面接において、人見知りは採用者からどのように評価されるのでしょうか?
いきなり見ず知らずの面接官とガツガツ話すのは苦手だし、特に初対面だと緊張して上手く話せないとどうなるか気になりますよね。面接官とのやりとりだけでなく、就活生同士のグループデスカッションでもアピールしなと、人見知りしは大きなハンデとなりかねません。
私は大手企業の新卒採用に15年以上たずさわっている「はれきち」です。面接において、『人見知りな性格』がどのように評価されるのかを教えます。
- ほとんどの人は人見知り
- 人見知りだけで評価は下がらない
- 目線と表情の明るさに意識を
- 回を重ねると緊張は減り、距離感は縮まる
- 短所な点は人見知りにしない方がよい
この記事を読むと、人見知りな性格を自負しているなら、「目線」と「表情」に意識すれば、評価は悪くならないとわかります。一次より二次、二次より最終面接と回を重ねると印象がよくなっていくパターンが多いです。緊張して上手くしゃべれなくても要点さえつかめば、大丈夫だとわかるでしょう。
自分から短所が「人見知り」と簡単に言わない方がよい
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面接で人見知りとは
人見知りを辞書で引くと、「内気、恥ずかしがり屋」と書かれています。
面接時に人見知りな性格だと、どういう状況になるでしょうか?
<想定される状況>
・緊張して上手く返答できない
・緊張感がなかなか解けない
・面接官が怖くて直視できない
・目を見て話すのが苦手
・雑談がぎこちない
・周りの目をすぐ気にしてしまう
・慣れるまでに時間がかかる
面接で人見知りだとマイナス要素に働くことがほとんどです。頭ではわかっていても性格的なものなので、臨機応変に対処できないのです。
人見知りは多数派
人見知りは少数派と思われがちですが、初めて会って、すぐに親しくなれるタイプは少数派です。
例えば、初めて高校や大学に登校して、いきなり出席番号の前後の人に自ら話しかけるのは勇気がいりますよね。そう考えると、社交的な人の方が少ないのです。
一次面接は面接官と初対面なので、いつも以上に緊張して当然です。実は面接をする側も相手がどんなタイプかわからないので、少々不安を持ってのぞんでいるのです。
私自身、面接官として、一次より二次面接の方がやりやすいです。なぜかというと、一次面接において、話し方やテンポ、声のハリそして、持っている雰囲気などの情報を事前にインプットして応対できますから。
これと同様に人見知りなタイプは面接官の顔や雰囲気を事前に心得ているので一次より二次面接の方が応対しやすくなります。
人見知りと気づかれる行動とは
そもそも面接官はあなたを人見知りか、そうでないかわかるのでしょうか?
実はある行動によって、人見知りだと気づかれるのです。
- 人見知りがつい出ちゃう行動
- ・目線を一瞬しか合わせない
・目線が下を向いて話をしてしまう
・緊張感が最後まで解けない
・表情の不安さが消えない
・まばたきの回数が多い
・声が小さい
・雑談がぎこちない
面接の前半にこれらの症状が特にでます。
もっというと、最初の数分で「目線」と「表情」で人見知りか判断されてしまうのです。
つまり、相手が百戦錬磨の面接官だと人見知りを隠そうとしてもバレしまいます。
目線と表情を特に意識していればバレませんよ
採用担当者の人見知り評価とは
まず気になるのが、面接において人見知りがどう評価されるのかですよね。
結論、面接で人見知りだとわかってもすぐに評価は悪くなりません。
緊張して、上手くしゃべれなかったり、話すときに目線がやや下に向いても大きな減点にはなりません。もちろん、面接の最後までこの状態が続いてしまうとマズいですが…。
- 人見知りでも大丈夫な理由
- ①誰でも初対面は緊張する
②最初から上手く話せるのは少数派
③徐々に慣れてくる
誰でも初対面は緊張する
どんな面接でも初対面だと緊張は高まります。どんなタイプの面接官で何を質問されるのわからないためです。
- 顔が怖いのか、優しいのか
- 威圧感があるか、ないのか
- 話しやすい雰囲気か、そうでないか
- 声が聞き取りやすいのか、聞き取りにくいのか
- 想定内の質問なのか、難問なのか
面接官は事前に履歴書で写真、学歴、趣味、特技に目を通すことができますが、就活生は面接官がどんなタイプなのか全く情報がないですから。
そりゃ不安になって当然ですよね。
面接官が威圧感があって、不機嫌そうな顔していたら緊張感は一気に高まりますよね。そうすると回答に詰まったり、志望動機、自己PRも練習通りにはいきません。
緊張が解けないとあなたらしさは発揮できないため、面接官はリラックスさせる方法をいくつかとります。雑談で特技や趣味を聞くのはその一環なのためです。
面接前の雑談は緊張感を緩和するためにやっています
最初から上手く話せる人は少数派
私が面接して、いきなり愛想がよく、自信に満ちて流ちょうに話ができるタイプは稀だということです。理想はこのように面接ができればと思っているのではないでしょうか?
実は場慣れしすぎると、かえってあやしまれます。私は逆に裏があるのではないかと、勘ぐってしまいます(笑)。
最初は緊張して顔がこわばっている方がほとんどなのです。だから、人見知りだとしても最初からマイナス評価とはなりません。
徐々に慣れてくる
人見知りタイプは時間がたつと、面接が進むにつれて徐々に改善していきます。最初は緊張していますが、緩和して笑顔が見えるようになります。
つまり、面接はトータル評価なので、最初がいまひとつでも最後に自分らしさを取り戻せればOKなのです。人見知りタイプは尻上がりによくなっていくため、評価として悪くなりません。
面接の現状診断
面接で人見知りかどうかは「しぐさ」で面接官は判断しています。ただ、しぐさうんぬんの前に自分の実力がどれくらいあるのか、面接力を見ておくとよいです。
すでに面接の戦闘力が高ければ、人見知りだろうがそうでなくても、押し切ることができますからね。
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人見知りをさとられない方法
人見知りをマイナスに取られたくないので、できれば隠したい、そう思っているなら次の2点を意識すれば、面接官にバレません。
その2点とは「目線」と「表情」です。
目線
人見知りだと面接官と目を合わすのが苦手なので、どうしても目線が下向きになります。
常時下向きで、時々目線を合わせるので不自然なのです。
よって、アドバイスとしては目を合わせなくよいです。そのかわり、面接官のオデコを見るようにしてください。オデコを見ながら回答すれば、常時相手と目を合わせないですみます。
オデコを見ながら話したとしても、面接官は自信があるように聞こえますから。
私は面接官の鼻をみて話しています
表情
無表情、不安げな感じが無意識にでるのが顔です。そうなれば、面接官と話す前に人見知りをさとられてしまいます。
表情をよく見せるには「口角を上げるだけ」。口角を上げて、逆に無表情みせるのは不可能ですから。
ニコニコしていると余裕があるように見えます。(実際は余裕ありませんが…。)
人見知りは上手く話すことが難しいと判断されますが、実は『暗い』印象を面接官にあたえてしまうのです。
人見知りは暗い性格と誤解されやすいので注意しなければなりません。
人見知りタイプの長所
自分は人見知りだと自覚しているなら、悪いことばかりじゃありません。逆に長所もあるのです。
<人見知りタイプの長所>
・細かいことに気がつく
・聞き上手である
・自分の意見を押しつけない
・慎重な性格である
・協調性が高い
思い当たる節はないでしょうか? 人見知りタイプは周囲のことが気になるので、観察力が高いです。また、受け身なので自分の意見を押しつけることはしません。
よって、協調性が高く、上司や同僚と大きく意見がぶつかることはないです。
これらを長所にいかせば、自己PR、自分の長所に組み込むことができるでしょう。
短所を簡単に「人見知り」と言ってはダメ
あなたの短所はなんですか?と聞かれて、「人見知りなとこです」と簡単に答えてはいけません。
自覚はしていたとしても言わないほうがよいです。面接官はあなたの発言や行動に対して、人見知りというフィルターで見てしまうからです。特にに営業職やチームとなってすすめるコンサルティング職は致命的になります。
そこには大きな理由があるのです。
面接で見てるポイントは「積極性」、「コミュニケーション」、「リーダーシップ」です。人見知りは全て項目に対して、マイナスに働いてしまうのです。
- 面接官が人見知りを連想するイメージ
- ・積極性があまりない
・コミュニケーション力が弱い
・リーダーシップ力がない
積極性があまりない
人見知りはまず自分からのアクションが弱いので、積極性がないイメージを面接官に持たれます。特に集団面接では顕著に表れます。一番最初に手を挙げる、一番最初に発言する、これらの行動に対して、ワンテンポ遅れてしまいます。必ず2番手以降となってしまうのです。
コミュニケーション力が弱い
時間をかけてコミュニケーションを取るなら問題ありませんが、面接という短時間で距離感を縮めるのはハードルが高くなります。
初対面のお客様やクライアントに対して、ふところに飛び込んで商談しないといけない場面を想像すると難しいと判断せざるを得ないのです。
リーダーシップ力がない
グループデスカッションで意見を取りまとめる、違った方向へいくのを修正するにはリーダーシップ力が必要です。
面接では常に将来の幹部候補となれる逸材を探していますからね。
>>【それダメ!】面接で本当の短所を伝えると落ちるよ【好かれる短所とは】
履歴書の短所にも人見知りは書かない方がよいです
人見知りですか?と聞かれたときの対処法
面接始まって、面接官から「人見知りですか?」と聞かれたときの対処法を教えます。
まず、面接官が聞くのはちょっと「元気がない」、「声が小さい」、「表情がかたい」ときにかけられる言葉です。
よって、ハキハキしゃべり、愛想がよいとかけられません。
一番ダメな回答は『はい、人見知りです』と正直に言うことです。面接官は自覚があるぐらいひどいのかなと思ってしまいます。
聞かれたときは『いえ、いつもより緊張してます』と答えましょう。もし理由を聞かれたら「御社にどうしても入社したいのでプレッシャーがかかっています」と伝えれば、面接官は悪い気はしないでしょう。
言われた後は目線を上げ、口角を上げて対処すれば、問題ありません。
わかりやすくいうと
・相手の目を見て話す
・明るく笑顔で挨拶する
・自信をもって話す
・質問に簡潔にこたえる
・身振り手振りを加える
上記のことがしっかり対処できていれば、たとえあなたが極度の人見知りだとしても面接官は気づかないでしょう。面接の時間だけは別人格になりきりましょう。
まとめ
面接において、自分は人見知りだから苦手と思ってのぞんでも悪い評価にはなりません。ただし、自ら短所で人見知りと名乗れば、面接官はそういうフィルターで見てしまいます。
面接で評価する積極性、コミュニケーション、リーダーシップの点でマイナスに働いてしまいます。
面接官から人見知りとさとられないようにするには『目線』と『表情』に意識するとよいでしょう。
友達と何気ない会話で「人見知りなんだよね」と伝えてもマイナスイメージにはなりません。しかし、面接で自ら短所を伝えるとフィルターをかけて見られるので使わないようにしましょう。