採用面接で面接官からの質問が極端に少ないと不安になりますよね。特に集団面接において、自分だけ質問が少ないと不合格のサインと思ってしまいます。ただ、実際はどうなのか気になるますよね。
そのほか、最終面接ではほとんど質問されず、雑談だけ終わることがあります。
私は大手企業の新卒採用に15年以上たずさわっている現役面接官の「はれきち」です。面接官の経験から、なぜ質問が少なくなるのか、あるいは不合格のサインなのか説明いたします。
- 面接で質問が少ないのは2通りのパターンがある
- 二次面接以降で質問が少ないのはヤバイ
- 雑談形式は不合格のサインではない
- 質問を多く受ける方が合格率は高い
- 面接官から質問を多く受ける方法
この記事を読むと一次面接で質問が少ないと必ずしも不合格のサインではないことがわかります。ただし、二次、三次、最終面接と重要度が増す場面で面接官からの質問が少ないのは危険だとわかります。
質問されないなら、積極的に逆質問でアピールしましょう
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面接で質問が少ないのは不合格のサインではない
私だけ質問が少なかったのですが、不合格でしょうか?
面接で質問が少ないからと言って、必ずしも不合格とはなりません。合格でも質問の数が少ない場合があります。
ここではどんな場合に面接官からの質問が少なくなるのか、実体験をもとに説明いたします。
<面接官の質問が少なくなる2つのパターン>
・知りたい情報が履歴書やエントリーシートに記載されている
・早々に不合格と判断している
履歴書やエントリーシートに記載されている
面接官が質問する内容はあらかじめきまっています。
<王道の質問5選>
・志望動機を聞かせてください。
・自己PRをお願いします。
・ガクチカを教えてください。
・希望勤務地または部署はありますか。
・逆質問あれば、お願いします。
これらの回答がすでにエントリーシートや履歴書に記載されいる場合、質問を省略することがあります。
特に一次面接は人数が多いため、時間の都合で全員に同じ質問はできません。集団面接においても同様に、エントリーシートに書かいていない人に質問することがあります。聞かないとわからないですから。
ただ、集団面接でほかの人にはガクチカを聞いたのに、私だけ聞かれなかった、あるいは特定の人だけに質問が集中していたってこともあるでしょう。
その場合は、面接官がどんなタイプの人間なのか、わかりにくいので質問をして確かめているのです。
私が集団面接で質問したくなる時は次のような場面です。
例えば、
・性格診断テストの結果と自己分析があまりにも違っている
・人間性に問題がありそうなので、質問で確かめたい
・非常に優秀にみえるので、質問して深堀したい
・面接時間に余裕がある
・ボーダーライン上の人を見極める場合
よって、特定の人に関心が高くなると質問が集中することもあります。
逆に少ないのはあなたの人間性を面接官がすでに判断していることになります。
面接官から質問が少ない⇒あなたの人間性をすでに判断している
面接官の立場から言わせてもらうと、一次面接においては質問のバラつきはどうしても出てしまいます。限られた時間で多くの人へ合否判定しなければなりません。そのため私は浅く広く見ているので、ボーダーライン上の人へ質問することが多いです。
早々に不合格の判断をしている
もうひとつのパターンは面接官が早々に不合格の判断している場合です。
早々に不合格と判断されれば、深堀の質問は極端に減ります。
第一印象で雰囲気が悪い、挨拶ができていない、声が小さいなど面接官の関心が薄くなります。早々に不合格の判断をされます。そうなれば、質問の数は必然と少なくなるでしょう。
結果的に面接時間30分のところ、20分で終わることがあります。面接官側は無駄な時間を過ごしたくないため、早く終わらせるのです。
不合格の判断としては、面接時間が予定より短く終わった、上位面接官からの質問がほとんどなかったことがあげられます。
私は見切りが早いので、このパターンは結構多いです。
<早々に不合格と判断する場合>
・表情が暗く、目線が下向き
・志望動機は抽象的でよくわからない
・入社意欲を全く感じない
・ホームページを見ていない
・会話のキャッチボールがむずかしい
・グループディスカッションで言葉を発しない
・協調性に乏しい
・企業研究をしていないことがわかる
上位面接官は見切りが早いですからね。結果的に面接時間が短くなることがあります。
>>【現役面接官だから言える】面接の合格と不合格フラグの見分け方
二次面接以降で質問が少ないのはヤバイ
二次面接以降に質問が少ないのはヤバイです。
私は一次面接では浅く広くみて、あまりにも採用基準を満たしていない人を落としています。よって一次面接の合格率は高めです。
二次面接、最終面接では深く掘り下げる質問をしていくため、質問が少なくなることはほとんどありません。
一次面接と同様に志望動機を聞かれたとしても下記のように深堀されます。
<志望動機に関する質問>
・なぜそのような動機にいたったのか?
・なぜこの業界に興味を持ったのか?
・いつぐらいから弊社に関心を持ったのか?
・なぜ他社ではなく、弊社を選んだのか?
・入社意欲はどのくらいあるか?
志望動機ひとつ取っても、このように質問をして、あたなの本質や人間力を見抜こうとします。
そのほか、二次、三次面接はひとりあたりの時間があるため、私はあなたの想定にない質問をして、対応力をみてコミュニケーション能力をはかっています。
このように一次面接では面接官から質問が少なくても問題ありませんが、二次面接以降で質問が少ないのは危険だといえます。
二次面接以降で質問が少ないのはは危険なんですね
雑談形式の場合は不合格のサインではない
二次面接以降、面接官から質問が少ないのはヤバイといったのですが、例外があります。
それは面接が雑談形式の場合です。
私の会社では最終面接を雑談形式にしています。普段の雰囲気に近くなり、素の状態が見れるからです。
通常の面接では面接官が質問者となり、就活生が回答者になります。この関係性では決まりきった当たりさわりのない質疑応答にしかなりません。
回答者はあらかじめ、どんな質問がきてもいいように想定問答集を作っています。しかし、雑談だとどんな話になるか予測不可能なのです。事前準備ができないためです。
よって、もっと人間性を深く知ろうと思えば、雑談が一番なのです。
面接が雑談だけで終わったら、不安になると思いますが、それは面接方法のひとつだと認識してください。
よって、面接が雑談形式で質問されなくても決して不合格のサインとはなりません。
詳細はこちらを参考にしてください。
質問を多く受ける方が合格率は高い
では、面接官から質問が少ない人と多い人では合格率に差はでるのでしょうか?
答えは、質問を多く受ける方が合格率は高いです。
質問にはあらかじめ決まった定番があります。志望動機、自己PR、ガクチカなどです。問題は深堀する質問があるかなのです。
面接官は関心を持つと、どんどん質問をして聞きたくなるのです。この衝動は私だけではないと思います。
では面接官はどんな人に関心を示すのでしょうか?
<面接官が関心をもつタイプ>
・強い信念をもっている
・入社意欲が高い
・挨拶がハキハキしている
・社交的な雰囲気がある
・明るい表情をしている
・企業情報をよく調べている
・他社分析がしっかりできている
・ノリがいい
・普通の人とは違う発想している
・履歴書で目を引くものがある
面接官は話が盛り上がると、なぜそうなったのと、どうしても聞きたくなります。純粋にコミュニケーション能力が高い低いを見ているのではなく、人間そのものの本質に興味をもつからです。
面接官から質問を多く受ける方法
面接官からの質問は少ないより多い方がよいことがわかりました。では一体どうしたら面接官から多く質問を受けられるのでしょうか?
雰囲気づくり
質問されやすい、または話しやすい雰囲気づくりが大事です。
面接をしているとこの人は話しかけづらい、あの人は話しやすいは正直あります。
次の3つは面接官からの印象がよくなるテクニックです。質問を多く受けるにはまずは雰囲気をよくしておきましょう。
- 面接会場へは明るい表情で入室する
- 挨拶や自己紹介はハキハキいう
- 適度に相づちを打つ
逆を考えれればわかりますが、どんな人に声をかけやすいですか?考えてみてください。決して難しい顔をしていたり、暗い表情の人には声かけづらいですよね。
また、相づちは面接官の質問や説明に対して、理解していることをあらわしています。
私は集団面接していると相づちをうっている人とよく目が合います。それだけで、面接官は意思疎通ができたと感じ、あなたへの関心度が高まります。
質問に対して、はい、いいえで終わらない
面接官からの質問に対して、「はい」、「いいえ」で終わると話がふくらみません。
質問⇒回答⇒その回答に対しての質問⇒回答⇒・・・
会話のキャッチボールがスムーズだとコミュニケーション能力が高いと判断されます。そうなると必然的に会話ははずみます。結果として、面接官からの質問数が多くなるのです。
企業情報をよく調べておく
企業のことをよく調べておけば、採用担当者から関心されます。ホームページの情報はもちろんですが、他社との比較をしておくと、企業の強みや弱みを理解できます。
あなたが企業に対して、強い関心を持っていることをアピールできれば、必ず面接官もあなたへ関心を示してくれます。
>>【教えて!】就活で同業他社を簡単に調べる方法【採用者回答】
まとめ
面接であなただけ質問が少ないのは決して不合格のサインではありません。
2つのパターンがあります。ひとつめはすでに面接官が得たい回答がエントリーシートや履歴書に書いてあるため質問しない。ふたつめは早々に不合格と判断しているため、質問が少ないパターンです。
一次面接では問題になりませんが、二次面接以降に面接官から質問が少ないと不合格のサインと取れます。
そのほか、面接が雑談形式になり質問がほとんどないことがあります。こちらはできるだけ素の状態を見たいため、あえて雑談で応対力を見られています。その場合、決して不合格のサインではありません。
ただ、面接官からの質問は少ないより、多い方が合格率は高くなります。それだけ、面接官の関心が高い裏返しといえます。
面接官から質問を多く受けるには雰囲気づくりが大事です。企業のことを詳しく調べれば、採用担当者から関心されます。そうなれば、相手から興味を持たれ、質問を多くされるでしょう。