あなたは逆質問で聞きたいことが3つあった場合、すべて質問しますか?
3つは『全然問題ない』、『やや多いでしょ』、『それは多すぎるよ』と意見は様々です。質問数が5つだと、それは誰もが多いなと感じますよね。
では一体どのくらいの数の逆質問が適正なのでしょうか?
実は一次、二次、最終面接で質問できる数の目安は決まっているのです。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で逆質問が何個できるか回答します。
- 一次面接で逆質問は1つ
- 二次面接で逆質問は2つまで
- 最終面接で逆質問は3つまで
この記事を読めば、逆質問の適切な数は面接の中であなたにどれだけ自由な時間が割けられるかで決まることがわかります。
一次、二次、最終と重ねるごとに割けられる時間が増えるため、質問数を増やすことができるでしょう。
一次、二次、最終面接と質問の質を徐々に上げていこう
~文系就活生が登録すべきおすすめ就活サイト3選~
・文系比率8割以上で特に女性登録者が多い
・紹介案件は3,4件のみで不要なメールがこない
・Googleの口コミが4.7の高評価
・就活に出遅れたと思ってるなら必須
・逆求人サイトなら絶対登録すべき神サイト
・登録企業18,533社からのオファーは内定への近道
面接で逆質問はいくつもできない
面接は限られた時間で行うので、何個も何個も気が済むまで質問することはできません。面接時間は短いと10~20分、長くても1時間程度が一般的です。
集団面接であれば、あなただけにいくつも質問を受けるわけにはいかないのです。なるべく均等に質問を受けるように面接官は気を配ってますからね。
では、いくつが妥当なのでしょうか?
その答えは一次、二次、最終面接によって数が違うのです。
<質問数が違う理由>
採用担当者は面接の中で、必ず聞かなければならないことがあるのです。志望動機、自己PR、ガクチカ、他社との違い、希望職種や勤務地などをやりとりします。
面接官は限られた時間内に全てをヒヤリングして、合否の判断材料にしなければなりません。
面接中のフリーな時間は一次面接<二次面接<最終面接と徐々に増えていきます。
一次面接は面接官の質問が
多いため自由な時間が少ない
時間がほとんどないからといって、質問をしないのはダメです。
ただ言えることは、どの段階の面接だとしても『1つは必ず逆質問をする』ということです。例え、面接時間が短くても1つは質問しましょう。
質問をしないと会社への興味がないと判断されます。よって、面接官は下記のような評価となるのです。
質問をしない➡興味、関心が低い➡マイナス評価➡不合格に
>>【面接官回答】逆質問しないと落ちる?すれば誰でも評価される質問例
一次、二次、最終面接の質問数
一次、二次、最終面接で質問は何個できるのでしょうか?
実は全く決まっていません。
例えば、面接官から『今日の面接は質問2つまでにしてください』ということはありません。いくつできるかは、常識の範囲とされています。
この「常識の範囲」がポイントなのです。
質問数はいくつが妥当なのか
一次、二次、最終面接の常識な範囲とは、いくつが妥当なのでしょうか?
目安として、面接中にフリーな時間がどれだけあるかによって変わってきます。主導権は面接官側にあるので、あなたがフリーな時間をコントロールすることは難しいです。
面接方法 | 面接時間 | 質問数 | |
一次面接 | GDもしくは集団面接 | 60分 | 1つ |
二次面接 | 1人もしくは集団面接 | 30~60分 | 2つ |
最終面接 | 1人 | 60分 | 3つ |
特に一次面接では人数が非常に多いです。二次面接、最終面接と順を追うごとに人数は絞られていきます。
その分ひとりに割ける自由な面接時間は長くなります。質問数の目安として、
<目安>
・一次面接は質問1つ
・二次面接は質問2つまで
・最終面接は質問3つまで
このように覚えておくとよいです。
私の経験上、4つ、5つと質問する人は最終面接以外ほとんどいません。
一次面接は質問1つ
一次面接は面接する人数が多いため、グループディスカッションをしたり、集団面接する企業がほとんどです。
ちなみに私の会社では書類選考して、1,000人近く一次面接をします。
ひとりひとり時間をかけて面接したいところですが、とんでもない時間と労力になります。よってGD、集団面接を行い、効率よく絞っていくのです。
採用する側としては聞くべきことが多く、志望動機、自己PR、学生時代にがんばったこと、他社との違い、長所と短所など、面接時間の大半が費やされます。
全員が2つや3つ質問するとそれだけで時間が無くなります。一次面接では面接官が浅く広くみているので、ひとつで十分です。
よって一次面接での質問は1つにしましょう。
目安なので、時間が余れば
もっと質問ができます
二次面接は質問2つまで
本格的に絞り込みがされ、合格率がもっとも低くなるのが二次面接です。面接方法は集団面接もしくは単独になります。
一次面接で志望動機、自己PRを聞いているので、深く突っ込んだ質問がメインになります。本格的な希望勤務地、職種についてやりとりされます。
フリーな時間は一次面接より余裕があります。
よって、質問数は1つでも2つでも構いません。
二次面接は、質問の質や深さが問われます。一次面接より深く突っ込んだ質問をしないとアピールになりません。
抽象的で当たり前の質問だけは避けましょう。
最終面接は質問3つまで
最終面接は一番時間に余裕があります。役員とのやり取りがあるので、フリーな時間を多く取っています。ひとりに対して30分~1時間もしくはそれ以上かけます。
志望動機の根幹部分を掘り下げたり、入社したら何がしたいのか、深く追求されます。
出席者は人事部だけでなく、役員も立ち会います。
そのため雑談形式の話しやすい面接になったり、今までとは違う緊張感が高まる面接になるかもしれません。
最終面接は時間的に余裕があるので2つや3つでもよいでしょう。
<ここがポイント!>
逆質問の内容が直接合否を左右することは少ないです。ただし、マイナス評価となるワードは避けなければなりません。
最終面接では、役員は能力より熱意で押した質問の方が好まれます。よって、入社意欲の高さをしっかりアピールしましょう。
ただし、印象付けようと奇をてらう質問すると失敗するので気を付けてください。
面接時間に関係なく1つは質問する
最近はweb面接が主流になっているのでGDや集団面接を実施しない場合があります。面接時間が15~20分と短い場合もあるでしょう。
時間が短いので自由時間がないと勝手に判断してはいけません。必ず面接官は時間を設けています。
業務内容でわからないことは必ず聞くようにしてください。
逆質問をしないと評価が下がり、結果として落とされる可能性があります。
よって、『面接時間に関係なく、必ず1つは質問する』と思っておきましょう。
逆質問で「特にありません」
は禁句です
質問は準備した方がよい
質問はあらかじめ準備していた方がよいです。
面接中に疑問がでれば、質問すればよいですが、思い浮かばない場合もあるでしょう。
面接は緊張感があるので、悩まないよう事前に質問を準備した方が絶対に安心です。準備する際は下記の点を意識して考えてみましょう。
・入社意欲や熱意を感じられる質問
・会社のことをよく調べていることがわかる質問
・入社後をイメージしている質問
この3点のどれかを含んでいれば質問の質が上がります。
例えば、
<鉄板の質問例>
・御社で活躍するにはどんなスキルが最も必要になりますか?
・入社前にどんな知識があれば、入社後すぐに役立ちますか?
・お客様や取引先様の対応で一番大事なポイントは何ですか?
・入社後の教育制度はどのようなプランになってますか?
・早く一人前になるには入社後どのような経験が必要ですか?
このような質問をすると面接官の印象がよくなります。どれかひとつでもよいので鉄板の質問例を準備しておきましょう。
他の企業の面接でも使える質問を2,3用意しておくと便利です。
質問が多くある場合
一次面接や二次面接、最終面接で目安を超えた質問がある場合はどうすればよいのでしょうか?
無理に聞くより、面接後にメールで質問をすることをお勧めします。ただし、人事部への電話の問い合わせや質問は極力控えてください。
採用期間中、人事部はかなり忙しく手が取れないためです。メールをしておけば、数日中に返信があるでしょう。
メールで質問する前にもう一度チェックしてください。
・ホームページに書かれてませんか?
・会社説明会の資料に書かれてませんか?
・採用担当者が言われたことをメモしてませんか?
ただし、たくさん質問すると嫌がれるので2,3個程度にしましょう。
評価のポイントは数でなく質
質問をする際はいくつかの注意点があります。
・目安を超えた質問をしたい場合
・以前と同じ質問をする場合
・どうしても質問が浮かばない場合
目安を超えた質問をしたい場合
一次面接で1つ、二次面接で2つまで、最終面接で3つまでというのはあくまでも目安です。この目安を超えて質問をしたい場合はもちろんできます。
目安を超えた質問をしたからといって、不合格になることはありません。
評価のポイントは数より、質の方が大事なのです。
質問が抽象的であったり、ホームページに書いてあることだとガッカリします。一次より二次面接、二次面接より最終面接と質を上げていく必要があります。
当然、企業の情報量が段階を追うごとに増えてますからね。
以前と同じ質問をする場合
一次、二次面接で質問したことを最終面接でも聞く人がいます。
人事部はあなたが一次、二次で何を質問したかメモを取っています。
忘れて類似した質問をしないように気を付けてください。理解力がないと判断されますから。
質問するのであれば、さらに深く掘り下げた質問をしなければなりません。
例えば、
一次面接でお聞きしたことなのですが、住宅手当や家賃補助はないとのことでしたが、転勤した場合はどうなるのでしょうか?
このように質問するとよいでしょう。
どうしても質問が浮かばない場合
話の流れで特に質問することがない、よい質問が思い浮かばない時はどうしたらよいのでしょうか?
「特にありません」もしくは「大丈夫です」と答えてはダメです。
面接官からすれば、関心が低いと判断されるためです。かと言って、とっさに質問するとホームページに書いてあることだったりします。
よって、どこの企業でも使える鉄板の質問例を用意しておきましょう。
例えば、
・御社で一人前として認められるのはどのくらいの期間が必要ですか?
・顧客対応で必要なスキルは何でしょうか?
・業務で覚えることが多いと思いますが、早く覚えるコツはありますか?
入社後を想定する質問は好感を持たれるので1つは暗記しておきましょう。
逆質問の評価について
逆質問の数が多いから、または少ないから減点とはなりません。例え逆質問を4つしても、減点されることはありません。
重要なのはあくまでも『質問の質』なのです。
合否に影響するのは2つです。
<マイナス評価>
・逆質問を全くしない
・逆質問の内容が悪い
逆質問を全くしない
逆質問を全くしないと理解や関心度が低いと判断され、印象が悪くなります。その結果、点数を減点され不合格となるのです。
必ず1つでもよいのでしておきましょう。
逆質問の内容が悪い
面接官は質問されると「なぜ、この質問をしたのだろう」と意図を必ず探ります。
・意味のない質問
・当たり前の質問
・答えがない質問
内容の質が悪いと減点されます。逆質問したのに減点されては困りますよね。マイナス評価とならないよう、内容をよく考えて質問しましょう。
よって、逆質問は数ではなく、質が重要なのです。
総合点で合否を判断
逆質問がすごくよかったから、合格とはなりません。面接はあくまでも総合点で評価しているのです。
例えば、理解力、適応力、危機管理力、行動力、熱意の評価項目の点数で合否を決めているのです。
逆質問はマイナス評価となる原因は関心が低いとされ、熱意の点数が下がって、トータルの点数が低くなると不合格になります。
逆質問をしなくても合格になるのは、他の項目の点数が高いためなのです。総合点が合格に達していると言えます。
まとめ
面接で逆質問できる数は時間の余裕と密接な関係があります。
一次面接、二次面接、最終面接では面接を受けるあなたに対して、フリーな時間をどれだけ取れるかによって変わります。
時間的に余裕のない一次面接は1つ、少し余裕ある二次面接は2つまで、余裕のある最終面接は3つまでと覚えておきましょう。
ただし、面接時間が短いからと言って、質問をしないと印象が悪くなり、不合格となります。
必ず逆質問ができるよう鉄板の質問を事前に準備しておくとよいでしょう。