面接官へ質問する時、ふっと頭によぎるのは何て呼べばよいかです。特に複数面接官がいたら、どう呼んだら正解なのかわからないですよね。
私は現役の面接官をしていますが、質問の際、○○さん、○○部長、○○様と名前で呼ばれることはほとんどありません。名前を言われずに質問されることがほとんどなのです。
では一体、面接官の呼び方はどう言うのが正解なのでしょうか?
私は大手企業の新卒・中途採用を15年以上携わっている現役面接官です。採用側の立場として、どう呼ばれたいかまた、名前で呼ぶメリットを教えていきます。
- 呼び方は○○さん、○○部長がよい
- 面接官は名前で呼ばれるとうれしい
- 面接官を名前で呼ぶメリット
- 名前を覚えるコツ
- 避けた方がよい呼び方
この記事を読むと面接官の正しい呼び方がわかります。ほとんどの人が面接官を名前で呼ばないため、「人事部長の○○さんに質問です」と呼ぶと非常に喜ばれます。
質問の時は必ず名前で呼ぶように心がけ、面接官との距離感を縮めましょう
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面接官の呼び方について
面接中に面接官を呼ぶタイミングって質問の時ですよね。
ここで問題です!
面接官から「最後に何か質問ありますか?」と聞かれたら、あなたはどのように質問を投げかけますか?
- 質問の投げかけ方
- ①「新人教育制度について具体的に教えてください」
②「○○さんにお聞きしますが、新人教育制度について具体的に教えてください」
③「御社にお聞きしますが、新人教育制度について具体的に教えてください」
ほとんどの人は①を選択するのではないでしょうか。私の経験上、複数の面接官がいたとしても名前で呼ばれることはありません。
では、面接官を名前で呼ばなくてもよいのでしょうか?
答えは違います。
名前で呼ぶのが正解です。面接官との会話であなたのことは必ず名前で呼ばれますよね。ではなぜ、面接官のことは名前で呼ばないのでしょうか?
1対1の面接に対して、あなたは必ず名前で呼ばれます。
その点、あなたは面接官を名前で呼ぶことを意識しているのでしょうか?
名前の呼び方について
名前で呼ぶなら、どのような言い方がよいのでしょうか?
・○○さん
・○○様
・○○部長(課長)
・人事部長の○○さん
・人事部長の○○様
この中で私は○○さん、○○部長、人事部長の○○さんと呼ぶのがよいと思っています。
○○様は少し距離感があるように聞こえるからです。
丁寧に呼びたいなら、人事部長の○○さんという言い方がよいでしょう。
私は○○さんって呼ばれたいです
複数の面接官に対して
面接官が複数いる場合、名前を呼ばないと誰に質問したのかわかりません。例えば、複数面接官がいるとして、営業部長、研究開発部長、人事部長、社長の誰に対して質問なのか、わかりません。
そのため人事部長が「今の質問に対して、営業部長の○○さん答えてもらってよいですか?」と振ることになるのです。
名前で呼んでもらえれば、このやり取りはなくなりますから。
面接官は名前で呼ばれるとうれしい
私は15年以上面接官をしていますが、○○さん、○○部長と名前で呼ばれることは稀です。特に一次、二次面接だと皆無です。
逆に名前で呼ばれるとハッとしちゃいます。そのぐらい呼ばれることが少ないのです。机の上に人事部長○○とネームプレートを置いているにも関わらず、呼ばれることがないのです。
私が面接官をしている時、○○さん、○○部長と呼ばれるのは100人面接して5人くらいです。
そのため、どの面接官にも共通して言えるのが、名前で呼ばれるとうれしいことです。
そのため、私は名前で呼ばれるとコミュ力が高いと判断しています。名前を呼ぶことは相手の領域に一歩踏み込まないとできないですから。
面接官を名前で呼ぶメリット
面接官を名前で呼ぶとどんなメリットがあるのですか?
<名前で呼ぶメリット>
・親近感がわく
・会話のテンポがよくなる
・差別化できる
親近感がわく
面接官を名前で呼ぶと距離感が縮まるので、必然と親近感がわいていきます。友達だと○○さんより○○くん、さらに○○ちゃんやあだ名で呼ぶと距離が縮まりますよね。これと同じ効果です。
面接官はさすがに友達ではないので○○ちゃんとは呼びません。しかし、○○様より○○部長、○○さんと呼ぶと確実に距離が縮まります。
会話のテンポがよくなる
名前同士で呼ぶと距離が縮まるので、会話のテンポがよくなります。テンポがよくなれば、コミュニケーション能力が高いと判断されます。
名前を呼び合うだけで、相手から評価されるのは得ですよね。
面接官の名前を覚えたり、とっさに名前がでるようになれば、その時点で面接にのまれていないことがわかります。緊張するとどうしても自分のことだけで精いっぱいだから。
どの面接官へ質問しているか明確になるし、意図が早く伝わります。
面接官を名前で呼べば、いいことばかりですね
差別化できる
面接官を名前を呼ぶだけで他の就活生と差別化ができます。それぐらい名前で呼ばれることがないのです。面接官は名前で呼ばれると印象に残ります。
私の感覚ですが、100人いて、5人に名前を呼ばれる程度です。だから呼ばれるだけで気になる存在となるのです。
集団面接の時に面接官を名前で呼ぶと大きく差をつけることができます。
考えてみると私を名前で呼ぶ人はほとんど合格していますね。
面接官の名前を覚えるコツ
どうやって名前を覚えたらいいの?
名前で呼ぶとよいことはわかりますが、一度聞いたぐらいじゃ覚えられませんよね?
特に面接では緊張と自分のことで精一杯で、面接官の名前なんて気が回りません。
面接官がネームプレートや名札を下げていれば、目で見て確認できますが、ない場合は難しいです。
では、どのようして名前を覚えるか教えます。
・ホームページ採用欄の担当者を覚えておく
・採用担当から来たメールの差出人をチェック
・挨拶時に暗記する
ホームページ採用欄の担当者を覚えておく
ホームページの採用欄に問い合わせ先:採用担当○○、人事部○○などと名前が書いてあります。採用担当は面接官となる可能性が非常に高いため、事前に覚えておくとよいです。会った際に記憶しているので、名前で呼びやすくなります。
最終面接では役員がでるため、社長名は必ずチェックしておきましょう。
メールの差出人をチェック
面接日程のやりとりをした採用担当の差出人を覚えておくことです。こちらも差出人が面接官をすることが多いからです。宛先のcc欄は当日、立ち合う面接官の可能性が高いため、覚えておくとよいでしょう。
挨拶時に暗記する
面接官のネームプレートがない、メールのやりとりで名前がわからない、このような場合は面接時の挨拶で名前を記憶するしかありません。
あるいはメールのやりとりと違う人が面接官になっていることもあるでしょう。
そうなったら、もうその場で暗記するしかありません。ここで私が営業時代にやっていた名前を覚えるちょっとしたコツを教えます。
面接を始める前に双方が必ず自己紹介します。
<名前を覚えるちょっとしたコツ>
<例>
面接官の名前を大原さんとしましょう。そうすると大きい原っぱに住んでいる大原さんと覚えるのです。
三田さん・・・三つの田んぼに住んでいる三田さん
高橋さん・・・高い橋に住んでいる高橋さん
犬山さん・・・犬の山に住んでいる犬山さん
江藤さん・・・絵の塔に住んでいる江藤さん
佐々木さん・・笹の木に住んでいる佐々木さん
丸暗記ではなく、想像して名前を覚えるのです。連想して記憶する方が暗記するよりはるかに覚えやすいです。
歴史の年号を覚えるのにちょっと似ています。「1192年 鎌倉幕府」より「いい国つくろう鎌倉幕府」の方が連想する方が覚えやすいのです。
最終面談となれば、社長や取締役が出るため、あらかじめホームページで名前を確認しておくとさらによいです。
暗記をするなら、一次面接や二次面接の案内のメール時の採用担当者を覚えておくとよいでしょう。
こんな苦労して覚えないといけないのかと思われますが、その分、名前で呼べば印象がよくなりますからね。
避けた方がよい呼び方
面接官の名前を呼ぶなら○○さん、○○部長、○○課長がよいです。
ただし、名前で呼ぶ際、いくつか注意点があります。
・名前をうる覚えで呼ばない
・○○部長様のように役職の後に様を付けない
・様で呼ぶと距離感は縮まらない
・社長にはさんではなく、○○社長がよい
名前をうる覚えで呼ばない
名前で呼んで一番失礼にあたるのは、『名前を間違える』ことです。例えば、大山さんを木山さんと読み間違えたり、「みやまさん」を「みはまさん」と言い間違えると印象が逆に悪くなります。
名前はうる覚えで呼ばないよう注意しましょう。
部長様とは呼ばない
より丁寧に名前を呼ぼうとして、『役職』の後に『様』をつけると違和感を持たれます。ビジネスの慣習として、役職の後に様はつけません。
どうしても丁寧な言い方をしたいなら、人事部長の○○さんというようにしましょう。
○○部長様はダメ
丁寧な言い方をするなら人事部長の○○さん
もしくは
・○○さん
・○○部長
○○様だと距離感は縮まらない
○○様と呼んでも失礼にはあたりません。
ただ、面接官を名前で呼ぶ目的は親近感や距離感を縮めることです。そこで○○様では距離感があります。当然、社内では○○様とは呼ばれることはないし、取引先からも同様に呼ばれることはありません。
書類やメールでは○○様と使いますが、対面で○○様と呼ぶと、距離感がでるので使わない方がよいです。
社長はさんではなく○○社長
最終面接では社長が出席する場合があります。社長へ質問する時に「○○さんに質問です」というより、「○○社長に質問です」と伝えるとよいです。
大手企業だと社長のことを○○さんと呼ぶのは少ないです。違和感を持たれるので、社長の○○さん、○○社長と呼ぶようにしましょう。
専務取締役や常務取締役であれば、○○専務、○○常務と呼んで問題ありません。丁寧に呼ぶなら、専務取締役の○○さんもよいでしょう。
まとめ
面接官に質問する際は名前で呼ぶと親近感を持ってもらえます。ほとんどの就活生が名前で呼ばないので、名前で呼ぶだけで差別化につながります。
名前で呼ぶ際は○○さん、○○部長と呼ぶとよいでしょう。名前を覚えるコツとしては、暗記ではなく、大きい木に住んでいる「大木さん」のように連想して覚えると忘れません。
面接ではよい印象を与えることが合格へとつながります。是非、面接官を名前で呼んでみましょう。