大学3年生になると本格的に将来どんな職業につきたいか、嫌が応なく考えさせられます。しかし、どんなに考えてもどれもピンとくるものはありませんよね。こういった場合どのよう探せばよいのでしょうか?
今でこそ偉そうにブログを書いてますが、私は大学3年生になってもやりたい仕事が全くイメージできませんでした。IT、流通、食品、製薬とどれもしっくりせず…。
ではどうやってやりたい仕事を見つけ、企業探しができたのか?実体験に基づいて解説します。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用側の立場で、あなたの悩みを少しでも解決できるようぶっちゃけて配信しています(Twitter版はこちら)。
- 「やりたいことがない」は自分だけじゃない
- 無理をしてすぐに答えを出さなくてよい
- 消去法で業界の的を絞る
- 浅く広く会社説明会に参加してみる
- 逆求人サイトを利用するのもあり
この記事を読めば、職探しのヒントを見つけることができ、やりたい仕事をイメージできるようになります。また、特にやりたいことが見つからなくても『やりたくない』仕事を列挙することで、的が絞りやすくなるでしょう。
職探しの第一歩はやりたくない職を列挙することから始めよう
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やりたい仕事がない
1年後に会社で働いてる姿なんて、これっぽっちもイメージできませんよね。特にやりたいこともないし、面白そうな興味をそそるものない。
このようにやりたい仕事がないのは決して珍しいわけじゃありません。真剣に考え出すのは3年から4年になる春からです。ただ、私は4年になってもまだぼんやりしたイメージしかわいていませんでした。
いつやりたいことを見つけているのか
一般的にはどのタイミングでやりたいことを見つけているのでしょうか?
下のグラフは将来やりたいことが決まった時期を表しています。3年生だと50%未満はまだやりたいことが決定していません。注目なのは就職できたとしても在学中に約20%はやりたいことが見つかっていないのです。
最後までやりたいことが見つからなくても就職はできるので、安心してください。
https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/data/reality-shock.html
表:将来のやりたいことが決定した時期
引用元:パーソル研究所
私は今の会社へ就職するとは3年時に全く予想していませんでした。候補すら挙げてなかったのです。ほんと、ざっくりと「製造系の企業へは就職したくないな~」と考えるぐらいでした。
4年の就活中に「あれっ~?」何だかあっちの業界の方が面白そうだなと途中で大きく舵を切ったので、今があります。
就活当初は“何となく”、学科の流れで、水処理業界やバイオ業界を探していました。興味があるとか関心があるとかではなく、どうせ勉強したんだから活かせる企業を見つけた方がいいのかな?この程度でした。
無理してすぐに答えを出さなくていい
やりたいことを無理して探すのは得策ではありません。気持ちが乗らないのに勉強しても頭に入らないですよね。それと一緒です。なので、すぐに答えを探す必要ありません。逆に何もやりたいことがない状態を維持してください(笑)
「何となく」複数の業界や職種にエントリーしてみてください。まずは就職するための就活ではなく、何に興味が湧くのか、ヒントを探す就活をしましょう。
私の場合は工場内で製造をするのは「何となく」、向いてないなと感じていたので、複数(水処理、バイオ)の業界の営業や品質管理、研究職をまんべんなくエントリーしました。進めていくうちに異なる業界へ関心が移っていったのです。確固たる自信ではなく、あくまでも感覚なので、「何となく」です。
水処理、バイオ業界は違うけど、かといって全く違うわけでもないなと、水、バイオに近い業界の方に関心が移ったのです。
➡何となくの感覚がわかれば成功です。
就活を進めてると業界の種類や仕事内容に驚きます。刺激を受けると感覚的に向いてる、向いてないと判断できるようになります。
すぐに結果を求めず、動きながら肌感覚で決めていけば問題ありません。私のように方向転換もありですから。
新卒の職探し簡単な方法3つ
やりたいことがない場合の職探しはどのようにしたらよいのでしょう?3つの簡単な方法を教えます。
①業界×職種を考える
②消去法で業界の的を絞る
③浅く広く会社説明会に参加してみる
業界×職種を考える
まず頭を整理しないといけないのはどの業界に就職するのか、また職種は何を選ぶのか、この2つを決めなければなりません。
- 化粧品業界×営業職
- 食品業界×技術職(製造)
- 出版業界×事務職
- 自動車業界×研究職
業界は数十種類あるので決めにくいですが、職種は数種類しかありません。よって、営業系なのか、技術系の仕事がしたいの職種を絞って考えるとよいでしょう。
業界や職種を絞らないと企業説明会をやみくもに受けるようになります。
消去法で業界を絞る
企業選びは業界と職種が決まれば絞れます。「やりたいことがない」といっても、就職するなら、必ず最終的にどこか業界を選ばないといけません。さらに職種を選択する必要があります。
企業選び=業界×職種(営業、技術、事務)
でも、やりたいことがなければ、そう簡単には業界は絞れませんよね。そこで絶対にやりたくない業界をピックアップし、先に消していくのです。消去法は業界を絞り込みをするのに非常に便利な考え方です。
ここだけは行きたくない業界をどんどん消していけば、徐々に見えてくるはずです。行っても行かなくてもいい企業が。残った企業が候補となるのです。
業界の絞り方
例えば、コロナの影響をもろに受けている業界は行きたくないと考えたとします。
- ホテル業界
- 旅行業界
- 観光業界
- 外食業界
- 航空業界
- 鉄道業界
- アパレル業界
- 百貨店業界
次は土日働きたくないと考えたとします。建築業界、自動車業界、食品業界、流通業界、介護業界、娯楽業界…はダメだから消去。あなたのネガティブな考えをぶつけて絞っていけばOKです。
印刷業界、化学業界、繊維業界が残ったとすると選択しやすいのです。数ある中から業界を選ぶのではなく、消去法で決めるのです。
どんな業界があるのか、ネットで検索してもよいのですが、全体像をつかめる業界地図があれば、一層便利です。業界規模や展望がわかりやすく書かれているので参考になります。
<業界地図>
職種の絞り方
職種は主に営業、技術、研究、事務に別れます。業界同様に消去法で決めていくと絞れます。例えば人と話すのが得意じゃない、実験は好きじゃない、金の計算は嫌だと挙げていけば、技術が残るのです。
やりたいわけじゃないですが、『ほかよりマシ』という考え方でOKです。考え方はネガティブに映るかもしれませんが、選択の方法としてはポジティブなのです。
浅く広く会社説明会に参加してみる
やりたい仕事がないのはあなたに情報量が足りないのかもしれません。いろんなジャンルの会社説明会に参加して、話を聞けばイメージが変わるかもしれません。
頭で考えていたイメージと実際に採用担当者から聞く話は異なります。例えば建築業界のイメージは3Kを連想するかもしれませんが、実際には女性でも働きやすい環境が整備されています。建築現場でも女性トイレ専用があるくらいですからね。
このようにイメージとギャップがあるかもしれませんが、採用担当者から聞けば印象が変わっていきます。
就職先を探さないという考え
特にやりたいことが本当になければ、企業を探すのはかなりしんどいですよね。
そこで企業からあたなに働いてもらいたいとアプローチされたらどうでしょうか?
企業から必要とされれば、いっちょ頑張ってみるかとなりませんか?
こだわりがないなら、逆求人サイトからのオファーは選択肢のひとつに入ります。
逆求人サイトとは企業があなたのプロフィール欄にある自己PRを見て、声をかけてきます。人柄や能力を鑑みて、社風と合っていると判断すれば、オファーがきます。
オファーにピンとくれば、面接を受ければいいし、イマイチと思えば拒否すればいいのです。あなたに主導権があるので、是非試してみましょう。
オファーがくれば誰でもうれしくなるので、感情に変化が起こり、刺激になります。オファーが来れば何かの縁と思って、面接を受けるのはありです。
プロフィールを作成する時は100%もしくは近づけるよう必ず埋めてください。オファー率が全然変わります。
>>【2023年卒】失敗しない逆求人・オファー型サイトはこれ!おすすめ5選
立ち止まらず動くことが大事
気持ちの問題なので、どれくらい待ったら「この仕事がやりたい」とわいてくるかは誰にもわかりません。気持ちを待ち続けてると4年生が終わってしまうかもしれません。先ほどのデータでは就職してもやりたいことが決まらない人が一定数いますから(約20%)。
やりたいことが決まろうが、決まるまいがまずは動くことが大事です。
・複数の企業にまずエントリーしてみる
・業界地図を買ってみる
・逆求人サイトへ登録してみる
気持ちを整理するために、的を絞らなくても構わないので、複数の企業にトライすることが大事になります。行動すれば、必ずヒントが感覚的に得られます。例えば、この業界あるいは職種は全く向いていないな~と否定的に感じるなら、それも大切なヒントです。
業界地図を買って、眺めると視野と知識は確実に広がります。「まだ自分が知らない業界や企業がこんなにあるのか」と勉強になるでしょう。ちょっとこの業界面白そうだなと興味が湧けば、大きな一歩となります。
逆求人サイトへ登録すれば、オファーが複数来ます。さらに面接で話を聞けば、「だから私に声が掛ったのか」と興味を持つかもしれません。
まずは一歩を踏み出し、立ち止まらないことです。気持ちの整理がつくまで待っていては、相当な時間を要してしまいます。動けば、『やりたいことがない』から必ず前進し、やりたいことが見えてくるでしょう。
まとめ
就活で『やりたいことがない』と思うのは、なんら不思議なことではありません。3年から4年になるときにようやく50%を超える程度なのです。
簡単に解消する方法はまず、すぐ答えを探さないことです。複数の業界にエントリーし、就職するのではなく、何か興味が湧くヒントを探すことためと割り切りましょう。
私も経験しましたが、就活していると「何となく」ではありますが、感覚的合ってる、合っていないを判断できるようになります。さらに業界地図を使って、消去法で考えると頭の中がスッキリするでしょう。
もしくは思い切って、逆求人サイトを利用し、あなたを必要としている企業へ就職するのも立派な就活です。とにかく立ち止まらず、行動すれば何かヒントを感じ取ることができるようになります。
私も同じような境遇でしたが、ちゃんと見つけることができましたので、安心して取り組めば、大丈夫です。