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新卒でベンチャー企業はやめなさい!将来起業の覚悟があるならOK

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やめなさい

就活市場において、以前では考えられないくらい、ベンチャー志向の学生が高まっています。私は決してベンチャー志向がダメだといっているわけでではありません。

その人気にあやかり、よいイメージを持っているなら「現状を直視した方がいい」と言いたいだけなのです。もちろん、ベンチャーにはよい点もたくさんあります。

私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用活動を通して、他のベンチャー企業の人事の方と情報交換する機会が多くあります。採用側の立場ですが、もし私ならどうするか、アドバイス致します。

この記事でわかること
  • ベンチャー企業の定義
  • データでみるベンチャーの現状
  • 新卒でベンチャーはやめた方がよい理由
  • 目指すなら起業の覚悟が必要
  • ベンチャー企業が向いている人

この記事を読むとベンチャー企業は新しい価値やサービスを提供したいと意欲だけで入社すると長続きしないことがわかります。ただし、将来、フリーランスや起業を目指すなら、ITベンチャーに就職すれば非常によい選択となるでしょう。

はれきちの合格レシピ

起業やフリーを前提とするならITベンチャー企業はあり!

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目次

ベンチャー企業の定義

まずはベンチャーの定義を整理しておきましょう。実はベンチャー企業の明確な定義はありません。そのため、個々で思い描くベンチャー像に違いが生じやすいのです。

ただ単純に起業して間もない企業を指したり、斬新なビジネスモデルや新しい価値を生み出すことと認識されています。

例えば、町のパン屋さんを始めたらベンチャーとは言いませんよね。でも町のパン屋さん10件の中から好きなパン組み合わせて、家に届ける仕組みを考えたら、従来のビジネスモデルとは違います。

このように古くからあるビジネスをうまく活用し、新たな価値を生み出すことは立派なベンチャーと言えます。

スタートアップ企業との違い

ベンチャーと似たよう言葉でスタートアップ企業があります。ほとんど違いはありませんが、次のように解釈されています。

ベンチャー企業とは

新しいアイデアや今までになかったビジネスモデルを考えて、社会に価値を提供していく。創業して比較的歴史が浅い。

スタートアップ企業とは

新しいアイデアや今までになかったビジネスモデルを考えて、社会に価値を提供していく。創業して5年未満を指すことが多い。

ベンチャーとスタートアップ企業の違いは5年未満かどうかの違いだけです。あくまでも定義がないため、年数にバラツキがあります。

中小企業との違い

中小企業は既存のビジネスモデルがベースとなるので、急激な成長も少ないですが、急に倒産するリスクも少ないです。

また、中小企業は中小企業基本法によって定義があります。

業種資本金従業員数
製造業3億円以下300人以下
卸売業1億円以下100人以下
サービス業5000万円以下100人以下
小売業5000万円以下50人以下
中小企業基本法

ベンチャー企業のほとんどは中小企業枠の中に入っています。ただし、ベンチャーの代表格の楽天、ZOZOのように大手企業は中小企業には属しません。ベンチャーでありながら、大企業に分類されます。

このように大手企業をベンチャーと呼ぶのは少々違和感がありますよね。

双方とも創業して20年ちょっとですが、創業して何年までがベンチャー企業と言うくくりはありません。

ベンチャー企業のビジネスモデルは時代にマッチすれば急成長します。ただし、大手企業へ成長するのはほんの一握りに過ぎません。ほとんどは駆け出しの中小企業なのです。

ベンチャー企業=駆け出しの中小企業

データで見るベンチャー企業の現状

ベンチャー企業は創業してまだ歴史が浅いですが、どのくらい生き残れるか知っていますか?

生存率を頭に入れておかないと、入社してもすぐに倒産、買収、合併となったら大変です。

「創業20年後の生存率0.3%」を乗り越えるには

日経ビジネス
ベンチャー企業の生存率

5年後:15%

10年後:6.3%

20年後:0.3%

日経ビジネスによると、20年後の生存率は1000件中3件しか生き残れません。楽天、ZOZOTOWNは0.3%に入っている稀な企業と言えます。

中小企業の20年後の生存率は約50%と言われているので既存のビジネスモデルを続ける方がリスクは少ないのです。

新しいビジネスモデルを思いついても軌道のせるためには、かなりの投資が必要となります。売上が上がらないと銀行はお金を貸してくれないため、すぐに資金ショートしてしまいます。

逆にすごく儲かったら儲かったで、大手企業が財力に物を言わして、ビジネスモデルを真似して、シェアを奪いに来るのです。

創業から浅い企業はよいビジネスモデルを持っていても財務基盤が弱いので、常に買収されるリスクが常にあります。

はれきち
はれきち

ベンチャー企業で生き残るのは至難です

新卒でベンチャー企業はやめなさい

悩む女性

新卒でベンチャー企業へ入社するのは私はおすすめしていません。当然、倒産や買収されるリスクはありますが、それだけではありません。

大手であろうが、ベンチャーであろうが、新人だと業務全体を把握するのに相当時間を要します。

特にベンチャーは新人を教育する仕組みが整っていないので、一人前になるまでのプロセスがもろいです。やるやつはやるが、ダメなやつはダメなので見切りが早い。

大手企業のように「3年の間に戦力となればよい」という考えはベンチャーには存在しません。戦力にならない人をずっと居させるほど、財務状況は余裕ありません。

おすすめしない理由

・1年目で辞めるリスクが高い

・業務内容が大きく変わる

・内定取り消しの可能性がある

1年目で辞めるリスクが高い

ベンチャー企業と共に成長しよう!と意気込んで入社しても理想と現実のはざまで気持ちは大きく揺れ動きます。

・長く勤めたい

・安定した給与、賞与がほしい

・残業したくない

これらを少しでも思い描いているなら、間違いなく回避した方がよいでしょう。

仲のよいベンチャーの採用担当に聞くと、まず1年目で半数の人が辞めると言われてました。

辞めていく理由
・社長の強烈なトップダウンについていけない
・安すぎる給与と賞与が対価とあっていない
・信頼している上司があっさり辞める

ベンチャー企業の多くは組織で運営しているのではなく、社長のワントップで機能しています。どんなによい提案や時間をかけて作ったとしても社長の一声でコロッと変わります。例え社長が昨日まで『右』と言っていたことが、今日から『左』と言えばあっさり変わるのです。

末端はかなり振り回されることになるのです。また、企業が成長してもすぐに給与は上がりません。社員の待遇ではなく、成長するための投資を優先するからです。

業務内容が大きく変わる

ベンチャーはビジネスモデルが確立するまでに時間がかかります。途中で業務内容が大幅に変わるのです。

業務内容に興味を持って、入社しても途中から全く異なる業務になることは多々あります。

ファッション通販サイトで有名なZOZOTOWNですが、ビジネスモデルを確立する前は輸入レコード、CDのカタログ販売を手掛けていました。そこからインターネット通販に大きく舵をきり、成功したのです。

輸入レコード販売とアパレルでは大きく業務内容が違いますよね。

経営者のカリスマ性や手腕で変化に対応できれば生き残れますが、ほとんどは飲み込まれてしまいます。

内定取り消しの可能性

内定が取れたら必ず入社できるとは限りません。資金が上手く調達できなかったり、予想以上に売上が落ち込むと内定を取り消すことがあります。年末に内定取り消しになると時期的に痛いですからね。                         例えば、BluAgeは20人以上の内定取り消しを出して、炎上していましたよね。

スタートアップ企業は財務基盤が弱いので、計画通り売上が伸びないと資金を調達できないのです。新入社員を一人入社させると経費は500万以上かかることになります。給与、賞与以外に社会保険を折半したり、パソコンを支給など以外に経費が掛かるのです。

新入社員はすぐに稼ぐことができないので、経費が先行することになるのです。

>>【訴えてもダメ!】コロナの影響で内定取り消しになったらやるべきこと

はれきち
はれきち

内定取り消しになっても簡単に訴えられない

起業の覚悟あるなら目指してもOK

アピール

新卒でいきなりベンチャー企業に就職するのはおすすめできませんが、将来、フリーランスや起業を目指なら、OKです。

理由として、いきなりフリーランスになるよりは、一旦ベンチャー企業を経験する方が視野が広がります。業務の回し方、クライアントと折衝の仕方など貴重な経験を得ることができます。

特にベンチャーは大手企業より任せられる範囲が広いため、短期間で全体像を把握することが可能です。

目指すならITベンチャー

特におすすめしたい分野として、ITベンチャーが挙げられます。

将来、起業やフリーランスで携わるならIT関連は外せません。特にwebデザイン、webコンサル、webマーケティングに携われば、独立した時に必ず役立ちます。ネットや本で調べるより、より早く習得することができます。

アメリカでは35%がフリーランスとなっており、日本でも副業を含め24%と伸びています。このほとんどがIT分野で高い伸びを示しています。

今後は働き方の見直しやリモートワークの推進から、さらに加速すると思われます。

ランサーズ、『フリーランス実態調査 2021』

PRTIMES

私は2~3年経験し、起業あるいはフリーになるなら新卒でベンチャー企業は「あり」だと考えています。

ベンチャー企業で会社規模を大きくしても、あなたの給与や賞与が増えるわけじゃありません。増えるのは株を持っている創業者や出資者だけです。例え上場できたとしても状況は上向きません。

経験を積むという一点においてITベンチャーは有効になります。

新卒でベンチャー企業を探す方法

新卒でITベンチャーを探すのは普通の就活サイトでは難しいです。まずITに特化していないと新卒ではたどり着けません。

レバテックルーキー

レバテックルーキー

IT関連に特化している新卒専門の就活サイトです。従来は転職向けはあったのですが、こちらは新卒専用のサイトです。

新卒でwebマーケティング、エンジニアリング、クリエイターを目指したい人向けです。

<特徴>

・人手が不足しているIT業界に特化

・メガベンチャーから急成長ベンチャーまで紹介

・15年間の実績からIT企業と太いパイプ

エージェントと1対1で相談できます。自宅でオンラインカウンセリングを実施してくれます。

3000社のIT関連とネットワークがあり、あなたに合うマッチングが可能。

需要の強いIT関連は内定が取れやすいです。

公式HP: レバテックルーキー

エンジニア就活

就活エンジニア

エンジニア系企業はどこも採用枠を増やしているので、チャンスがあります。エンジニア就活は全くの未経験で大丈夫です。

今後さらに伸びる市場なので、思い切って新しい世界へ飛び込む価値はあります。登録すれば未経験でも、無料で一からプログラミング研修を受けることができます。

<特徴>

・人手が不足しているIT業界に特化

・登録すれば無料でプログラミング研修を受けられる

・ソフトウエア、webアプリ、システム開発の企業多数

これから伸びる市場なので、受け入れ企業が多いのが特徴です。求人企業はベンチャーから大手企業までそろっています。

こちらも文系や理系、未経験問わず登録できるのがありがたいです。

公式HP: エンジニア就活

ベンチャー企業に向いている人

ベンチャー企業に向いている人はどんな感じなのでしょうか?知り合いのベンチャーの採用担当に聞いてみました。

ベンチャーに向いている人

・総合職より専門職タイプ

・会社を利用し、自分の能力を高めたい

・上司に対して臆さずものが言える

総合より専門職

ベンチャーの管理職は社長とナンバー2だけで機能します。あとはフラットな組織が多く、専門職を必要としています。規模が小さいので管理職は不要なのです。

入社すればより専門的な知識を磨き、新しいビジネスモデルを広げる必要があるのです。

自分の能力を高める

大手企業と同じスピードで開発や営業をやっていては負けてしまいます。より早く自分の能力を成長させる必要があるのです。

会社を利用して、自分を高められる人は一気にプロジェクトリーダーや開発メンバーに推薦されます。

上司にものが言える

会社規模が小さいので、トップと直接コミュニケーションを図ることができます。何千人といる会社ではトップと話をするのはかなり困難です。しかし、ベンチャーであれば距離が近いのため、1年目でも会話をすることができます。

その際、社長や上司に遠慮せず、ものが言えないとダメです。当然、コミュニケーション能力が必要になります。




まとめ

新卒でベンチャー企業へ入社したいなら、生存率をしっかり理解した上で入社しなければなりません。安定した給与、賞与や福利厚生は望んではいけません。学生の時は、お金よりやりがいの方が大事だと思われますが、社会人になり家庭を持つとやりがいだけではやっていけません。

私の理想は2,3年ITベンチャーに勤め、経験を積んだ上でフリーランスになることです。特にwebマーケティング、アプリの開発に携われば、スキルを磨くことができるでしょう。

このように独立することを想定するなら新卒でベンチャーを目指してもよいでしょう。新卒専用のベンチャーを目指すなら、 レバテックルーキーエンジニア就活 を活用するとよいでしょう。

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