8月は梅雨が完全に明け夏本番です。スーツ姿で汗だくになりながら、就職活動をするのは本当に大変です。この時期にはまだ内定がなくあせっていませんか?
ほとんどの企業は新卒の一次募集を6月までに一旦終了します。その後は案件が少ないので、就活を続けても持ち駒がすぐゼロになってしまいます。
あきらめ感が少しでる頃ではありますが、何としてでも『内定1件をまず取りたい!』気持ちはありますよね。もしくは内定1件はあるんだけど、『そこにはいきたくない!』から就活をやめられない人もいるでしょう。
私は大手企業の新卒採用活動を15年以上している現役面接官の「はれきち」です。採用する側の立場として、8月以降の就活をどのようにすれば、内定がとれるのか教えることができます。
- 原因は自分の能力が低いからではない
- まず0を1にすれば道は開ける
- 内定率の高い就活エージェントを活用
- 逆求人サイトのオファー率を上げる方法
- 新卒応援ハローワークで優良企業を狙う
これ以上内定ゼロの状態が続くと、あきらめ感が強くなり、就活のモチベーションが下がってきます。まずは内定0を1にすることが先決です。
内定がひとつ取れれば、心に余裕ができます。秋口からの二次募集が本格化するので本当に狙っている企業へアプローチしましょう。
面接では悲壮感をださないよう、明るさと笑顔を意識しよう
~文系就活生が登録すべきおすすめ就活サイト3選~
・文系比率8割以上で特に女性登録者が多い
・紹介案件は3,4件のみで不要なメールがこない
・Googleの口コミが4.7の高評価
・就活に出遅れたと思ってるなら必須
・逆求人サイトなら絶対登録すべき神サイト
・登録企業18,533社からのオファーは内定への近道
8月まで内定がゼロの原因
内定が取れないのは、能力の問題でしょうか?
夏場までに内定が取れないのには原因があります。ただ、『自分の能力が低いから』、『一流大学ではないから』と考えているなら間違っています。
はっきり言えば勉強ができる能力は関係ありません。東京大学でも就職できない人はいますから。
ちょっとした『やり方』と『コツ』で内定は取れるのです。
私からすれば大学の入試の方がよっぽど難しいです。考えてみてください。受験勉強に何百時間も費やします。それに比べれば就活にかけた時間はどれくらいですか?
まず内定が取れない原因を探っていきましょう。
★原因を探る前に『早く内定を取っている人の特徴』を調べると次のようなことがわかります。
<内定を早く取る人の特徴>
・積極的にインターンシップへ参加している
・就活の軸が定まっている
・企業研究がしっかりできている
・同業他社の比較で要点をおさえている
・就職活動の時期が早い
・志望動機、自己PR、ガクチカをしっかり作り上げている
・面接の練習をしている
・就活サイトをフル活用している
あなたはいくつ当てはまっていますか?
この逆をやっていれば、内定を取るのに時間がかかってしまいます。
私はこの時期に面接する就活生へ必ずしている質問があります。
<夏場以降の面接で必ず私が質問すること>
・就活の軸は何ですか?(どの業界、どんな職種ですか)
・弊社のどんなところに関心を持たれたのですか?
・現在の就活状況を教えてください。
私の経験則から内定が取れていない就活生の特徴は
・就活の軸が定まっていない
・企業研究が浅い
・面接を受ける企業数が少ない
中でもこの3つがあげられます。
就活の軸が定まっていない
夏までの時期に内定がない、あるいは行きたい会社が決まっていないなら、就活の軸に問題があります。
・どの業界を軸にするのか(例えば、自動車、IT、商社、食品、医薬、流通など)
・どの職種を軸にするのか(例えば、営業、技術、開発、事務など)
・働くエリアを軸にするのか(例えば、実家から通える範囲、首都圏、出身大学エリアなど)
・会社の規模を軸にするのか(例えば、超大手、大手、中堅、中小、ベンチャー企業など)
就活の軸が定まらないと、「あなたは何が一番やりたいのか」と突っ込みたくなります。
よって、大まかでも方向性を決めなければなりません。つまり業界×職種×規模×エリアを決めるのです。
例えば、食品(業界)、工場勤務(技術)、中堅(規模)、関東(エリア)というように決めます。食品業界で工場勤務、中堅企業で関東で働ける企業をピックアップしていくのです。
まず、就活の軸をしっかり定めましょう。
軸が決まらないと、ふわっと就活しているので志望動機が曖昧になり、表現方法が抽象的になります。
企業研究が浅い
大学の受験だと英語、数学、国語を何か月もかけて勉強します。一方、あなたの運命をにぎる就活はどうでしょうか?大事な企業研究にかけた時間は少なくありませんか…。
中にはまともにホームページを熟読せず、行き当たりばったりで面接にのぞんでいませんか?
隅々までみても1時間はかかりません。当然、この時間を惜しむと業務内容に対しての理解度が低くなります。
つまり、どんな事業でもうけているのか、売り先はどこなのか、ライバルはどこなのか、知っているのと知らないのでは知識量に雲泥の差がつきます。
<最低限調べておくこと>
・売上、利益
・従業員数
・拠点数(工場、支店)
・事業内容(商品、サービス)
・創業(設立)
・経営理念(社是、ビジョン)
・社会貢献(CSR活動、SDGs)
・社長のコメント(あいさつ文)
・同業他社との違い(規模、事業内容、強み)
これらは最低限調べておいて損はありません。特にホームページに書いてあることは会社が消費者へ一番アピールしたいことですから。
よって、面接で合格を取りたいなら、ホームページの熟読は必須だとわかりましたよね。
ホームページは会社の宣伝です
面接を受けている件数が少ない
就活状況を聞いているとわかるのですが、受けている件数が圧倒的に少ないです。特に就活のバリエーションが少ないと感じています。
まだ内定を取れていないのに、面接を受けている件数が1,2件だとヤバいです。当然、すぐに持ち駒がゼロになってしまいますから。数打たないと、当たるもんもあたりません。
採用試験のエントリーがリクナビ、マイナビ中心の就活になっていませんか?
このパターンは時期によって企業のエントリー数が少ないわりに、競争率が高くなります。一番見ている人が多いので、エントリーする人も多いのです。
もっとほかの媒体の就活サイトを使わないとストックは増えません。
誰でも内定が取れる3つの手順
では、どのような手順で行動すれば、内定に近づくのでしょうか。
やみくもにエントリーしては消耗ばかりしちゃいます。ただでさえ、暑い上にモチベが低くなって、今以上に精神をすり減らします。
次のポイントを意識してください。
(中小企業とは資本金が1000万~1億円未満の企業です。)
その上で【3つの手順】で進めていくと内定に近づきます。
<3つの手順>
①就活の軸を中堅、中小企業に定める
②受ける企業の研究をしっかり行う
③ライバルの少ない就活サイトをフル活用する
就活の軸を中堅、中小企業に定める
超大手企業や名前の聞いたことがある有名企業は避けましょう。ライバルが多い分だけ競争率も高くなります。その点、中堅または中小企業は競争率がそこまで高くありません。
業界×職種×規模(中堅企業)×エリア
規模だけは中小企業に定め、業界、職種、エリアを決めて、軸を作りましょう。
<注意点>
業界は単独ではなく、食品、医薬、流通業界などの近いグループになっても構いません。ただ、食品、自動車、アパレル業界のように関係性の低い業界はダメです。
軸が決まれば、あとは企業を探すだけです。
どの業界を中心に探すか、エリアは実家から通える範囲か、実家の近くで一人暮らしなのかです。
一点注意するのが、職種です。
夏の時期から研究開発職を狙うのは厳しいです。研究開発職は商品開発、品質管理、研究を指しますが、職種の中で一番競争率が高く、ほとんどの企業は4、5月の早い段階で目途がつきます。よって、営業職、技術職を狙いましょう。
受ける企業の研究をしっかりする
受ける件数が多くなるとひとつ、ひとつの企業に対して、調べる時間が極端に少なくなります。時間が少ないと事業内容を正しく理解できません。
調べていないと面接官はすぐに見抜いてしまいます。
・事業内容を正しく説明できない
・業務に関心があると言いながら、同業他社を調べていない
・ホームページ書いてあることを質問する
当然、調べる時間が少ないので、志望動機があたりさわりのないものになります。つまり、抽象的な内容になり、具体的な説明がないのです。
もし、あなたの用意している志望動機がA社、B社、C社とどこでも使えるとしたら、合格は難しいです。
『なぜ、この会社を選んだのか?』説明が必要なのです。同業他社や大手企業もあるにも関わらず、なぜこの会社を選んだのか、説明する必要があるのです。
志望動機は型があります。まず、『考え方』を整理しましょう。
例として、食品業界なら
・企業が顧客に伝えたいこと
→安全・安心な食品を届けたい、品質第一主義、オリジナル製法
調べ方:ホームページで企業が何を訴えたいのか確認する
・あなたが入社してやりたいこと
→営業で多くの人に商品を売りたい、日本以外の世界に広めたい、
考え方:どんな仕事がしたいか、箇条書きに列挙しましょう。
これらを組み合わせれば企業の理念とマッチした志望動機ができあがります。
★御社の高品質の商品をたくさん売りたい
★安心安全な商品を武器に海外で販売を広めたい
この2つの柱を中心に組み立てていくと『企業の理念』と『あなたのやりたいこと』がうまくマッチングします。これらに具体例を交えて肉付けをしていけば、志望動機が完成していきます。
大事なのはひとりよがりの志望動機を作らないことです。
就活サイトのフル活用する
大事なのはリクナビ、マイナビだけに頼らないことです。
そして、自分の力だけで就活をしないことです。20年前の就活にはなかったですが、今は就活エージェントや逆求人サイトがあるので、内定を取る方法がいくつもあります。
競争率はさほど高くなく、内定がとりやすい就活サイトを教えます。
デアイバ
公式ホームページ:デアイバ
特徴
・1日グループディスカッションに参加するだけで最低1~2社スカウトが必ずもらえる
・毎回10社程度の参加企業の中から必ずスカウトがもらえる就活イベント
・企業の人事の方と直接話ができる
・参加は対面もしくはZoomだけでもOK!(完全無料)
・グループディスカッションのフィードバックを必ずもらえる
- デアイバに向いている人
- ・1日である程度目途をつけたい
・自分からではなく企業側から声をかけてもらいたい
・Zoomのみで参加したい
・私服で気楽に参加したい
・書類選考はもうしたくない
イベント型なので行動派におすすめです。
グループディスカッションのイベントに参加するだけで、2社から必ずスカウトがきます。行くか、それとも別の企業にするかは、あなたに選択権があります。
\ オンラインで参加可能!/
JobSpring
公式ホームページ:JobSpring
特徴
・紹介企業は厳選した3~4件のみ
・不要なメールがほとんどこない
・3年間の離職率は驚異の0.1%未満
・web面談可能
・理系より文系の登録者が多い
- JobSpringに向いている人
- ・たくさんのメールをチェックしたくない
・ホワイト企業を紹介してもらいたい
・文系出身で就活に自信がない
ちょっと自信がない人向けにおすすめです。
就活エージェントがやさしく対応してくれます。なんといっても営業メールが頻繁に来ないことがいいですね。
紹介企業に就職してからもサポートがあります。3年間の離職率は驚異の0.1%未満です。ホワイト企業を紹介してもらえます。
\ ホワイトな企業を探したい!/
新卒エージェントUZUZ
>>公式ホームページ:新卒エージェント UZUZ
特徴
・ユーザー満足度97%の就活支援サービスが受けられる
・就職先企業規模は従業員1000人以上が62%を占めている
・就職後の定着率がなんと95.7%
・登録企業数は3000社以上
・エージェントへ気軽に相談できる
- 新卒エージェントUZUZに向いている人
- ・就活後期にも関わらず、内定がなく困っている
・贅沢は言えないが、中小ではなく大手企業を狙いたい
・首都圏、関西圏、名古屋、福岡で勤務したい
そうはいっても大企業を狙いたい人におすすめです。
就活の後半にかけて、積極採用を考えている大手企業が多いのが特徴です。特に都市部ではチャンスが広くあります。
\ 大手企業に行きたい人必見!/
一歩を踏み出す勇気が内定に近づくよ
逆求人サイトの活用
逆求人サイトは通常の就活方法とは全く異なるアプローチとなります。企業側からあなたへオファーがきます。あなたがすべきことはプロフィールへの記入だけです。それを見た採用担当者がスカウトするのです。
完全に他人任せの方におすすめです。
あなたは興味ある企業に就職するのではなく、あなたを必要としている企業へ就職するのです。心配しなくても大丈夫です。ある程度業界は絞れるのでとんでもない企業からのオファーはありません。
すでにやっているけどオファーが来ない場合はプロフィールを少し修正してみましょう。
・内容は具体的な事例を入れる
・数字で表す(例:長い間→3年間)
・入力率を100%に近づける
・ログイン率を高くする
採用側と学生側が見る画面は違います。採用側は入力率やいつログインしたのか、わかるようになっています。
ハローワークの活用もあり
ハローワークは転職やおじさんが職探しに利用するだけではありません。新卒応援ハローワークと称し、新卒採用に力を入れております。
最大のメリットはリクナビ、マイナビに乗っていない地元の優良企業が見つかることです。さらにいいのは競争率がそこまで高くありません。
だからハローワークは中小企業、地元企業が狙い目になります。
まとめ
8月を過ぎて、内定がまだひとつも取れていないとそろそろ諦めムードが漂ってきます。ここで1件内定が取れればモチベーションは保たれます。
よって、中小企業でまず1件内定を取る方向へ舵を切りましょう。取った上で、二次募集で本命の企業にチャレンジしていくのが理想です。
面接時に、面接官から「就活状況を教えてください」と言われたら、「内定1件あります」と伝えたいですよね。ゼロ件で望むより、1件でもあれば印象は変わります。
そのためにも、新卒応援ハローワークや就活エージェント、逆求人サイトを活用して、是非1件内定を取りに行ってください。
決して、あなたの能力が低いから内定が取れないわけではありません。内定を取る手順をちょっと間違えただけなのです。まだ、半年以上あるので修正は十分可能です。考え方を整理して、再スタートしましょう!