プログラミング経験があると就活に有利って本当?【採用者回答】

「プログラミング経験があると就活で有利に聞いたけど、本当？」、「プログラミング経験をアピールしたいけど、どうやってエントリーシートに書けばいいの？」

もしくは、これからプログラミングを少しかじって、就活にいかせないか、考えている場合もあるでしょう。

これらの疑問や悩みにお答えします。

プログラミング経験は、就活で有利に働くスキルのひとつです。しかし、プログラミング経験をどういかせばよいのか、就活ではどのようにアピールしたらよいのか、またどれぐらいのスキルがあれば優位性があると言えるのか、わかりませんよね。

私は大手企業の新卒採用を15年以上している『はれきち』です。実際に私の会社で情報システム部の新卒採用をおこなった経験があります。よって、どのぐらいのスキルや経験があればよいのか、あるいはどのポイントみて採用したのか教えることができます。

この記事を読むとプログラミング経験やスキルをもっているとIT企業はもちろんですが、情報やシステム系部門の人材が不足している企業からも高い関心を持たれることがわかります。

ただし、新卒採用においてはプログラミングスキルは大事ですが、コミュニケーション力や論理的思考力、協調性の方が重要視されるとわかるでしょう。

プログラミング経験あると就活が有利に

プログラミングスキルや経験があるということは、「すでにコンピューターを使って問題を解決したり、新しい価値を創造したりする能力が一般の人よりある」と採用者に判断されます。

IT業界やエンジニア職の就活で有利

IT、ソフトウエア、WEB業界は、近年急速に発展しており、IT人材の需要が急増しています。しかし、IT人材はまだまだ不足しているので、プログラミングスキルを持つ人材は重宝されます。

新卒採用も同様にIT人材を必要とする企業は増えています。その理由として、中途採用だけでIT技術者を雇うと、とんでもない費用が必要になるからです。

私の会社で即戦力として、情報システム部の補強をするためリクルートへ募集しようとしたところ、「800～1000万で募集しないとよい人材は集まらないですよ」といわれました。かなりコストがかかる上に、社風や部署内の雰囲気とマッチしないと雇うことはできません。

結果、中途採用はハードルが高いため、新卒採用に切り替えました。このような動きはどの会社でもおきているはずです。

ITエンジニア職はどの企業も人材不足

IT業界だけでなく、自動車、家電、建築、食品、流通、医薬、不動産、サービスなどあらゆる業界で、実はエンジニア職が不足しています。

どの業界もパソコンは使っており、会社独自のシステムを活用しています。システム自体を作るのは別会社ですが、日々の保守やメンテナンスは社内の情報システム部や情報管理部がたずさわっています。

情報セキュリティー、個人情報の管理、電子帳簿の保存と年々法律の改正で強化され、管理が厳しくなっています。当然、社内ネットワークの構築という観点だけをとっても人材を増やさないと成り立たなくなっています。

よって、新卒だとしてもエンジニア職に興味があったり、スキルや経験があれば、すごく重宝がされるのがおわかりだと思います。

プログラミング経験を就活でアピールする方法

ではプログラミング経験やスキルがあるなら、どうやって就活でアピールしたらよいのでしょうか？

IT、ソフトウエア、WEB業界はもちろんですが、他の企業でもプログラミングスキルや経験があれば重宝されるので、履歴書へは必ず記載すべきです。

プログラミング経験の書き方には注意してください。

だた、すぐ書くのはちょっと待って下さい。

アピールする前に一旦あなたのプログラミングスキルや経験を棚卸ししてみましょう。

その上で企業が求める人材をホームページをみて予測しなければなりません。あなたと企業を結びつける書き方をすると採用者から評価されるためです。

いくらプログラミング経験やスキルがあっても自己満なアピールは不快に思われるだけですから。

履歴書

履歴書の特技の欄には「プログラミングやプログラミングができる」と書くだけではもったいないです。

レベルはともかく、少しでもかじったことがあるなら記載しておくと、採用担当者の目にとまります。

さらに資格や検定をもっているなら、資格の欄に記載しましょう。

自己PR

IT業界を狙うなら、プログラミングスキルや経験がもっと差別化につながります。

エントリーシートでは、自分がどのようなプログラミング言語やツールを使えるか、あるいはどんなアイデアもってアプリを開発したのか、もしくは成果物や学びを具体的にアピールすると評価が高くなります。

志望動機

志望動機をかく時は、会社に対して強い関心を示し、どのポイントに共感したかをまず伝えます。その上で自分の強みを貴社でどのようにいかしていくか記載するとよいでしょう。

面接

面接ではプログラミングスキルだけでなく、人間性が重要視されます。特にコミュニケーション力、論理的思考力、協調性の観点でチェックされます。

業務はチームで取り組むことが多いので、ひとりよがり、気配りができないタイプ、暗い性格、消極的と判断されると落とされます。

質問に対しては必ず前向きな意見で返答するよう心がけましょう。

弊社で新卒採用した時のスキルや経験について

弊社で情報システム部の新卒採用をおこなったとき、どのぐらいのレベルのプログラミングスキルだったかを紹介いたします。

過去に3名ほど新卒採用をして、現在も情報システム部で活躍しております。そのうち1名は課長へ昇格しております。

新卒採用時、気になるのはどのぐらいのプログラミングスキルがあったのか、あるいは経験をしていたのかですよね。

採用時のチェックポイント

私と情報システム部の部長が同席して、採用面接を実施しました。その時に決めていた採用ポイントは以下の通りです。

どのプログラミングを知っているかや、成果物は強く求めませんでした。なぜなら、新卒採用だからです。

パソコンオタクやゲームを独自に作って遊んでいるツワモノもおりましたが、採用しませんでした。なぜなら、プログラミングスキルより、論理的思考力やコミュニケーション力の方がよっぽど大事だからです。

もちろん、両方持ち合わせているならいうことはありません。

ひとりで完結する仕事ではなく、チームや部署内で協力しながら進めたり、他部署と連携してプロジェクトを組むことが多いので、協調性が必要になるからです。

採用した3人とも情報システム部の部長がすごいと、うなるほどのプログラミングスキルは持っておりませんでした。

ハッキリ言って、その程度かと思われますが、私は新卒採用だと『どうしてエンジニアになりたいのか』、この問いに対して、強い意志で答えられる方が大事だと考えています。

やはり仕事は趣味と違うので、ビジョンや目的がないと途中で挫折してしまいます。

即戦力やキャリア採用になるとこのレベルでは採用されませんが、新卒の場合はスキルや経験値がとぼしくても、勉強し続ける姿勢があれば、入社してからモノになるのです。

採用時によくあるQ＆Ａ

採用時によくある質問に答えていきます。

未経験者がプログラミング経験を積むには

ここまで読むとプログラミング経験が少しでもあれば、ITエンジニア職は引く手あまただとわかりますよね。

でも経験がない、あるいは興味はあるけど何もしたことがない、プログラミングを少しかじって挫折した方も多いのではないでしょうか。

そこでプログラミング経験を積んで、履歴書の特技や自己PRの欄に「プログラミング経験あり」と書きたいですよね。

差別化につながれば、エントリーシートの合格率やインターンシップへに参加率が格段にアップしますからね。

ではどうやって勉強して経験値を上げるのでしょうか？

独学で本やYouTubeで学ぶ

本屋に行けばプログラミング入門やプログラミング言語に関する本が多数あります。YouTubeでもプログラミングに関するものが多数配信されています。

これらを見て情報収集する、あるいは勉強していくのはありです。

ただ、私は本でプログラミングの勉強をした経験がありますが、途中で大きくつまづきました。論理的思考力が足りないので、なぜこうなるのか理解するのに何週間もかかりました（笑）。当然相談する相手はおりませんので、ネットで色々検索したり、何度も基本に立ち返りやり直した苦い経験があります。

知っている人に相談できれば1分で解決できたんですがね…。

オンラインスクールに通う

オンラインスクールに通う方法があります。20年前はほとんどありませんでしたが、今は対面よりオンラインスクールの方が需要が高いと思います。

まず始めるなら、対面より格段に安い、あるいは無料で学べるところがよいですよね。

対面のプログラミングスクールに3か月で30万といわれたら、学生だとすぐお手上げになります。

その点、オンラインスクールだと、3か月で10万未満で通えます。もちろん無料で学べるところもあります。私は苦い経験から、チャットで気軽に質問できるところが一番よいと思います。

オンラインプログラミングスクールはいろいろありますが、安いのはレバテックカレッジ、無料なのはテックベースがあります。参考までに代表的なこと2つをのせておきます。

インターンシップで経験を積む

仕事として、自分に向いているのか確認するならインターンシップを利用して、体験してみるのがよいです。ホームページだけを見ると職業体験するのでは雲泥の差がありますから。

プログラミング体験をさせてもらえる企業へ積極的に参加しましょう。

マイナビ、リクナビから探すのもよいですが、エンジニア系のインターンを探すなら理系ナビが便利です。

未経験なら独学で本やYouTubeで勉強したり、オンラインスクールに参加したり、インターンで情報収集したりと小さな経験を積み重ねることが大切です。

プログラミング経験をいかせる就職先の探し方

まずどんなエンジニア職を目指しているか、あなたのプログラミングスキルや経験は何なのか、整理して考える必要があります。

目指すエンジニア職ともっているスキル

あなたが目指しているエンジニア職は何ですか？また、あなたのもっているプログラミングスキルは何ですか？これらを一旦整理してみましょう。

エンジニア職は様々な分野がありますからね。

興味ある業界や企業の事業内容を調べる

あなたが目指すエンジニア職に関連する業界や事業内容を持つ企業を調べてみましょう。

業界から探してもよいし、大手企業に絞って探してもよし、直接関心ある企業から探してもよいでしょう。

プログラミング経験がない場合

プログラミング経験はないけど、ITエンジニアを目指したいなら、エンジニア就活がおすすめです。

登録するだけで無料でプログラミング研修が受けられますから。

＼ 文系理系どちらでも未経験OK ／

こちらは文系や理系、未経験問わず登録できるのがありがたいです。

使い分けとしては多少プログラミングスキルをかじっているならレバテックルーキー、未経験でこれから勉強するなら、エンジニア就活がおすすめです。

まとめ

プログラミング経験が少しあるということは、エンジニア職に興味があると採用者は判断しています。よって履歴書やエントリーシートに記載すると書類審査の合格率は上がります。

私はAIの進歩の早さをみていると5年後、10年度はどんな世界になっているのか予想できません。それぐらい早い勢いで業務の変化や変革がおこなわれています。そこには必ずITエンジニアの力が間違いなく必要となります。

どの企業も乗り遅れないようにITエンジニアを増やしたいですが、圧倒的に人員が足りていません。

もしあなたがエンジニア職を希望するなら、将来性や年収において、明るい未来が待っているといえるでしょう。

何しろ転職市場で一番活発なのがエンジニア職ですからね。

よって、まだ未経験な方もエンジニア職を目指すなら、プログラミング経験を積むことをおすすめします。