大学があれば就職は可能
- 非公開だとレベルが高いもしくは大学数が多い
あなたが狙っている企業の採用実績の大学がれば就職は可能です。同等レベルの大学でもチャンスはあります。つまり、採用実績があれば、書類選考で学歴フィルターはかけられないといえます。
研究職や技術職を避け、営業職を狙う
上場企業や大手企業の就職を狙うなら、営業職が一番おすすめです。商品開発や品質管理の研究職、製造の技術職より営業職の方が就職する確率がはるかに高くなります。
職種によって競争倍率が全然違う
私の会社では研究職の競争倍率は毎年100倍を超えています。それぐらい狭き門にもかかわらず人気が高いのです。毎回、国立大学の大学院やGMARCH以上就活生がしのぎを削っています。研究職はある一定レベル以上の能力が必要です。Fランク大学だとあきらめた方がよいでしょう。
技術職(生産・製造)も研究職ほどレベルは高くないですが、準ずる形になるので避けた方が無難です。
一方、大手企業の営業職の競争倍率は10倍未満です。希望勤務地が人気のない地方になれば、2倍程度になります。大手企業でも十分チャンスはありますよね。
勤務地の競争率は田舎<地方<都市部<首都圏の順に高くなります。
>>【就活生必見】希望勤務地を叶える5つのアドバイス【採用者回答】
営業職が一番給与がよい
営業職がよい点は、高学歴が配属した研究職と技術職と給与はぼ同じ、もしくはそれ以上になります。手当でいうと営業職が一番高く、インセンティブがあればさらに多くもらえます。
営業の出世は実力主義
研究職、技術職は高学歴出身者が名を連ねているので、万が一Fランク大学で滑り込んだとしても出世は厳しくなります。
一方、営業職は学歴がほとんど関係ありません。当然ですが、多くかせぐ人が一番評価されます。目標の数字が明確なので、達成したか、していないか、白黒はっきりしています。
Fランク大学だったとしても成果を出せば必ず認めてくれるのが営業職なのです。
余談ですが、営業部長、研究開発部長、技術部長で一番権限が強いのは営業部長なのを知っていますか?社内地位はお金を引っ張ってかせいでくる営業職が一番えらいとされています。よって、発言権が社内で一番大きいのです。なんといってもお客様からの距離が近いですからね。



営業職は会社の花形ですからね
あとは面接力を鍛えてのぞむことです。面接でしっかりアピールできれば、学歴はカバーできますからね。あなたの面接力は大丈夫ですか?


営業職が向いていない人へ
Fランで大手企業を目指すなら、営業職がよいことはわかりましたが、向いていない場合どうしたらよいでしょうか?
私は技術職ならITエンジニアがおすすめです。
理由として、2030年になるとITエンジニアが45万人不足する試算が経済産業省から出ています。どの業界からも引く手あまたになるのは間違いありません。
どこの企業も即戦力だけでは足りないため、新卒から育てていく方針になっています。
毎年、需要に対して供給が追いついていません。人数が足りないのだから、学歴どうこうは関係なくなるでしょう。
新卒でIT職につければ、Fランク大学でも喰いっぱぐれることはありません。スキルを磨けば、「転職で給与アップ」や「独立して起業」と選択肢はさらに広がるでしょう。


おすすめな就活サイト
新卒でITエンジニアを目指せる超優秀な就活サイトを2つ紹介しておきます。
レバテックルーキー


公式ホームページ:レバテックルーキー
- レバテックルーキーの特徴
- ・プログラミングに興味がある、少しかじってる方におすすめ
・関東にあるクライアント3000社からあなたに合う企業を紹介
・熟知したアドバイザーが1対1でカウンセリングしてくれる
・文系、理系、学科は問わない
エンジニア就活


公式ホームページ:エンジニア就活
- 就活エンジニアの特徴
- ・プログラミングを全く知らなくてもOK
・プログラミング研修を無料で受けられる
・文系、理系、学科を問わない
・全国にある企業を紹介可能
学歴フィルターがかかる会社とは


大手企業によっては学歴強烈にものをいう業界があります。コンサルティング、外資の金融業界では高度な知識が要求されます。
高度な知識を要求されるものや専門知識を有する業界は学歴が求められます。高学歴は箔がつきますからね。
- 学歴がものいう業界
- ・コンサルティング
・外資系の金融
・総合商社
その他、学歴フィルターがかかる可能性が高いのは超人気の食品会社です。明治、雪印メグミルク、ハウス食品、亀田製菓、味の素冷凍食品、アサヒグループ、理研ビタミン、井村屋、サッポロビールは競争率が100倍を超えています。食品業界は全体的に競争率が高くなる傾向があります。
- 学歴フィルターがかかる場合
- ・超人気の食品企業
・業界の最大手
・採用担当者が少ない
採用担当者が少なく、全ての面接に対応できない場合は学歴フィルターを通している可能性があります。
学歴フィルターが存在する会社は入社時だけでなく、入社後の出世時にも影響します。超大手企業だと例えば、早稲田派閥や慶応派閥と出世に大きく左右する学閥が存在しています。一部の会社では、社長には○○大学じゃないとなれない、取締役は○○大学か○○大学じゃないとムリだよ言われています。
どの学閥に入っているかで出世街道になるが、外れると実力があっても冷や飯を食うハメになるのです。一番わかりやすい構造が官僚組織ですよね。
このような構造の会社は残念ながら、いまだ存在しています。
まとめ
Fランク大学だと大手企業や上場企業に就職できないのか?と聞かれれば、学歴フィルターをかけていない大手企業なら可能だと答えます。
学歴フィルターがあるかないかは大手企業の採用実績(大学)を確認すれば見当がつきます。同じ大学や同レベルならチャンスはあります。
より就職する確率を上げるなら、研究職、技術職ではなく営業職がおすすめです。他の職種に比べ競争率が低いためです。
どうしても営業職が向いていないなら、今後成長が見込まれる技術職のITエンジニアがおすすめです。2030年には45万人IT技術者が不足することが予想されるためです。ここまで不足すると学歴より経験がものをいいます。
Fランク大学でもITエンジニアを目指せば、学歴に対しての不安は解消できるでしょう。