友達に『ハローワーク活用してる?』と聞いたら、ほとんどの人は『考えたことがない』と答えます。
その理由を聞くと、職業安定所(ハローワーク)はリストラや転職する人、高齢者の人が職を探す場所だからと。もしそう思ってるなら時代遅れかもしれません。
実はハローワークは新卒の求人に力を入れてるのです。利用すれば7つのメリットが得られます。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用する側の立場として、あなたの悩みを少しでも解決できるよう合否のポイントをぶっちゃけて配信しています(Twitter版はこちら)。
- ハローワークは全国どこでもある
- 地方から東京、東京から地方の求人を検索できる
- 新卒応援ハローワークが利用できる
- 相談員が企業へ面接の取次ぎをしてくれる
- 求人企業は地元に根付いてる会社が多い
- 中小企業は競争率が低い
- 選択肢の幅が広がる
ハローワークの活用は就活の柱にはできませんが、持ち駒がなくなったとき、中小企業の優良物件を探すときには十分活用できます。
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ハローワークの役割とは
ハローワークの正式名称は公共職業安定所で短縮して、職安とも呼ばれています。厚生労働省の地方労働局が所管しています。全国の大都市から市町村まで約544カ所に設置されています。
ハローワークの主な役割は3つあります。
①無料の職業紹介
②失業給付の支給
③雇用保険事業の実施
無料の職業紹介
新卒やUターン学生支援、30歳未満の若年層支援、外国人労働者支援、日系人労働者支援、中高年離職者支援、パート労働者支援と多岐にわたっております。
失業給付の支給
労働者が失業した場合に失業給付金を支給します。いわゆる失業手当といわれるものです。離職しても就職活動ができるように一定期間支給してくれます。その手続きをハローワークでします。
雇用保険事業の実施
事業主側の支援を行い、雇用の安定化を図ります。不景気により解雇せざるを得ない場合は雇用調整助成金を出します。
利用すれば7つのメリット
新卒の求人でハローワークを利用するメリットはあるのでしょうか?
①ハローワークは全国どこでもある
②どこからでも全国の求人企業を探すことができる
③新卒応援ハローワークが利用できる
④相談員が企業へ面接の取次ぎをしてくれる
⑤求人企業は地元に根付いてる会社が多い
⑥中小企業は競争率が低い
⑦選択肢の幅が広がる
ハローワークは全国どこでもある
ハローワークはの拠点数は全国に544か所(2017年度時点)あります。また、相談員も15,702人在籍していますので、かなり大きな体制と言えます。全国の都道府県、市町にほとんどあるので、企業セミナーや説明会で会場に行くより断然近いです。
○○県ハローワーク、○○市ハローワークでネット検索するとどこにあるかわかります。あなたの身近にあるので行きやすいですよね。情報収集にはもってこいです。
敷居は低いのでまず行ってみましょう
どこからでも全国の求人企業を探せる
地方の人がわざわざ東京に行かなくても、東京の求人を探すことができます。その逆で、東京の人が北海道の企業を探すことも可能です。つまりどの場所からでも東京、北海道の求人を検索できるのです。
ハローワークの管轄内でしか、探せないと思っている人が意外と多いです。全国のハローワークで扱っている求人物件はネットワークで結ばれています。よって、どこからでも全国の求人企業を探すことができるのです。
新卒応援ハローワークを利用できる
全国56か所に新卒をターゲットにした新卒応援ハローワークがあります。高校、専門学校、短期大学、大学卒業予定の人、卒業して3年未満を対象としています。
新卒に特化したハローワークが用意されているのです。就職ナビゲーターあるいはジョブサポーターと呼ばれる相談員がいます。インターネットの求人検索の方法を丁寧に教えてくれます。面接が上手くいかない、履歴書の書き方のアドバイスをしてくれます。
もちろん最新情報や求人傾向、人気の業種なども教えてくれます。全国の新卒応援ハローワークの場所一覧は下のアドレスから確認ができます。
>>https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184061.html
最寄りのハローワークでも
情報収集はできます
企業へ面接の取次ぎを行ってくれる
気に入った求人を見つけたら、ハローワークの相談員が面接の取次ぎをしてくれます。その際、面接に必要な書類や先方担当者名、今後の連絡方法を教えてくれるので安心してください。求人案内だけでなく面接の段取りを企業の採用担当者と調整してくれます。
<備考>
企業は面接結果を職安の相談員にフィードバックしなければなりません。不合格でも合格でも連絡をいれます。
合格者数が到達すれば求人案内を取り下げてもらうからです。もし企業側の対応が悪ければ、相談員から確認の連絡が入ります。
求人企業は地元に根付いてる会社が多い
ハローワークは地元企業を大事にしています。通常では合同説明会、就活支援サイトでは見られない地域密着の企業が求人を出しています。
企業側のメリットは、ハローワークに求人票を出す費用が無料なのです。リクナビやマイナビに掲載するには多額の費用がかかります。合同説明会に参加したら数十万以上の経費かかります。中小企業はコストを抑えて、優秀な人材を確保するためにハローワークを活用するのです。
そのため、中小企業で元気な会社が見つかるかもしれません。
マイナビ、リクナビ、
大学の求人が全てじゃない
中小企業は競争率が低い
中小企業や地元企業はリクナビ、マイナビで検索できません。大学のキャリアセンターや就職課でも探すことができないかもしれません。ハローワークに行かなければ発見できない会社があるのです。当然、大手求人サイトより競争率は低いのです。
地元企業に就職するなら
活用ありです
選択肢の幅が広がる
合同説明会や大手のリクナビ、マイナビ、大学の求人だけで就職先を決めていませんか?選択肢を広げることは内定を獲得するために重要です。
両方登録している会社もありますが、大手求人サイトのみや、ハローワークのみに登録の企業があるのです。傾向として、都市部は利用する人が少ないです。ハローワークを活用しなくても、企業セミナーや会社説明会が盛んにあるからです。
媒体が違うので、求人企業のカラーも全然違います。活用すれば、自分にあった企業が見つかるかもしれません。
利用者実績
新卒応援ハローワークはどのくらいの人数が活用しているのでしょうか?51.3万人が利用し、19.2万人が就職しています(平成28年度実績)。
対象は、高校、専門学校、短期大学、大学卒業予定の人、卒業して3年未満です。短大と大学卒業予定者は合計で57万人、高卒で就職者が19万人くらいですから逆算すると意外と多いですよね。一旦就職したけど、あわなくて辞めて職を探している人も入ってますからね。
通常、エントリーシートの選考がありますが、ハローワークを経由するとESは不要な場合が多いです。いきなり、面接から進めるのがいいですね。
昔に比べ大学生の
利用者が増えてますね
支援の流れ
新卒応援ハローワークに行ったらどのような流れになるのでしょうか?
①情報を登録
・個別相談可能(初回予約不要)
・2回目以降は専任の相談員がつく(予約必要)
②自己分析、セミナーの受講が可能
・面接基本対策講座
・就活身だしなみ講座
・職業適性検査
③情報収集、求人検索
・大卒求人情報
・イベント情報
④企業へアプローチ
・相談員が取り次ぎサポート
⑤履歴書、面接の準備
・ES、履歴書作成のサポートあり
・面接の練習可能
★企業へ訪問し面接する
手厚いサポートも受けられるし、求人情報の収集だけ利用してもOKです。
4月~求人公開されるので、早めに活用するとメリットは大きいです。
ハローワーク活用のデメリット
ハローワークの活用はメリットだけでなく、デメリットや注意点があります。これらを視野に入れて活用しましょう。
大手企業の求人は少ない
超大手企業、有名企業の求人は少ないです。どうしても地元企業、中小企業の求人が多くなるのです。大手企業を探すならあまり向いていません。
大手企業はリクナビ、マイナビから誘導する仕組みができあがってますから。
女性利用者が少ない
ハローワークはおっさんのイメージが強いせいか、失業者、高齢者多くて行きづらいと考えてる女性がまだまだ多いです。最近は女性相談員もちらほら見かけるようになりました。
ハローワークは昔の雰囲気を変えようと明るい、開かれた、敷居の低い環境を整えつつあります。なので、今は女性でも入りやすくなっています。
相談員によって力量が違う
相談員によって力量が違うので、正直あたり、はずれがあります。経験豊富な人やおせっかいな人もいれば、何のアドバイスをくれない人もいます。
相談員の対応について、Twitterで「ハローワークは使えない」と言っている人をたまに見かけます。その場合ははずれに当たったのでしょう。就活エージェントと違い、年配者の相談員が多いですからね。
民間と違いノルマがあるわけではないので、ある程度はしょうがないです。
新卒専門の相談員は場所が限られている
全国にあるハローワークで新卒用の相談員を整えているわけではありません。新卒応援ハローワークは各都道府県に1カ所ないし2カ所程度しかありません。
情報は全国の端末から見ることはできるのですが、新卒専門の相談員をそろえているのは合計で56カ所しかありません。よって、相談するなら市内の中心地まで出向かなければなりません。
場所の確認はこちらからお願いします。
>>https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184061.html
ハローワークは就活の柱にならない
ハローワークは就活の柱になりません。あくまでも就活をサポートする手段のひとつにすぎません。
・持ち駒が全滅し、見込み案件を増やしたい
・内定ゼロが続いているので何とかしたい
・実家から通える範囲で就職したい
・地元の優良企業を考えている
ただ、地元に就職したい、Uターン就職を考えているなら、早めに登録しておいて損はないです。求人サイトだけでなく、内定率の高い就活エージェントや逆求人型(オファー型)サイトを絡めて就職活動することが重要です。
複数の就活方法で攻略してくことが『内定への近道』となるのです。
>>【2025年卒】失敗しない逆求人・オファー型サイトはこれ!おすすめ5選
まとめ
あまり知られていませんが、ハローワークは新卒の求人を多く扱っています。就活生の選択肢のひとつとして十分対応できます。特に地域に密着した中小企業を見つけることができます。
大手のマイナビやリクナビに登録されていない優良企業がたくさんあります。持ち駒が全滅したり、内定ゼロが続くと見込み案件を増やさなければなりません。
そんなとき、新卒応援ハローワークを活用すれば、早く脱却できる糸口になるでしょう。