大学3年生で就活を終わらせるなら、夏のインターン参加が必須なのは知っていますか?
何でみんなこんなに早く内定をもらうことができるのか、疑問に思っているなら一読ください。
4,5年までは少なかったのですが、インターンに参加すれば会社によって早期内定のチャンスが与えられるのです。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、早期内定をゲットする方法を教えます。
私の会社でもサマーインターンに参加した3年生を対象に早期選考し、1月には内々定を出しています。
・早期選考の現状を理解できる
・早期内定には夏のインターン参加が必須
・夏のインターン参加方法
・選考に漏れた場合の対応
・アンケート記入は早期選考の判断基準になる
3年生の夏のインターン、秋のインターンに参加すれば、企業によって早期選考の特権が与えられます。この記事を読むと早期選考の仕組みがわかり、3年生のうちに内定を1件以上ゲットできるでしょう。
最後のアンケート記入では入社意欲を必ずアピールしましょう!
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早期選考になっている現状
通常、企業は3月から企業説明会を開始し、4月から本格的に面接するのが一般的です。早い人だと4年生の4月には内定をもらいます。
しかし、企業はよい人材を確保するため、年々早く採用活動を開始しています。
結果として、24年卒の3年生3月時点の内定率は30.3%でした。1年前より大幅にアップ。そこでなぜ、企業はこんなに早く内定をだすのか解説します。
インターンシップの浸透
ここ数年インターンシップの存在感がかなり増しています。半日程度で終わるものから数か月かけて継続するものがありますが、1DAYが一般的です。
私の会社でインターンシップの開催をお知らせをすると一瞬で予約が埋まります。最近は早くから就活を意識する2年生が冬のインターンでちらほら見かけるようになりました。
下のグラフでからわかるように、ここ5年ぐらいで参加率が上昇し、すっかり様変わりしました。それまでは職業体験という意味合いが強かったのですが、もはや就活の一環となっています。
マイナビ 2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査~中間総括~
インターンには9割の学生が参加し、平均6社程度受けていることがわかります。
さらにインターン参加者だけに与えられる早期選考は内定へ近道となり、ゴールデンルートになっています。
夏インターン参加→早期選考→早期内定はまさにゴールデンルート
双方にメリットが大きい
インターンは企業や学生の双方にとってメリットが大きいです。一見、学生のメリットの方が大きいように思いますが、実は企業のメリットも大きいのです。
<企業側のメリット>
・関心の高い優秀な学生が集まる
・インターン参加者の入社率が年々高くなっている
・入社後のミスマッチを防げる
企業の狙いはインターンで興味を持ってもらい、採用選考に参加してもらうことです。採用のエントリー数が増えれば、質の高い学生を選ぶことができます。
例えば、採用数を50人とするなら100人の中から選ぶより、1000人の中から50人を選びたいのです。
また、私の会社では年々インターンに参加した人の入社率が上がっています。(人事部としては狙い通りでうれしい限りです)さらに私の会社ではインターン参加者の離職率(3年後)がなんとゼロなんです。
よって、入社後のミスマッチを防ぐのにインターンはよい手段だと確信しています。
一方、学生にとってもメリットはあります。
<学生側のメリット>
・業務内容を深く知れる
・働くイメージが沸きやすい
・社風を感じ取ることができる
・親近感が生まれる
会社説明会より、深く業務内容を知ることができます。説明を受けたり、体験する時間が圧倒的にインターンの方が長いからです。
短期や長期のインターンに参加すれば、社風がわかり、親近感が生まれます。この会社で働いてみたい、もっと業務を覚えたいとなればより入社意欲が増します。
つまりインターンは学生、企業の双方にメリットが多いのです。
ただ、メリットだけでなく、人気企業や超大手企業に選考落ちするなどのデメリットが存在します。
ゴールデンルート
夏のインターンシップに参加すると、なぜゴールデンルートになるのか解説します。大きくわけて、3つの理由があります。
・早期選考の特権が与えられる
・一次面接が免除される
・不参加者より合格率が高くなる
早期選考の特権がもらえる
3年生にとってインターンは就活と直結しているといっても過言ではありません。特に夏のインターンに参加すれば、早期選考の特権がもらえます。もちろん全ての会社ではありませんが…。
通常、4月から受けられる面接がなんと前年の11月や12月から受けることができるのです。全ての企業で特権があるわけではないですが、年々増えているのは間違いありません。
私の企業ではインターン参加者に対して12月~1月に早期選考を行い、1月末には内定をだしています。
このルートは一番早く内定をゲットできるため、ゴールデンルートになっています。
一次面接が免除
早期選考がなくてもメリットはあります。企業説明会や一次面接が免除になることがあります。インターン参加者への優遇処置となっています。
インターンが企業説明会と一次面接を兼ねているのです。
参加すれば志望動機が具体的になります。工場見学は、社員の方と会話できたり、詳細な業務内容が知れるため、大きな価値となります。
実際に本社や工場、店舗へ訪問した体感を面接時にアピールするとよい
不参加者より合格率は高くなる
採用担当者は必ず言うことがあります。『採用はインターンに参加した人、参加していない人で優劣をつけていませんません』と。この言葉を真に受けてはいけません。
人事部は必ず、インターン参加者で採用面接にきた人の割合を毎年調べております。採用側の目的はインターンから採用への流れを作ることです。
つまり、インターン参加者は早く就活しており、危機意識が強く、入社意欲が高い人物だと企業側は認識しています。
参加者は不参加者より当然優遇されるのです。何しろ、私の会社ではインターン参加者で採用した人の離職率はゼロですから(新卒3年未満)。
エントリーするには
大手企業のインターンはとんでもない競争率になります。特に早期選考があるとわかっている人気企業のエントリーはハードルがめちゃくちゃ高いです。
エントリーには先着順と書類選考の2パターンがあります。まずは狙っている企業のエントリー方法を確認しましょう。
インターンシップのエントリー方法
・企業のホームページ⇒採用欄⇒インターン
・マイナビ⇒インターン
・リクナビ⇒インターン
・就活サイト⇒インターン
先着順タイプ
先着順であれば、企業ホームページ、リクナビ、マイナビのインターン情報を欠かさずチェックしなければなりません。
インターン日程を知らせるタイミングは企業によってバラバラです。半年前から告知する企業があれば、2週間前に載せることもあります。よって、対策はこまめにチェックするしかありません。
選考ではないため、先着順は確実にエントリーできます。
書類選考タイプ
大手企業は書類選考タイプが多いです。
・履歴書
・エントリーシート
・適性試験
・筆記試験
・面接
エントリーシートでは「自己PR」、「志望動機」を記入します。そこでよく問題になるのが、なぜ、インターンに参加したいのかその理由は?
「興味がある、関心がある、気になる」に毛が生えたレベルではアピールになりません。
最終的には「なぜ、入社したいのか?」ここへつなげるアプローチが大切になります。抽象的な表現ではなく具体的な例を交え、採用担当者から「是非あなたに来てもらいたい」と思わせたら勝ちです。激戦のインターンを勝ち抜けます。
また、提出は期日ギリギリではなく、早めに送りましょう。早く届いた方から選考しているので、満員(定員)になれば終わってしまいます。
適性試験、筆記試験、面接をクリアしないとたどり着けない場合もあります。選考に漏れることを想定し、同業他社へもエントリーしておきましょう。
業務内容や品質、安全管理など基本的なことはつかめるはずです。早期選考はムリでも本選考の資料としましょう。
適性試験・筆記試験対策
書類選考で必ずふるいにかけられます。人気企業の倍率は50~100倍近い狭き門になります。
そのため適性試験や筆記試験を実施する企業が増えています。
「そんなことするって聞いてなかった」、「全く勉強してないよ」そうならないように対策を練らねばなりません。
まだ、何もしていないのであれば、インターンシップの学習ツールで対策するとよいでしょう。何度もできるのでコツをつかんでおきましょう。
SPI(テストセンター)とは性格検査、基礎能力、英語検査、構造的把握力検査でなりたっています。練習をして慣れておきましょう。
《SPI練習テキスト》
早期内定をゲットするには
インターンに参加したら、必ず早期選考があるわけではありません。特にマイナビやリクナビでは早期選考の情報はありません。
そこで、早期選考の情報がのっている就活サイトを紹介します。
理系ナビ
- 理系ナビの特徴
- ・機械、電子、電気、農、生物、情報、理学部の就活生を募集している企業が多数ある。
・インターンシップや早期選考の情報が満載
・新卒で研究職の募集している企業を効率よく探せる
・登録すれば研究テーマによって企業からオファーがくる
・登録すれば就活グッズ(iPad)が当たるキャンペーン開催中(6月末まで)
⇒理系の人におすすめ
>>インターンシップ情報サイト【理系ナビ】(公式HP)
dodaキャンパス
- dodaキャンパスの特徴
- ・インターンのノウハウが詳細に書かれている
・早期内定を出す企業から特別オファーがくる
・学生満足度の総合1位に2年連続選ばれる(オリコン調べ)
・契約企業数7600社以上
・大手企業のベネッセが運営しているので安心
⇒ノウハウを習得したい人におすすめ
>>インターンノウハウはdodaキャンパス(公式HP)
インターンで早期選考を勝ち取る方法
インターンに参加すれば、全員に早期選考が与えられるわけではありません。参加した人の中から「この人は是非入社してもらいたい」と思わせないと選ばれません。
ではどうやって?
インターンで実施される内容
- グループワーク
- 講習会(座学)
- 工場見学
ただ参加するだけの受け身になってはいけません。すでに選考は始まっていますから。
発言や質問は積極的に
特にグループワークでの発言が積極的、講習会や見学会での質問が多いと採用者から目に留まります。発言や質問が多いということは関心が高く、積極的だと認識されます。
座学で席が自由なら一番前に座れば、それだけで積極的だと判断されます。逆に一番後ろから座ると消極的な人だなと見られてもしょうがないです。それぐらい細かいところまでチェックされていますから。
アンケートで入社意欲をアピール
最後にアンケートがあります。
「わかりやすかった、理解が深まった、イメージがよくなった」などの項目があります。ここで注目すべき点は、「入社意欲が高まった」や「採用面接を受けたい」項目は絶対、高評価にしなければなりません。
また、自由に記載できる欄では必ず入社意欲をアピールしましょう。早期選考あれば是非受けたいことを書きましょう。
私の企業では「グループワークの評価」と「アンケート結果」を総合的にみて判断しています。
どんなに優秀でも入社意欲が低ければ、早期選考の案内は出しません。そのため、アンケートは気を抜かずに記入しましょう。
3年夏インターンの選考に漏れた場合の対応
大手企業のインターンはエントリー方法が書類選考なので漏れてしまう人がほとんです。その場合どのようにしたらよいのでしょうか?
4つの対応があります。
<選考に漏れた場合の対応>
・同業他社にエントリーしておく
・先着順の企業を探す
・秋のインターンを狙う
・逆求人サイトを活用し早期内定を狙う
同業他社にエントリーしておく
ライバル会社、系列会社や業務内容が似ている同業種にエントリーしておきましょう。会社は違っても同業種なら物を作る、サービスを提供する、情報を収集するなど根幹の部分は似ています。
品質や安全管理はどこも求めるところは一緒です。まずは雰囲気をつかむことが大事ですから。
通常選考時に、業界の強みや将来への課題が参考になります。
先着順の企業を探す
全て書類選考だと漏れる可能性があります。そうするとひとつも夏のインターンを受けることができなくなります。その結果、早期選考のチャンスがなくなります。
ここは確実に受けられる先着順(申込順)の企業を狙いましょう。
マイナビ、リクナビ、理系なら理系ナビでエントリーできる企業をまめにチェックしましょう。
秋のインターンを狙う
同じ会社の秋のインターに参加できれば、早期選考をギリギリ狙えます。もしくは一次選考免除の特権が得られる可能性はあります。
ただし、夏に落選したなら、原因をしっかり分析しないといけません。
落ちた原因はどこにあるのか、過去のインターン選考で受かった文章を手に入れましょう。そこで成功事例を分析し、自分になかった部分を補い、再度チャレンジしましょう。
逆求人サイトを活用し早期内定狙う
志望企業の早期選考はムリでも他の企業の早期内定は狙うことができます。早期に内定を一つ取っておくと4月からの通常採用の時に余裕が生まれます。
特に逆求人サイトの企業は早いところで12月、1月、2月に内定を出しています。早くから登録して、プロフィールをしっかり記入しておくと企業からスカウトメールが来るのです。
登録しておけば、どの業界が早く動いているかも分かるようになります。
>>【2025年卒】失敗しない逆求人・オファー型サイトはこれ!おすすめ5選
3年冬のインターンで早期内定は難しい
3年生でインターンに参加すれば必ず早期選考になるわけではありません。
冬のインターンに参加しても早期選考とはならず通常採用と同じ扱いになるのです。一次面接の免除はあるかもしれませんが、早期内定は時間的に難しいのです。
早期選考は12月~1月に行われることが多く、ちょうど冬のインターンと被るのです。冬のインターン時期は1,2月なので、内定を出そうとすると早くて4月になります。
よって、冬のインターンに参加しても早期内定はもらえません。夏のインターンに漏れたなら、秋のインターンを狙いましょう。10~11月なら早期選考を受けられ、ギリギリ3年のうちに内定をゲットできるでしょう。
夏に漏れたら秋のインターン
を狙おう
まとめ
早期選考を狙うなら、3年夏のインターンにエントリーする必要があります。漏れたら秋のインターンを必ず狙いましょう。3年冬に参加しても早期内定は狙えません。
エントリーするには先着順と書類選考タイプ
自己PRやガクチカ作成に、苦労してませんか?
その際、印象づけるために『オンリーワンのネタ』は探さなくて大丈夫です。
本当に印象づけたいなら、何気ない日常の出来事から、『ささいな気づき』を入れる方が面接官のインパクトは強くなります。
事前に調べておきましょう。インターンに参加してもグループワークや座学で発言や質問を積極的しないと声はかけられません。
最後のアンケートでは必ず入社意欲をアピールして、早期選考を狙いましょう。インターンは職業体験ではなく、就活の一環と割り切って下さい。
昨年までは早期選考はしなかったが、今年から始めるという企業は珍しくありません。決めつけずに積極的に参加していくことが大事です。
まずはインターンの参加を目指しましょう。