学歴によって、エントリーシートで落とされたり、面接で落とされることはあるのでしょうか?
なかなか見えないところなので気になりますよね。
少し前に大手就活サイトがメールのやりとりでタイトルに『大東亜以下』と書いて炎上していましたよね。
ぶっちゃけ学歴フィルターは存在するのか、大手企業の新卒採用にたずさわっている「はれきち」が自分の会社を事例にズバッと回答いたします。
- 学歴フィルターは当たり前に存在する
- どんな会社が学歴フィルターと使っているか
- 学歴フィルターを使っている企業の見分け方
- 昔にくらべて学歴の優位性は弱くなっている
- 学歴コンプレックスあるならコミュ力をアピールせよ
この記事を読むと学歴フィルターは超大手、人気企業で存在しているとわかります。特に歴史ある財閥系企業や外資コンサル、商社はその傾向が強い。ただし、昔とくらべ『学歴』より『コミュ力』を重視する企業は増えてる。当然、コミュ力が低いと学歴がいくらよくても二次もしくは最終面接で落とされるでしょう。
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学歴フィルターは当たり前に存在する
いきなり結論ですが、学歴フィルターは当たり前に存在します。
何を根拠に言っているかって?
私の会社で学歴フィルターを使用していたからです(今はないですが、昔は使っていました)。当時は今より人事部の人員が少なく、応募者が多くなるとさばけなくなっていました。そこで効率よく、面接をするために、学歴フィルターを使っていたのです。
このような手法は、全ての会社に存在するわけではありません。学歴フィルターのある会社と、ない会社があります。
学歴フィルターを使うと就活生のエントリー数を簡単に絞り込むことができのです。
例えば、会社説明会への参加人数を制限したり、人気のインターンシップに参加、不参加を決めるのにこの学歴フィルターが使われています。もちろん面接で下駄をはかしてもらえる場合もあるでしょう。
学歴フィルターのフィルターとは
学歴フィルターとはどんなフィルターなのでしょうか?
大学の偏差値によってレベル分けしたものです。要するに偏差値の高い学生と低い学生にわけることです。学歴がもっとも高い東京大学、京都大学、大阪大学などは旧帝大グループとしてくくられています。
学歴フィルターはどんな場面で使われるのか?
・エントリーシートの合否
・インターンシップのエントリー
・会社説明会へ参加
・筆記試験の合否
・面接の選考
- 学歴フィルターの一例
- ・旧帝大(東京、京都、大阪、名古屋、東北、北海道、九州)
・早慶上理(早稲田、慶応、上智、東京理科)
・GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)
・関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)
・日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修)
・大東亜帝国(大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘)
大学をひとくくりにしてますが、実は学部によって偏差値が大きく変わります。学部によって偏差値が10ぐらい違いますから。残念ながら、これら細かいことは考慮されていません。
完全に大学の格で分けられています。
名前があがらない大学としてもどこかのランクに振り分けられます。例えばICUなら早慶上理に、地方の国立大学なら企業によってはGMARCHや日東駒専レベルに該当するでしょう。
なお、最下層の大学はFランクと呼ばれています。
理系のみを格付けする学歴フィルターはありませんが、東京理科大学以外に東京工業大学、芝浦工業大学、名古屋工業大学も非常にレベルが高い大学です。技術系を採用したい企業なら上位にランクされるでしょう。
学歴フィルターを使うメリット
企業が学歴フィルターを使うメリットは何でしょうか?
やはり何といっても簡単かつ効率よく人数を絞り込むことができるからです。
人気企業だと就活生のエントリー数は数千人規模となります。採用担当者が数千人のエントリーシートの中身を熟慮すると膨大な時間と人数を要します。そこで、例えばGMARCH以上の学歴フィルターを設ければ、中身を見ずとも簡単に半分以下に絞れるのです。
ちょっと愚痴になりますが、人事部の仕事は採用活動だけでなく、人事評価、人材教育、研修、労務管理、人事異動、社内DXの推進と多岐にわたります。よって、多くの人員は採用活動だけに専念させることが難しいのです。
そのため、学歴フィルターは人事部の採用活動の時間圧縮として活用されています。おまけにコストも大幅に削減することができます。
例えば、能力テストや性格診断テストを全員にしてもらうと、費用がとんでもなくかさんでいきます。3000円/人かかるとしたら、2000人をテストすれば600万かかります。エントリー数が10,000人になれば、費用が3000万かかるのです。
学歴フィルターを使えば、時間的なコストだけでなく、実際のコストも下げることができます。
採用者は「学歴がいい」=「自頭がよい」と判断している
学歴フィルターを使うデメリット
企業は学歴フィルターを使うとデメリットが存在します。効率よく選別できますが、優秀な人材を取りこぼす可能性があります。決して、「学歴が高い」=「仕事ができる」ではないからです。
採用の入口を小さくしてしまうと、面接で有能な人を見逃す可能性があります。
企業は営業、技術、開発、事務とさまざまなタイプの人が必要です。学歴にかたよると多様性が失われますからね。
どんな企業が学歴フィルターを使っているのか
どんな会社が学歴フィルターを使っていますか?
これはなぜ企業が学歴フィルターを使わないといけないのか、そう考えると答えは簡単です。
エントリーが殺到して大変だからです。
どんな企業にエントリーが殺到するかは、
超大手企業、業界最大手企業、財閥系企業、大手外資系企業などがあげられます。
<人気企業の特徴>
・給与及び賞与がいい
・福利厚生が充実し、残業が少ない
・ブランド力がある
人気企業は高いサービスや商品があるため、業界内で競争力が高く、利益率もよいので給与がよいのです。
つまり、就活生から人気の高い企業ランキングで上位に入るところは学歴フィルターが存在しているといってよいでしょう。
エントリーした学生をひとりひとり面接していくととんでもない人事部の労力と時間が必要です。私の会社でもエントリー数は毎年2千件を軽くこえます。ホンネはひとりひとり面接して、能力を確かめたいですが、物理的にムリなのです。
おそらく人気企業だと1万件をこえるでしょうから、学歴フィルターで絞り込まないと大変なことになります。
私の会社でさえ、昔は学歴フィルターを使っていました。地方のあまり聞いたことない大学は排除して、エントリーシート(ES)の志望動機、自己PRをクリアした方のみを面接に回していました。ただ、今では学歴差別はせず、純粋にESの中身がよくないと通過できないようになっています。
- 学歴フィルターがあると思われている企業
- ★超大手企業
・ソニー
・任天堂
・NTTドコモ
・KDDI
・ソフトバンク
・日本生命
・明治
・JR東日本
・日立製作所
・日本テレビ
・フジテレビ
・損害保険ジャパン
★外資系企業(コンサル、金融、製薬、その他)
・ボストンコンサルティング
・マッキンゼー・アンド・カンパニー
・デロイト トーマツ コンサルティング
・ゴールドマン・サックス
・J.P.モルガン
・アフラック
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
・ファイザー
・Amazon
・アップル
★財閥系企業
・三井グループ
(三井物産、三井住友銀行、トヨタ自動車、サッポロ)
・住友グループ
(住友商事、日本電気、住友化学、日本板硝子)
・三菱グループ
(三菱商事、三菱UFJ銀行、キリンHD、ENEOS)
・安田グループ
(明治安田生命、みずほ銀行、キャノン、大成建設)
ただし、同じ会社でも職種によって、学歴フィルターがある、ないが存在します。比較的、営業職は学歴フィルターをかけられないことが多いです。逆に専門職のコンサルや研究職は学歴フィルターをかけられやすいです。
<私の会社の場合>
学歴フィルターはかけてませんが、エントリーシートの段階で約2000名超の資料が届きます。選考において、あきらかにダメなのは10数秒でボツにしています。高学歴だろうが関係なく、バッサリいっています。
裏事情として、
学歴フィルターをかけるのは研究開発部門の採用の時だけです。さすがに高度な要求に応えなければならず、自頭や思考力、発想力が必要になります。よって、どうしても求める人物像が高学歴になってしまうのです。また、人気の部署なのでとんでもない競争率になるため、低い学歴の方はESの段階で遠慮してもらっています(申し訳ありません)。
毎年1~2名程度の募集に対して、200名以上の方がエントリーされてますから。
学歴フィルターを使っている企業の見分け方
有名な人気企業や外資系企業が学歴フィルターを使っているのはわかりますが、あなたが志望する企業はどう見分けたらよいのでしょうか?
会社に問い合わせたら、当然のように「学歴フィルターはありません」と言われるでしょう。もし認めてしまうとX(Twitter)でバラされ、マスコミの餌食となってしまいます。ブランドに傷がついてしまうので、絶対にそのようなことは言いません。
見分ける方法は主に3つあります。
・採用実績校を調べる
・OBOG訪問して聞く
・就活の口コミサイトで参考にする
採用実績校を調べる
マイナビやリクナビで企業の採用情報を調べると上記のように前年度採用実績がでます。これらの中からあまり知られていない大学がたくさんあるなら、学歴フィルターは存在しません。
逆に大学院が多めだったり、名の知れた大学しかない場合は学歴フィルター存在しています。
このように採用実績から学歴フィルターを推察することができます。
OBOG訪問して聞く
一番確実性があるのが、OBOG訪問して、直接学歴フィルターが存在するか聞くことです。入社している社員の出身大学が高学歴ばかりであれば、学歴フィルターが存在しています。
一方、Fランク大学や高学歴が入り乱れているのであれば、学歴フィルターは存在しています。
社員に直接聞くことができれば、学歴フィルターをかなりの確率で見分けることができるでしょう。
就活の口コミサイトで参考にする
学歴フィルターが存在しているところは、すでに口コミサイトに書かれいている場合があります。しかもどのレベルじゃないと書類選考で通らないとか、合格者のほとんどは○○レベル以上とか書かれいています。
ただし、あくまでも口コミサイトなので、信用するのではなく、参考程度にとどめておきましょう。
どの段階で学歴フィルターが使われるのか
一番多いのはエントリーシートの選考です。また、インターンシップの選考でもよく使われます。
- よく使われる場面
- ・エントリーシートの選考
・インターンシップの選考
・説明会参加のためのプレエントリー
・一次面接
・面接全般
※上から影響度が大きい順
今は少なくなりましたが、会社案内や資料請求の時も全員に送らず、フィルターをかけている場合がありました。
エントリーシートの選考
まずエントリーシートをクリアしないとスタートラインに立てません。提出は本命でエントリーする場合と、とりあえず出しただけの二通りあるため、膨大な数になります。
よって、この段階で大きく絞らないと面接がとんでもない人数になるのです。
ちなみに私の会社ではエントリーシートの選考で学歴フィルターを使っていません。人事部全員が手分けをして、ひとつひとつ確認しています。ただし、1枚にかける時間は2~3分程度ですが…。
インターンシップの選考
インターンシップの選考でも使われている場合が多いです。なぜ、ここまで落ちまくるのか疑問に思ったことはありませんか?早慶出身だと選ばれていたかもしれませんよね(笑)。
人気企業はインターンの参加希望者が多いので、必ず選考となります。学歴フィルターを設ければ、一気に絞り込むことが可能です。
インターンに選ばれることすら大変なのに、エントリーシートを突破するのはさらに大変なのです。
企業説明会で業務内容を聞くより、インターンに参加した方がはるかに理解できるので、絶対に参加したいですよね。
>>【24卒】早期内定ゲット!3年夏のインターンに参加すべき3つの理由
面接全般
面接において、高学歴はどのように扱われるのでしょうか?
特に一次面接は履歴書を中心に質問されるので高学歴だと下駄を少しはかせてくれるでしょう。
面接官は”高学歴’’=’’自頭がよい’’と最初は判断していますからね。
ただし、面接の合否は「高学歴」より「コミュ力」が高い方が圧倒的に有利です。よって面接になれば、Fランク大学だとしても高学歴に十分勝つことができます。
先日、旧帝大レベルの採用面接をしましたが、最初の期待値が大きかったため、パッとしないときの落胆は半端ありませんでした。
学歴社会は弱くなっている
ひと昔前は学歴社会を痛感することが多かったですが、最近は弱くなっていると感じています。世間の風潮が学歴だけが全てじゃないと変わりつつあるためです。
だから、採用担当者は『学歴で採用することはありません』と口をそろえて言うのです(本当は学歴フィルターを使っていても)。
- 学歴社会の特徴
- ・よい大学をでれば、よい就職先につける
・よい大学をでると給与が高くなる
・高学歴だと出世が早い
・学歴で与えられる仕事が違う
・社内に学閥がある
・学閥の結束力が強い
ほんと学歴社会は世間からの評判は悪いです。例えば○○企業は学歴重視の会社だと世間から認識されれば、商品やサービスの魅力が低下します。学歴ではなく、能力や実力重視の方が腑に落ちますよね。
もう一方は社内学閥が弱くなっているからだと考えられます。今の時代にマッチしなくなっているのです。
上場企業で耳にしたことがあるのが、「慶応出身じゃないと役員になれないよ」、「うちは阪大派の役員が幅を利かせてるからな」、「一橋出身なら出世早いよ」などありました。
ただ、今は上場企業だと社外取締役のチェック、コンプライアンス室の設置など学閥の力は昔より弱くなっています。学閥優先の人事をすれば、必ず待ったがかかります。
年功序列から能力主義が導入され、実力がともわないと役が上がっていきません。年が何歳だから、勤続何年になったから課長とはならないのです。
私の会社では絶対にありえないです。社長と同じ大学だからとか、役員と部活が先輩後輩の仲だからとか、そんな論理を通していたら会社は必ず弱体化してしまいます。能力がない人が、上司になるほどひどいことはありません。離職率が高くなる要因のひとつになりますから。
なぜこの人が上司なんだろうはみんなが経験します
学歴コンプレックスあるなら
学歴にコンプレックスがあるなら、面接でコミュニケーション能力をアピールしましょう。エントリーシートでは学歴が優位に働きますが、面接まで進めば、大きな差とはなりません。
- 学歴コンプレックス
- ・Fランク大学だから大手企業に就職できない
・Fランク大学だから説得力が弱い
・マイナーな大学だから就活に苦戦する
・集団面接で自分の大学名を言いたくない
・入社できても肩身が狭いと思っている
学歴コンプレックスがあっても大手企業に就職できるし、出世に大きな影響はありません。
私は地方のマイナー大学ですが、大手企業から内定を複数もらいました。就職して、同期の中で学歴は低い方でしたが、一番早く管理職に昇格できたので、安心してください。
コミュ力をアピールするには
面接で一番重要視されるのが、コミュニケーション能力の高さです。要は面接官に『コミュ力が高い』と思わせたら勝ちなのです。
コミュ力が高い雰囲気をつくるのは誰でもできるので実践してみましょう。
コミュニケーション能力の高さをアピールするのは難しくありません。すごい回答で面接官をうならせるわけではなく、すごい志望動機、自己PRで差別化することでもありません。
まして面接官が短時間で1,2回会ったぐらいではあなたのコミュニケーション能力を厳密に測ることは不可能ですから。
そこで、コミュニケーション能力がありそうだなと、面接官に思わせることが大事になります。
- コミュ力がありそうな雰囲気
- ・表情が明るい
・ときどき笑顔が出る
・姿勢がよい
・相づちを打つ
・目をしっかり見て話す
・ハキハキと話す
特に「表情を明るくする」、「相づちを打つ」この2つを意識すれば、質問されたときの回答に説得力が増します。
>>面接はコミュニケーション能力の高さが一番評価されるって本当?
就活サイトを上手く活用する
マイナビやリクナビから選ぶだけの就活スタイルではなく、他の就活サイトを併用するとよいです。
注意したいのは就活サイトの中にGMARCH以上とか制限がかかる場合があります。
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<内定までのプロセス>
<紹介企業の一例>
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<利用の流れ>
>>公式ホームページ:JobSpring
まとめ
上場企業や外資系企業、財閥系企業などの人気企業は学歴フィルターが当たり前のように使われています。効率的によい人材を絞り込む手法として、エントリシートの選考やインターンの参加、不参加を決めるのに使われるのです。
私の会社でも研究開発職だけは学歴フィルターを使っています。このように開発やコンサル職の専門職は使われる可能性が高いです。
面接でも学歴フィルターはありますが、学歴よりコミュニケーション能力の高さを重視します。よって、面接まで持ち込むことができれば、学歴コンプレックスを持っていても十分勝負できます。
コミュ力を高く見せるには雰囲気が大事なので、明るい表情、目線上げる、姿勢をよくする、声のハリをだす、相づちをよくするなどできることは全て取り組みましょう。きっと回答に説得力が増すでしょう。