【教えて!】大学3年で内定もらうにはどうしたらいいの?【採用担回答】

本当に大学3年のうちに内定はもらえるのか?と聞かれれば、『もちろん、可能だ』と答えます。ただし、全ての企業にあてはまるわけではありません。
3年のうちに内定がもらえるなら、4年はゼミや卒論に専念できるのでこんなラクなことはありませんよね。必死に就活している人を横目に涼しい顔で卒論に没頭できるのは優越感しかないです。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している「はれきち」です。もちろん私の会社でも3年の時点で内定を出しています。
早いタイミングで内定をもらうには大きく分けて2つの方法があります。どんな場合に出しているのか採用側の立場で解説します。
- 大学3年のうちに内定もらう方法は2つ
- 方法①インターンシップに参加し、早期面接をゲット
- 方法②就活サイトからのオファー
- 早期内定を出す企業は年々増えている
- 早期内定を出す企業の探し方
この記事を読むとインターンシップに参加して、早期面接を勝ち取ることが最短の近道だとわかります。もしくは就活サイトに早く登録し、企業からオファーを受ければ早く内定がもらえるとわかるでしょう。
就活のタイミングが早いほど、内定のハードルは低い
通常の就活スケジュール

大学3年のうちに内定をもらうにはいつから就活をしたらよいか、疑問ですよね。
通常、就活のスケジュールは3月1日~会社説明会が実施されます。マイナビやリクナビから探して、企業にエントリーします。3月中は企業説明会、4月から本格的に面接となるのが一般的です。早くても4月の内定となるのです。
経団連(日本経済団体連合会)に所属している上場企業や大企業は6月から面接開始となります。つまり、どんなに早くても6月内定となるのです。
- 通常の就活スケジュール
- <経団連に所属する上場企業、大企業>
・3月1日~会社説明会
・6月1日~面接開始
・早くて6月中に内定
<大手企業、中小企業>
・3月1日~会社説明会
・4月1日~面接開始(早い所は3月下旬~)
・早くて4月中に内定
3年生のうちに内定をもらうには通常の就活スケジュールではムリだとわかります。

リクナビ、マイナビから
エントリーだと早期内定はムリ
イレギュラーな就活スケジュール
3月1日から会社説明会する企業は多数なので、3月1日からが就活の開始だと勘違いしやすいです。企業にとって3月1日は慣習的な開始に過ぎないためです。経団連は学業に支障がでないよう、「6月~面接を開始して」といってますが、経団連以外の企業は守っていません。拘束力がないため、企業によっては3年の秋口に面接をして、年明けに内定を出すことがあります。
わかってほしいのは、3月1日から就活解禁と思い込まないことです。
ちなみに私の企業はインターンに参加した一部の就活生に対して、1月から一次面接を実施し、2月下旬、3月上旬には内定を出しています。もちろん、通常の流れで3月1日から会社説明会も実施しています。
通常 | イレギュラー | |
会社説明会 | 3月1日~ | 3年のインターン時期~ |
面接 | 3月下旬~ | インターン終了後~ |
内定 | 4月~ | 早いところは3年8月~ |
大学3年のうちに内定をもらう方法

大学3年生のうちに内定をもらうにはどんな方法があるのでしょうか?
早く内定をもらうには大きく分けて、2つしかありません。
- インターンシップに参加して、早期面接する
- 就活サイトからオファーを受ける
なんだ、こんなことかと思うかもしれませんが、実際、この2つの方法しかありません。
インターンシップに参加する
全ての企業に早期内定はありませんが、徐々に増えている傾向です。10年前にはほとんどなかった制度ですから。私の会社では3年前にインターンから早期内定者を出すようにしました。それぐらい、インターン参加者は就活に対してモチベーションが高いのです。
インターンシップに参加して、早期面接を勝ち取ることは『最短ルートの王道』といえます。夏や秋のインターンに参加し、グループワークを実施し、能力が高いと判断されれば、早期面接の案内が来るのです。
例えば、グループワークで積極的な発言をする、まとめ役を買って出る、リーダーシップ力を発揮すると評価されます。決して、インターシップはただの職業訓練と思ってはいけません。
グループワークで消極的な発言をしたり、全くしゃべらない、うとうと眠たそうにしていると早期面接の案内はきません。
また、最後にアンケートを記入するのですが、非常に関心がある、面接を受けてみたいなど好意的に記入するとさらによいです。まずはインターンに参加しないと『早期面接』の権利を受けることはできないと思っておきましょう。
よって、理想は夏のインターン➡早期面接➡3年うちに内定ゲットです。
詳細はこちらを参照してください。
>>【24卒】早期内定ゲット!3年夏のインターンに参加すべき3つの理由
就活サイトからオファーを受ける
就活を始めてから、しばらくして就活サイトに登録する方が多いです。しかし、それでは遅い。そう、遅すぎるのです。3年生になったら、できるだけ早く就活サイトへ登録しておきましょう。
インターンシップの情報はもちろんですが、早く面接する企業からあなたへオファーがあるのです。もしくは、就活アドバイザーからあなたに合う企業を早い段階から紹介してくれます。
早く紹介してもらえれば、競争率が低いので内定のハードルは低くなるのです。
自力だけでなく、他力の力を借りて就活できるため、こんなラクなことはありません。
無料で就活のイロハを教えてくれ、かつ企業のあっせんをしてくれるので一石二鳥です。ただし、紹介を受けるには登録が大前提なので、3年生になったら早めにしたいですね。
早期内定を出す企業は増えている

2023年卒:3年生3月の内定率は28.6%、前年の同時期が21.1%、一昨年の同時期は15.9%と年々内定が早まっているのです。
内定率が15.9➡21.1➡28.6%と年々伸びていますよね。翌年になると35%前後が予想され、3人に1人は3年生のうちに内定をゲットすることになります。
背景として企業はインターンシップ参加者に対して、囲い込みが激しくなっているのです。つまり、インターンから早期面接を実施し、早くに内定を出す企業が増えているのです。
なぜ、企業は4月ではなく、前倒ししても内定を出すのか?
答えは簡単です。早い時期から就職活動する学生が優秀だからです。
早くから就活できる人は下記の点が特に優れています。
- 早くから企業研究している
- 危機意識が高い
- 計画性がある
- 積極性がある
- インターンを活用している
逆に、就活が遅い人は、
- 企業研究の取組みが弱い
- 危機意識が低い
- まわりの友達の影響を受けて行動する
- 深く考えず、企業にエントリーする
- インターンに参加していない
就活担当者は当然、前者を選びたいですよね。
インターンシップに参加してもらい、会社のことを深く理解し、納得した状態で面接に来てもらいたいのです。そうすれば就職しても、「こんな会社だとは思わなかった」と思うことは少ないのです。よって、ミスマッチを防ぐことができるのです。
私の会社でインターンに参加し、就職した人で新卒3年未満の離職率がなんと“ゼロ”なのです。そうなるとますます早期内定枠を増やしちゃいますよね。

早期内定がなくてもインターン
参加者は面接で優遇されます
早く内定を出す企業の探し方

では、早く内定を出す企業はどのように探したらよいのでしょうか?
情報収集でする上で大事なことが、2つあります。「インターン」と「早期内定」の情報収集です。
・インターンシップがいつから始まるのか?
・早期内定を出す企業なのか?
- 情報収集の仕方
- ・企業のホームページ
・就活情報サイト
・OB訪問
企業のホームページ
まずは企業の公式ホームページの採用欄をチェックしてください。採用方法、採用の流れ(いつから開始)がわかります。
もしマイナビからあるいはリクナビから、エントリーしてくださいとなっていたら、通常の就活パターンとなります。よって早期内定はありません。
ただし、インターンシップの情報があれば、いつからなのかチェックが必要です。毎年同時期に募集があると思い込むのは危険です。夏、冬のインターンだと思ったら、秋も急に追加されることがありますから。志望する企業のホームページは定期的に見ておきましょう。
就活情報サイト
公式ホームページでは詳細な情報は少ないです。過去に面接でどんな質問をされたか、早期内定はあるのか、インターンでは何をするのか、内定者のエントリーシートなど細かい情報を得るには就活情報サイトがよいです。
特に「就活会議」、「みん就」で確認することができます。
ただし100%の鵜呑みはせず、参考程度にとどめておきましょう。
・就活会議
・みん就
OB訪問で情報収集する方法
OBから情報をもらうのが一番信頼できるでしょう。早期面接のあり、なし、どんな人が選ばれるか、OB訪問ならではのネタをキャッチできます。実際に会わなくてもアプリを使って、連絡を気軽に取ることができます。ほんと便利な世の中になったもんです。私が学生の頃は教授のツテを頼るほかありませんでしたから。
OBトークはOGの割合が5割と多いため、女性も安心して活用できますね。
志望する会社が早期内定あるなら、あとはいつからインターンが始まるかこの2点を情報収集するとよいです。
インターンは参加するにはハードルが年々高くなっています。書類選考と先着順がありますが、人気の企業はほとんどが書類選考となります。エントリーシートの記入が大事になります。
自己PRや志望動機をアピールしなければ、漏れてしまうのです。内定者のエントリーシートがどんなレベルなのかまだ知らないならチェックしておきましょう。

ESを無料でチェック>>内定者ES100
早期内定がある就活サイト

早期内定がある企業かどうかをひとつひとつ調べるには時間がかかります。外資系のメーカー、証券会社、金融会社、商社、コンサル会社は比較的早いので『外資系の就活は早い』と覚えておきましょう。早いと3年の8月~就活が始まります。
インターン情報サイト

理系学生を積極的に採用している企業のインターン情報が満載です。インターンから早期内定を探すならこちらがおすすめです。
研究開発、ITエンジニア、コンサルタント、商社、金融狙う理系は必須ですね。
公式ホームページ:理系ナビ
逆求人サイト
ひとつひとつ調べるのがめんどくさいなら、逆求人タイプの就活サイトに登録しておけばラクです。登録して、プロフィールを書いておけば、企業からあなたへオファーが来ます。早い段階で登録して損はありません。10~12月に面接のオファーが来る場合もあります。
プロフィールに自己PRを目一杯に記入すれば、それを見た採用担当者が声をかけてくれます。
>>【2023年卒】失敗しない逆求人・オファー型サイトはこれ!おすすめ5選
早期内定のデメリット

早期内定をゲットできれば、4年生に入って就活する必要はありません。そのため、ゼミや研究に専念することができます。早く内定をもらうと気持ちがすごいラクになります。このようにメリットは目立ちますが、デメリットはあるのでしょうか?
- 後からやりたいことが見つかる
- 選択肢が限られる
後からやりたいことが見つかる
就活のタイミングが早いので、内定をもらった後に、もう少しこの業界を見ておけばよかったと後悔することがあります。あまりにも早く、決まっちゃいますからね。もっとよい企業を目指して、就活するのがよいのか正直迷ってしまいます。
最初に企業研究をしっかりしておけば、防げることですが、隣の芝生は青く見えますからね。
余談ですが、就活していると違った業界が気になるのはよくあります。私は狙っていた業界とは別の業界にも手を広げ、収拾がつかなくなりました(笑)。最初にもっと企業研究をしておけばよかったと後悔したもんです。費やした時間と交通費はバカになりませんでしたから
。
選択肢が限られる
早期内定を出す企業は限られいます。100社あったら10~20社程度です。よって、1~2割程度の企業の中から、選ぶ必要があるのです。志望する企業が決して早期内定があるとは限りません。
早期内定を狙うなら、企業が限られてくるのです。自分にあった企業が見つかればよいですが、合わなければ通常の就活で探す必要があります。
まとめ
3年生のうちに内定をもらうには早期内定を出す企業を探さなければなりません。ホームページや就活会議、OB訪問で探すことができます。外資系企業を狙うなら、夏休み前には動く必要があるでしょう。
インターンから早期内定をゲットするのが王道のパターンです。そのため、積極的にインターンは参加するようにしてください。特に夏のインターンはおすすめです。早期内定のチケットが転がっていると理解しておきましょう。
早期内定を出す企業は年々増えているので、是非狙っていきましょう。